転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0562話
「うおおおおっ! カイザー・バーストッ!」
戦いの始まりを告げたのは、Gコンパチブルカイザーの攻撃からだった。コウタの叫びと共に、胸から放たれた高出力エネルギーがダークブレインへと一直線に向かって行く。しかし……
「くそっ! こいつ等邪魔しやがって!」
放たれたエネルギーは、ダークブレインに到達する前にソーディアンズガードが転移してきて、その一撃を防ぐ。
悔しげに吐き捨てるコウタ。だが、そんな事をしている猶予は無い。残り5機のソーディアンズガードが、それぞれ背部からビームを放って来たのだ。
まだある程度の距離があった為に、全機がその攻撃を無事回避する。さすがに地球圏最強の部隊と呼ばれるだけはあり、この距離からの攻撃に当たる者はいなかった。
「全機、まずはダークブレインではなくソーディアンズガードを狙え。ダークブレインとの戦いはその後だ」
「ちょっと待て! じゃあ、ダークブレインを放っておけってのかよ!?」
俺の通信にコウタが不満そうに告げてくるが、小さく首を振る。
「いや、もちろんそんな事はしないさ。シロガネの部隊で2機、ヒリュウ改の部隊で2機、ハガネの部隊で2機。これで合計6機だろう?」
幾重にも放たれるビームを回避しながらコウタへと告げる。
ちなみに、ダークブレインはまだ様子見の状態なのか、特に攻撃する様子も見せずにこちらの行動をただ眺めていた。いや、得意の頭脳でこっちの動きを解析してるのか?
「だから! ダークブレインをどうするんだよ! それだと奴を放っておくって事になるだろ!? 今は特に攻撃してくる様子もないけど、放っておくのは危険すぎる!」
「だろうな。だから、ソーディアンズガードを仕留めるまでの時間、少数精鋭の機体でダークブレインに当たる」
ビームを回避しながら、T-LINKシステムを通してヒュドラを操作。18門のビーム砲で一番右側のソーディアンズガードを狙って発射する。
機体性能は高いものの、基本的に特機的な性能である為だろう。運動性や機動性に関してはそれ程の物ではないらしく、次々にビームが着弾していく。同時に他の機体が放ったビームや弾丸、重力波砲もそれぞれに命中するのだが、運動性能が低い分防御力が高いのだろう。遠距離からの攻撃を連続して受けても特に堪えた様子は無い。
「少数精鋭って誰だよ!」
「まぁ、無難に考えれば……シロガネからは俺、シュウ・シラカワの2人って所か」
「ほう、私を引き出しますか」
「悪いが、お前の行動を考えると完全に信用する訳にはいかないんでな。……まぁ、シャドウミラーの俺が言うべき事じゃないが。とにかく、お前には俺と一緒に来て貰う。お前の目的がダークブレインを倒すという事なら構わないだろう?」
「……いいでしょう。ここは貴方の手に乗って差し上げます」
どうやらシュウはこっちの提案に乗ってくれるらしい。利用されるのは極度に嫌うけど、こうして筋を通して話せばきちんとそれなりに対応してくれるんだよな。……まぁ、それでも気紛れなところもあるから、気が乗らないとかで断ってきそうな気もするが。
「ちょっと待て! それなら俺も連れて行けよ! ダークブレインと一番関わりがあるのは、俺だ。いや、正確には俺じゃなくてロアだけど。とにかく、連れてけ!」
「ちょっと、お兄ちゃん! 頼むならもっときちんと頼みなさいよ! すいません、うちのお兄ちゃんがこんなんで。でも、実際にこのGコンパチブルカイザーは高性能な機体です。そちらの足を引っ張るような真似はしないと思いますが……どうでしょう?」
慌ててそう言ってくるエミィ……いや、正確に言えばその鎧を着ているショウコだな。さて、どうするか。俺としてはダークブレイン戦の後を考えて、この戦いで出来るだけシュウの……正確にはグランゾンの力を消耗させておきたいんだが。
そんな風に向けた俺の視線を、自分に意見を求めていると思ったのかシュウは少し考えて小さく頷く。
「私は別に構いませんよ? マサキのような性格ですから扱い方も分かりますし」
「……ふぅ、まぁ、しょうがないか」
シュウが乗り気なら、受け入れるべきだろう。
そんな風に判断し、オープンチャンネルでその場にいる全機へと告げる。
「聞いての通りだ。ニーズヘッグ、グランゾン、Gコンパチブルカイザーの3機で取りあえずダークブレインを抑えておく。お前達はなるべく早くソーディアンズガードを倒してこっちへ援軍に来てくれ」
『ちょっと待て、アクセル・アルマー! 勝手な真似は……』
テツヤがそう言って来るが、途中で言葉に詰まる。
向こうにしても、ソーディアンズガードをどうにかしないといけないというのは分かっているのだろう。そして、それをやる為にはダークブレインを抑えないといけないというのも。
『……分かりました。なるべく早くソーディアンズガードを撃破してそちらの援軍に向かいますので、それまで持ち堪えて下さい』
レフィーナも同様の結論に達したのか、短くそれだけ返してくる。
『アクセル、気を付けて……とは言わないわ。ただ、私の……私達の所に戻って来てね』
マリューの言葉に頷き、準備は整う。
「さて。こういう場合は何て言うんだったか……あぁ、そうそう。ダークブレインに対して足止めをするのはいいんだが……別に倒してしまってもいいんだろう?」
「フッ、確かにそうですね。倒せるなら倒しても構わないのではないでしょうか」
「はっ、確かにな。アクセル、あんた相変わらず面白れぇ奴だな」
シュウとコウタの2人が笑みを浮かべる。
「まぁ、話はともかくだ。なら早速……行こうか!」
「そうですね。では始めましょうか」
「おう、ソーディアンズガードが全滅する前にダークブレインを倒してやるぜ!」
『愚かな……我等を相手にして本当に勝てると思っているのか。その驕りが潰れたその時こそ、負の感情を我等にもたらす』
ダークブレインがそう呟くや否や、その背から3つの端末のような物が現れ回転を始め……
「来るぞっ!」
俺の警告の言葉を発すると共に、エネルギー波が放たれる。
「では、お先に失礼しますよ」
グランゾンが背中のバーニアを全開にしながら、ニーズヘッグの倍近い大きさがあるとは思えない程の速度を出しながらダークブレインへと向かって行く。
「さて。シャドウミラーを率いる者としてはここで負けてもいられないな」
シュウの後を追うようにして、T-LINKシステムを通してツイン・ドライブの推力によりニーズヘッグはみるみる先を進んでいた筈のグランゾンとの距離を縮め……
「おい、ちょっと待て! 俺を置いていくな!」
特機であるが故に、その機動性がそれ程高くないGコンパチブルカイザーからコウタの抗議の声が聞こえて来る。
だがまぁ、それはしょうがない。すぐに追いついてくるだろう。そもそもGサンダーゲートというブースターがある分、特機としてはそれなりに高い機動性をもっているのだから。
そんな風に思いつつ、見る見る距離が縮まっていくグランゾンとニーズヘッグ。次の瞬間にはグランゾンの横を通り過ぎ、ダークブレインとの距離をさらに縮める。
「ほう、さすがシャドウミラーの最新鋭機といったところですね」
シュウの感心したような声を聞きつつ、ツイン・ドライブをヒュドラのスラスターを使いバレルロール回転。こちらへと放たれた攻撃を回避しながらエネルギー波を辿るようにして回転しながら進み、その発射元でもあるダークブレインの本体へ。そして……
「アダマンハルパー、展開!」
そのまま100mを越えるダークブレインの真横を通り過ぎるようにして、大鎌状態に変化したアダマンハルパーを振るう。
斬! そんな手応えを感じつつダークブレインの背後へと通り抜け。
「ついでだ、これも食らえ!」
ヒュドラ6基が後方を向いているのを利用して、その先端に付いている18門のビーム砲を連続して発射。着弾する。
『無駄だ。我等にそのような攻撃など通じる事は無い』
ダークブレインの背へと次々に着弾したビーム砲だが、広範囲に放たれたのが悪かったのだろう。見る間にその損傷は再生していく。同時にアダマンハルパーで斬り裂かれた脇腹の傷もまた、30秒程で消え去っていた。
ちっ、特機以上に巨大なだけあって運動性自体はそれ程高くないんだが、あの高い防御力と再生能力は厄介極まりないな。
「彼だけによそ見をしていてもいいのですか?」
こちらへと振り向こうとしたダークブレインだったが、その前にグランゾンの姿が急速に接近する。
「グランワームソード」
シュウの呟きと共に空間に穴が開き、そこから1本の長剣が姿を現す。そのままさらに背後のブースターを噴射し、速度を上げたままダークブレインの懐へと入り込む。それを叩き落とそうとして振るわれた腕を回避しながら幾度となく振るわれるグランワームソード。ニーズヘッグよりも10m近く大きい為に、ダークブレインに対して振るわれる1撃もまた、同様に重く鋭いものとなっている。鬱陶しそうに振るわれるダークブレインの腕だが、その攻撃を回避してはグランワームソードで斬り付け……
その鬱陶しさにいい加減焦れたのだろう。ダークブレインの背後から再び3つの端末が放出された。
「させるかっ! T.T.キャノン!」
グランゾンの相手をしているダークブレインの背後でツインドライブと、ヒュドラのスラスターを使ってその場で強引に半回転。同時にヒュドラに内蔵されているT.T.キャノンからビームが放たれ、T-LINKシステムを通して注ぎ込まれた俺の念動力に従い、空中で複雑な軌道を描きつつグランゾンへと向かおうとしていた3つの端末を消滅させる。
「ついでだ、これも食らえ!」
ヒュドラの前2つに内蔵されているランツェ・カノーネ2門の砲門をダークブレインの背中へと向け、トリガーを引く。次々に放たれる貫通力の高いビームが、殆ど誤差も無くダークブレインの背中に次々に命中する。
さすがに防御力自慢のダークブレインとは言っても、ランツェ・カノーネ程の威力を持つビームを連続して同一ヶ所に、しかも殆ど誤差もなく食らっては再生が追いつかないらしい。ビームの命中した部分の周辺が盛り上がって傷を塞ごうとするが、それよりも前に次のビームが着弾。傷口を広げ、それを再生する前に再び次のビームが……と繰り返されていく。
幸いなのは、ダークブレインがバリア系の特殊能力を持っていない事か。Eフィールドのような、ダメージ軽減系のバリアを持っているとこの再生能力とは最悪の組み合わせだったのだが。
「私から逃れられるとお思いですか?」
ダークブレインの前方でグランワームソードを振るっていたグランゾンが、突然ダークブレインの上へと姿を現し、落下しながらその頭部を斬り裂いていく。
ちっ、短距離の転移に関しては完全に負けてるな。まぁ、システムXNは元々平行世界間の転移や、長距離の転移に適したシステムなんだから無理もないが。
『お前達に計れぬ叡知が……ここにはあるのだ』
ダークブレインの、ある意味で負け惜しみとでも言うべきその言葉を聞きながら、ランツェ・カノーネを連続して発射しつつアダマンハルパーを構える。
「アダマンハルパー、起動! 加速!」
そのままアダマンハルパーを巨大なランス、いわゆる騎馬槍状態へと変化させ、ツイン・ドライブで生み出される速度に精神コマンドの加速すらも併用してダークブレインの背中、ランツェ・カノーネの砲撃を集中させた背中の部分――具体的な場所としては脇腹――へと突っ込んでいく。
さすがにダークブレインの再生能力と言うべきだろう。先程までの損傷を次第に回復させつつあったその場所だが、騎馬槍の槍の先端が再生しつつあった場所を貫き、そのままニーズヘッグのツイン・ドライブのバーニアを全開にしてその巨体を抉っていく。折角敵の体内へと突入したのだから、もちろんこれだけでは終わらない。
「T-LINKシステム、フルコンタクト!」
T-LINKシステムにより、俺の意志そのままにヒュドラの先端からそれぞれ3門ずつのビームサーベル、合計18門のビームサーベルが伸び、ダークブレインの体内をヒュドラ6基がそれぞれに動いて斬り裂いていく。
そしてそのままダークブレインの体内を切り刻みつつ突き進み、右脇腹を貫通して体外へと出た俺に、慌てたような声で通信が送られて来る。
「アクセルッ、避けろぉっ!」
「っ!?」
コウタの声に、咄嗟にヒュドラの左スラスターを全開にしてダークブレインから距離を取る。次の瞬間、前方の、こちらへと向かっているGコンパチブルカイザーの両肩にあるキャノン砲から幾筋ものビームが放たれ、それぞれがダークブレインへと着弾していく。パイロットとしての腕はそれ程でもなく、機体性能に助けられているコウタなので放たれたビームの着弾場所はまちまちだが、それでもヒリュウ改やハガネの中でも有数の機体性能を持つGコンパチブルカイザーだけあってダークブレインへと着実にダメージを与えていく。そして。
「ダブル・スパイラルナッコォ!」
その声と共に、組み合わさった手が放たれ回転しながらニーズヘッグの横を通り過ぎ……そのまま、俺が貫通したダークブレインの右脇腹をさらに抉るとGコンパチブルカイザーの下へと戻る。
「へっ、どうだ! 何がダークブレインだよ」
「ちょっと、お兄ちゃん。油断しないの!」
ショルダーキャノンのビームによる爆煙を上げる中、コウタとショウコのそんな声がオープンチャンネルを通して周囲へと響くのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:595
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:506
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