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転生者が赤龍帝!?

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旧校舎のディアボロス
  はぐれ悪魔

エロ三人組と白音が悪魔になってから数日たった。
しっかり悪魔の仕事をしているようで、白音はいくつか人間との契約に成功することができたらしい。とでも喜んでいるようだ。

今日は白音と二人でオカルト研究部の部室へ向かっています。
部室の前に着くと、リアスの大声が聞こえる。どうも教会について話しているようだ。
部室入ると・・・

「二度と教会に入ってはだめよ。」

と兵頭は怒られていた。リアスの表情は厳しくかなり怒っているらしい。
松田と元浜は関与していないらしく、少し離れたところで縮こまっていた。

「協会は私たち悪魔にとって敵地。
踏み込めば、それだけで神側と悪魔側の間で問題になるわ。
いつ光の槍が飛んでくるかわからなかったのよ。。」

悪魔が教会に近づくとはな。
でも、この付近の教会といえば数年前に潰れた教会しかないはず・・・。
となると、堕天使が使っている可能性が高いな。

「教会の関係者にかかわってもダメよ。
特に『悪魔祓い』は我々の仇敵。神の祝福を受けた彼らの力は私たちを滅ぼせるものよ。神器所有者が悪魔祓いなら尚更。もう、それは死と隣り合わせるのと同じだわ。リュージ。」

リアスは紅の髪を揺らしながら、リュージを直視している。
迫力があり、眼力もある。
一言でいうと、女子は恐ろしい。

「は、はい。」

返事をする、兵頭。とても怯えていますな~。

「人間としての死は悪魔になることで免れるかもしれない。
けれど、悪魔祓いを受けた悪魔は完全に消滅するの。
無に帰すの—―———無。何もなく、何も感じず、何もできない。それがどれだけのことかあなたには分かる?」

リアスはハッと気が付いたように首を横に振った。

「ゴメンなさい。」熱くなりすぎたわね。
とにかくこれからは気を付けてちょうだい。」

お説教タイムは終わったようだな。

「リアス、お説教タイムは終わったようだな。怖かったぜ。」

「もう、からかわないでちょうだい。」

「新人の残り二人もビクビクしているぞ。」

リアスも松田と元浜がビクビクしているのに気が付いて顔を赤くしていた。
恥ずかしいだろうな。

「あらあら、お話は終わりましたか?」

抱きついてくるのはいいが、急に現れるなよ・・・
白音の表情が・・・。怒ってる?こっちを睨んでいますので・・・
リアスも睨んでいます。
アリサがいなくてよかった。いたら間違えなく死んでいましたよ・・・

「朱乃どうしたの?帰ったんじゃないの?」

リアスの問いに朱乃表情が曇る。

「討伐の依頼が大公から届きました。」




☆★☆★☆★☆★



~廃工場~

なぜここにいるかって?
グレモリー眷属にはぐれ悪魔の討伐の依頼が入ったから、手伝ってということだったのでここに来ました。

「イッセー兄様、部長。はぐれ悪魔の気配がします。」

「ああ、そうみたいだな。気が付いている。」

「あなたたち凄いわね。」

って言われても、白音は仙術だし、俺は気配とかでなんとなく分かるんだよね。
兵頭たちの方を見てみると、三人ともプルプルと震えているようだ。
初の戦いだからしょうがないか。

「イッセーと白音、リュージ、コータ、カケルは私たち悪魔の戦いを見ていてちょうだい。
ついでに下僕としての特性を説明してあげるわ。」

知ってますよー。
俺も悪魔のピースを貰って改造しましたしね。
今回はグレモリー眷属の力量を見させてもらいましょうか。

「了解。危なかったら俺も参加させてもらうからな。」

「ええ、分かったわ。」

リアスが説明をしようとすると・・・
はぐれ悪魔が奥の方から姿を現す。

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?」

「はぐれ悪魔バイザー。あなたを消滅しにきたわ」

ケタケタケタケタケタケタ‥‥‥。
異様な笑い声が辺りに響く。気味の悪い声だな。
やっぱりはぐれ悪魔は気味が悪い。
ずんっ。
重い足音、姿を現したのは5メートルはあるみため通りの化物。
上半身は女性の姿で下半身はバケモノという容姿だ。

「主のもとを逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

リアスが臆さず言い渡す。

「こざかしいぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁ!その紅の髪のように、おまえの身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁ!」

と、吠えるはぐれ悪魔バイザー。だが、リアスは鼻で笑うだけだ。

「雑魚ほど洒落のきいたセリフを吐くものね。祐斗!」

「はい!」

バァッ!
近くにいた木場がリアスの命を受けて飛び出す。

「さっきの続きをレクチャーするわ。
祐斗の役割は『騎士』、特性はスピード。『騎士』となった者は速度が増すの。」

スピードはまだまだだ。アーサーやジークの方がまだまだ速い。

「そして、祐斗の最大の武器は剣」

剣を握った木場がさらに、速度を上げる。
次の瞬間、バイザーの悲鳴が木霊する。

「ぎゃぁぁぁぁああああっ!」

バイザーの両腕が胴体から切断されて、傷口から血を噴き出す。
悲鳴をあげるバイザー。

すると、木場が切り落としたバイザーの腕がリアスに向かって飛んでいく
だが、俺が殴りつけ腕を粉砕させる。

「説明に夢中になるのはいいけど気をつけろよ。
死んだら説明も何もないからな。」

「ええ、そうね。朱乃、やっちゃいなさい。」

「はい、部長。あらあら、どうしましょうか。」

ニコニコしながら朱乃が前に出る。

「朱乃は『女王』。私の次に強い最強の者。さっき説明した駒全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ」

「ぐぅぅぅぅ・・・・」

朱乃を睨みつけるバイザー。それを見て朱乃は不敵な笑みを見せる。

「あらあら、まだ元気なようですね?なら、これならどうでしょうか?」

朱乃が天に向かって、手をかざす。
カッ!
刹那、天空が光輝き、バイザーに雷が落ちた。

「ガガガガッガガガガッガガガガッッ!」

激しく感電するバイザー。
煙を上げて全身丸焦げ状態になっている。

「まだまだ、元気そうですわね。なら、これならどうでしょ?」

再び雷がバイザーに当たる。

「ギャァァァァァァァァ」

感電して、断末魔に近い悲鳴をあげている。
もやめてやれよ。流石に同情するわ。
二発やったにもかかわらず、三発目の雷を繰り出していた。

「グァァァァァアアアアアア」

雷を落とす、朱乃の表情は・・・笑っている。
絶対に楽しんでいる。笑ってるから・・・。

「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。雷や水、炎などの自然現象を魔力で起こす力ね。そして彼女は究極のSよ。」

S?Sってレベルじゃないでしょ。ドが十個ぐらいつくよ!

「普段は優しいのだけれど、一旦戦闘となれば相手が負けを認めても自分の興奮が収まるまで決して手を休めることはないわ。」

「・・・・・うぅ、怖いっす。俺、怖いっす。」

分かるぞ、兵頭。その気持ちわかる。俺も怖い。
リアスと木場以外は怖がってますから・・・。

「怯える必要はないわ。味方に対してはとても優しい人だから、問題ないわ。
あなたたちのことを可愛いと言っていたわ。今度甘えてあげなさい。
きっと優しく抱きしめてくれるわよ。」

こんなの見た後だと甘えたくなくなるよ。
あのエロ三人組でも『無理』という顔をしているからな。

「まだ死んではいけませんよ。とどめは私の主なんですから。オホホホホッ!」

それから数分間、朱乃の攻撃が続いた・・・。
戦意喪失したバイザーにリアスが近づく。
地面にうつ伏せになっているバイザーに向かって、リアスは手をかざす。

「言い残すことわはあるかしら?

「殺せ。」

「そう、なら消し飛びなさい。チェックメイト。」

リアスの手から黒い魔力が放たれてバイザーは完全に消滅した。
俺は初めてはぐれ悪魔に同情した。可愛そうだった・・・。
朱乃は危ない。いや、女性が危ないんだ。女性恐怖症になりそう・・・。

「みんなごくろうさま。帰りましょうか。」

帰ろうとしたら、兵頭と松田、元浜の三人がリアスに訪ねる。

「俺たちの駒というか・・・・下僕としての役割はなんですか?」

「三人とも『兵士』よ。白音は戦車よ。」

「「「一番前に並んでる。あれぇぇぇぇーーーー」」」

嫌がってるけど、兵士は臨機応変に戦えるからいい駒だと思うんだけどな。
俺たちもそろそろ、駒を決めておかないといけないな。

「白音、帰ろうか。」

「はい、イッセー兄様。」

俺たちは手を繋いで暗闇へと消えた。
エロ三人組から嫉妬の視線を感じたのは言うまでもない・・・・。






















 
 

 
後書き
次で旧校舎のディアボロスを終了させる予定です。 
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