ヘタリア大帝国
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TURN136 帰還その五
「そこで出口があるかも知れないからな」
「では次の星域に」
「行こうな」
こう話してそしてだった。
一行は次の星域に入った、するとそこにだった。
その出口があった、秋山はそこを見て日本達に話した。
ブラックホールだ、チェルノブにあるホワイトホールと同じ規模のものが星域にあったのだ。
「見つけましたね」
「ブラックホールですね」
「あそこに入れば」
それでだというのだ。
「別の世界に出られる筈です」
「ブラックホールは引きずり込まれますが」
「別の場所吐き出されます」
そしてその吐き出される世界がだというのだ。
「若しかしてですが」
「あそこが戻る入口ならば」
「入りましょう」
是非にとだ、秋山は日本に確かな声で言った。
「また別の世界かも知れませんが」
「その可能性があることは確かだ」
東郷もここで一同に話す。
「また別の世界に出る可能性もな」
「それは確かに」
日本もこの話は真剣な顔で返す。
「あのホールが私達の世界に必ずつながっているという保障はありませんね」
「そうだ、しかしだ」
「それでもですね」
「そう思って何をしないとだ」
「戻れませんね」
「そういうことだ、ではだ」
「私はそれで構わない」
山下は東郷の考えにはっきりと答えた。
「躊躇しても帰ることは出来ないからな」
「勿論私もです」
最初に言った秋山も述べる。
「入りましょう、そして」
「俺達の世界に出よう」
こう話してだった、日本側の意見はまとまった。だが今彼等は彼等だけではないことが重要だった。
秋山もだ、東郷達にそのことを話した。
「そしてエイリス側の意見も聞きましょう」
「そうだな、それじゃあな」
「今から」
こうしてエイリス側の意見も聞いた、だがセーラとイギリスもだった。
彼等もだ、こう東郷達に答えた。
「私達もこのまま何もしなくてはこの世界にいるままですから」
「そのことを考えたらな」
こう話すのだった。
「ですからここは」
「あのブラックホールに入るべきだろうな」
「問題はホールの衝撃に艦が耐えられるかですが」
「そこはどうなるかだな」
「大和やクイーン=エリザベスなら大丈夫だろうがな」
この世界の艦艇は頑丈だ、駆逐艦にしても。
それで頑丈さには安心されていた、しかし。
彼等は星域にあるものを発見した、それはというと。
一隻の艦艇だった、その艦艇はというと。
「あれは確か」
「はい、ソビエト軍いえ旧ロシア帝国の艦艇です」
「あの戦艦もこの世界に迷い込んだ、いえ」
「吐き出されたのですね」
秋山と日本がその旧ロシア帝国の戦艦を見て話す、見れば星域にはブラックホールだけでなくホワイトホールもある。
そこまで見てだ、二人は確かな声で言った。
「ではあのブラックホールは」
「あのホワイトホールとセットになっているというと」
「私達の世界にですか」
「つながっていますね」
「その可能性は大きいな」
東郷も二人の話に頷く。
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