ロザリオとバンパイア 転生物語
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第六話 集結、そして戦場へ
「アカーシャすまない 遅れてしまった。…
この少年が例の?」
アカーシャとモカが涙した翌朝、御子神が現れた。
『御子神さん、はじめまして、波坂ケイトです」
最後の冥王の仲間、御子神との出会いだ。
「おまえがケイトか。 アカーシャから話しはきいてるよ。 なかなかの
実力者とな。そして人間ということも」
この御子神、フードを深くかぶっていて顔が口元しかみえない
確かに冥王で、共闘していく仲間ではあるが、なにかと不気味である
「ええ。ケイトの力を合わせたら、ついにアルカードを倒せるかもしれません。そして皆で生きてかえることも」
アカーシャが話した
仲間である歓迎の意をこめつつ、誓いの言葉をかけた。
「ケイト、お前はまだなにか、そこ知れぬものをかくしているな?」
『いやー 参りましたねw そこまで知られるとは』
「まあいい、いずれにせよ死ぬな?」
『ああ、 もちろんだ 』
会話は少ないが、仲間としてうけいれられた。
そしてケイトも。 この世界にきて始めての仲間だから、約束は守りたいと
強く思い、三人の冥王にあるものをわたした
『アカーシャ、不敗、御子神、これを』
ケイトは1人ずつあのマーキングあるクナイをわたした
「これは?!」 三人が反応した
『これは、仲間の絆の印でもあり、御守りです
誰かが危険になれば、俺はすぐに助けにいきます 約束を
果たす為に』
三人はうけとった
「それでは行くとしましょう」
とアカーシャが発したとき声がした
「ケイト?…」
モカだ。表情は悲しくそして不安な気持ちでいっぱいだった
『モカ…』
「もういくのか……?」
いまにも泣きそうな感じだ
『うん…』
ケイトも不安であった 闘ったことない化け物相手に自分は生きてかえれるだろうか…
力はあってもやはり人間だから怖いものは怖い
死の恐怖、仲間を失うことなど、考えたらそのような不安はいくつもでてくる
しかしそれと戦うためにここにきたのだと強く思いかえした
「死ぬなよ…約束は…かなら…」
言葉と同時にモカの目から涙がこぼれた
『当たり前だ 必ず帰るさ…』
「私は…昨日おま… えに…初めて…あっ…」
不安のせいなのかうまくはなせない
ケイトは涙しながら話すをモカをそっと抱きしめた
『その続きはかえってから聞かせて?俺もかえったら思いをはなすから
必ず帰るよ…モカのとこに…」
「う…ん かな……らず かえっ…てきてね…」
モカも言葉と同時に抱きしめた
アカーシャも不安でいっぱいで涙したが仲間を信じることで生きて帰れるとまた信じた
「それでは行くか」
御子神の声とともに戦士たちは決着をつけるべく戦場へ旅だった
モカは戦場へ送る母と初恋の背中を涙しながら見送った
自然にあしは崩れ、顔を両手で隠し啜り泣いた
考えてはいけないことが勝手にあふれてくる
と同時にアルカードに対する憎しみもあふれる
あんなバケモノさえいなければと
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