FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第168話 『登塔』
前書き
07です☆
今回は大魔闘演舞2日目!2日目の競技パートは・・・えっ?塔
ナレーション風です。
それでは、第168話・・・スタート☆
「♪~~~~~ ♪~~~~~ ♪~~~~~ ♪~ ♪~
♪~~~~~ ♪~~~~~ ♪~~~~~ ♪~ ♪~」
夜が明け、クロッカスの街に軽やかなファンファーレが鳴り響く。
チャ「大魔闘演舞2日目!今日も盛り上がっていきましょうーーーっ!本日の特別ゲストは、昨日に引き続き週刊ソーサラーの記者、ジェイソンさんにお越し頂きました。」
ジェ「COOL!COOL!COOOOOL!!」
まだ競技パートも始まっていないというのにテンションがマヤ以上に高いジェイソンである。
チャ「これまでの順位で、1位は銀河の旋律、2位は海中の洞穴、3位は死者の仮面がトップ3となっています。」
ヤ「どのギルドもこのままキープ出来ると良いねぇ。」
ジェ「波乱万丈の勝負を楽しみにしてるぜっ!COOOOOOOOOOL!!!」
チャ「それでは早速2日目競技パートに参りましょう!」
すると、どこからか大魔闘演舞のマスコットキャラクター、マトー君が姿を現した。
マト「競技の名は・・・『登塔』!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
競技の名を言っただけなのになぜこんなに盛り上がるのだろうか?
フ「『登塔』?」
マ「どうゆう意味?」
エル「そのまんまの意味で、塔を登るんじゃないか?」
グ「『浮上板』より随分簡単そうじゃねぇか。」
ショ「ただ登るだけで良いんだからな。」
1日目の競技パート、『浮上板』に出場したグレイとショールは不満の声を漏らす。
マト「出場者は各ギルド1名です。」
それぞれの魔道士ギルドのメンバーが輪になった。
セ「今度は俺が行って来るぜっ!」
映像魔水晶に映像が映し出される。
チャ「最初に名乗り出たのは月の涙、セイン・ロード!!」
シェ「私が行く!頑張っちゃうよ~♪」
オ「本気を出さなかったら回すよ!」
映像が切り替わり、
チャ「蛇姫の鱗からはシェリアたぁ~ん♪」
ヤ「「たぁ~ん♪」!?」
ナデ「い・・いいいい行って来ますっ!」
映像が切り替わり、
チャ「幸福の花からは、ナデシコ!!」
レ「俺が行く。」
映像が切り替わり、
チャ「銀河の旋律からは、レヴル・スイスト!!」
エ「今度は私が行こう。」
ナ「俺に行かせろぉぉぉっ!」
ル「頑張って、エルザ!」
映像が切り替わり、
チャ「妖精の尻尾Aからは、妖精女王こと、エルザ・スカーレット!!」
ジェ「COOL!」
バ「うぃぃぃっよっとぉ~・・・俺がぁ行くぜぇ~。ワイルドォォォ!」
映像が切り替わり、
チャ「あんなに酔っ払っていて大丈夫なのか!?四つ首の猟犬からは、バッカス!!」
ヤ「ベロンベロンだねぇ。」
ジェ「COOL!」
ハル「最初は俺が行く。」
イ「頑張ってね、ハルト。」
映像が切り替わり、
チャ「海中の洞穴からは、ハルト・パーカー!!」
ユ「ハルト・・・・私が行く!」
グ「!?」
ト「ユモさん、頑張って下さい!」
映像が切り替わり、
チャ「妖精の尻尾Bからは、氷上の舞姫こと、ユモス・クオリナ!!」
ハル「ユモス!?」
ユ「負けないからね、ハルト。」
ハル「お、おう。」
タ「おしっ!俺の出番だぁぁぁっ!!」
映像が切り替わり、
チャ「白い柳からは、タクヤ・トースティー!!」
一「私が行こう。勝利の香りが、私を呼んでいる!」
映像が切り替わり、
チャ「青い天馬からは、一夜=ヴァンダレイ=寿!!」
観女1「イヤァァアァアアアアアッ!」
観女2「きもぉ~い!」
ヤ「す・・すごい、ブーイングだねぇ・・・」
リ「今日の最初は俺からだっ!昨日は墜落状態だったからな。今日はそのリベンジだっ!」
映像が切り替わり、
チャ「気楽な禿鷹からは、リベンジに燃える鳥人間こと、リート・フェイダル!!」
オガ「リノ、お前が行け。」
リノ「了解です。」
映像が切り替わり、
チャ「死者の仮面からは、リノ・ハビュット!!」
会場のど真ん中に、大魔闘演舞2日目の競技パート、『登塔』に出場するエルザ、ユモ、セイン、シェリア、ナデシコ、レヴル、バッカス、ハルト、タクヤ、一夜、リート、リノが集結した。
セ「エルザさん!お久しぶりですっ!」
エ「お前は・・・セインか?久しぶりだな。」
月の涙がまだ闇ギルドだった頃、セインはエルザとショールとの対戦経験がある為、エルザとは顔見知りでもあり、その強さも実感している。
ユ「何か、強者揃いになっちゃったね。」
ナデ「で、でも・・・!そ、そそその方が、面白味が・・ああああありますぅっ!」
すると、石造りの観客席の下にある出入り口から大魔闘演舞のマスコットキャラクター、マトー君がちょこちょこと歩いて来た。マトー君は『登塔』の出場者達の前で止まると、
マト「では、大魔闘演舞2日目の競技パート、『登塔』のルール説明を行いますカボ。」
そう言うと、マトー君は白い手袋をした指をパチン!と鳴らした。すると、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と会場に地鳴りが響いた。
観3「ま、また地鳴りかよっ!?」
観4「2日連続で何なんだよっ!?」
すると、会場の地面に『登塔』の出場者達を取り囲むように12個の巨大な魔法陣が浮かび上がり、その魔法陣から天高く聳え立つ巨大な12の塔は姿を現した。
チャ「な、何とっ!会場に巨大な塔が出現したぁぁぁっ!!」
ヤ「こりゃあすごいねぇ。」
ジェ「COOL!COOL!COOOOOL!!」
ジェイソンは興奮しすぎてアンテナのような髪がピーンと立ち、腕を上下に振っている。
ナ「で・・でっけぇ~。」
リョ「エルザとユモの奴、これを登るのかぁっ!?」
グ「気が遠くなりそうだ・・・」
待機場所にいたナツ達も塔の迫力差に圧倒される。よく見ると、12の塔の入り口辺りにA~Lの文字が刻まれている。
シェ「うわぁ~!」
リ「こりゃすげ~な。」
バ「ヒック。面しれェ・・・ウックゥ~・・・・」
出場者達も驚嘆の声を上げる。
マト「ルールはとっても簡単。A~Lの12の塔のどれか1つを選び、塔の頂上に辿り着いた時間を競う競技カボ。」
タ「こ、これを登るぅっ!?」
ハル「うわっ・・・」
タクヤとハルトは塔を見上げる。頂上はここからだと全く見えない。
マト「もちろん、ただ登るだけでは面白味がありませんので、塔の中にこのようなものを準備させて頂きましたカボ。」
そう言うと、マトー君はまた指をパチン!と鳴らした。すると、映像魔水晶の映像に塔の中が映し出された。映っていたのは塔の中と―――――
塔の中にいる巨大な怪物―――――
観5「ひぃっ!」
観6「あ・・あんなのが塔の中にうじゃうじゃいるのかよ・・・?」
観客は恐怖に怯える。
マト「塔の中にいる数え切れないくらいの怪物を倒しながら、皆さんには頂上を目指してもらうカボ。」
一「ず・・随分と、派手な舞台だな・・・」
レ「あんたが一番怯えているぞ。」
この12人の中で一番年配の一夜が冷や汗を流している。その様子にレヴルが冷静に突っ込む。
マト「塔の中の怪物に倒されたり、魔力切れで倒れたらその時点で失格となりますカボ。頂上に着いたら頂上にある信号弾を打ち上げるカボよ。」
エ「つまり、早く頂上に着くほどポイントは高くなる訳だな。」
マト「そういう事カボ。では皆さん、くじ引きでA~Lのどの塔を登るか決めるカボ。」
どこから取り出したのか、マトー君が持っていた箱に入っている棒を出場者達は手に取る。すると、ポンッと英数字が書かれたホログラムが浮かび上がった。
エ「私はEの塔か。」
ユ「すごい!ERZAの頭文字じゃん!私なんて最後、Lの塔だよ。」
チャ「くじ引きの結果、塔の振り分けはこのようになりました。」
チャパティ・ローラの実況と共に、映像魔水晶の振り分けが映し出された。
『塔の振り分け表』
A リート・フェイダル
B レヴル・スイスト
C セイン・ロード
D ハルト・パーカー
E エルザ・スカーレット
F シェリア・ブレンディ
G ナデシコ
H タクヤ・トースティー
I バッカス
J リノ・ハビュット
K 一夜=ヴァンダレイ=寿
L ユモス・クオリナ
ウェ「エルザさんはEの塔、ユモさんはLの塔ですね。」
マ「あっ!ERZAの頭文字のEだっ!」
ル「よく気づいたわね・・・」
ショ「ユモ、最後・・・?」
エル「ユモの奴、くじ運悪いんだな・・・」
出場者達がそれぞれの塔の前に立つ。
チャ「大魔闘演舞2日目競技パート、『登塔』、開始ッ!!!」
チャパティ・ローラの力強い実況と共に像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。遂に『登塔』が始まった。出場者達は塔の中へと入って行った。
チャ「会場の皆さんは映像魔水晶の映像から塔の中の様子をご覧下さい。」
会場に6つの映像が映し出され、1つの映像に2つの塔の中の映像が映し出された。
*****************************************************************************************
『Eの塔』
Eの塔へと入って行ったエルザの目の前に、早速3体の怪物が立ち塞がった。エルザは冷静に天輪の鎧に換装すると、
エ「天輪・三位の剣ッ!!」
逆三角形に輝く剣で3体の怪物を攻撃する。
エ「私の前に立ち塞がるとは良い度胸だ。どれほどの強さなのか、見せてもらおう。」
『Lの塔』
Lの塔へと入って行ったユモの目の前に、巨大な青い怪物が立ち塞がった。怪物は口から冷気の光線を放つ。ユモは華麗にかわすと、両手を構え、冷気を溜めた。
ユ「へぇ。怪物も氷を使うんだね。じゃあ、どっちが強いか、比べてみる?」
*****************************************************************************************
チャ「あぁっと!Eの塔に入って行ったエルザとLの塔に入って行ったユモスが次々に怪物を撃破していきますっ!!」
映像に映るエルザとユモは華麗な身のこなしで怪物の攻撃をかわし、エルザは100種類以上ある鎧へ次々に換装しながら怪物を撃破していき、ユモは氷の造形魔法を使い、または格闘技で怪物を再起不能にしたり、もしくはその両方を合わせて怪物を撃破していく。
ル「エルザもユモもすごぉ~い♪」
グ「その調子で頂上に登っちまえっ!」
すると、
シェ『天神の・・・怒号ッ!!』
Fの塔に入って行ったシェリアが黒い空気の息を放ち、|5~6体の怪物を撃破する。
チャ「エルザもユモスもすごいが、シェリアたんもすごぉ~い♪」
ヤ「あんたキャラ変わりすぎだろ。」
ジェ「COOOOOL!」
別の映像では、
ハル『雷球!』
Dの塔へと入って行ったハルトが鋭く尖った自分の背丈よりも長い槍の先端に作り出したバチバチと電気を帯びる雷の球を2体の怪物にぶつけて撃破していく。
グ「あいつ!魔法が・・・!」
ハルトとの対戦経験があるグレイは驚嘆の声を上げる。そう。ハルトの魔法は闇魔法のはずだ。だが、映像に映っているハルトが使っている魔法は雷を自由自在に操る事の出来る槍。
グ「(あいつ・・・改善したんだな。)」
グレイは心の中でほっと胸を撫で下ろした。別の映像では、
レ『星竜の・・・咆哮ッ!!』
Bの塔へと入って行ったレヴルが口から金色に光り輝く息を放ち、10体ほどの怪物を再起不能にしていた。
リョ「あいつ!銀河の旋律の・・・!」
ナ「滅竜魔道士だったのか・・・!?」
同じ滅竜魔道士であるナツは目を見開いて驚嘆の声を上げる。
キ「驚いたか?」
妖精全「!!」
声がした方に振り向くと、銀河の旋律の待機場所にいるキース、カオリ、ルチーア、アンナがナツ達の事を見つめていた。
ルチ「レヴル君は銀河の旋律の中で唯一の滅竜魔道士なんだ。」
ア「でも、火竜や天空の巫女、鉄竜のガジルとは違うわ。」
カ「X777年7月7日に姿を消した、星竜スフィアスターに育てられ、体内に星の滅竜魔法が使える魔水晶を埋め込んでいるの。」
ト「そ・・それって・・・!」
ウェ「第3世代の・・・滅竜魔道士・・・・!」
キ「俺達銀河の旋律は、必ず妖精の尻尾を潰して、フィオーレ一になってやるっ!!」
キースは不敵に微笑んだ。
*****************************************************************************************
『Eの塔』
エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
エルザは海王の鎧に換装し、5体の怪物目掛けて剣を振りかざした。5体の怪物は再起不能になる。
エ「はぁ・・はぁ、はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・はぁ・・・・」
剣を杖のように支えにして立ち、荒く呼吸をするエルザの目の前に「頂上まで後300m」と書かれた看板が立っていた。
エ「はぁ・・・はぁ、も・・もう少し、だ・・・はぁ、はぁ・・・」
すでに体力、魔力も限界に近い。だが、そんなエルザの目の前に、口から灼熱の炎を吐き出す真っ赤な怪物と、両手にバチバチと音を立てる雷を纏った黄色い怪物が立ち塞がった。エルザは雷帝の鎧に換装する。まずは黄色い怪物から撃破するつもりなのだろう。
エ「来いっ!」
その言葉を待っていたかのように、2体の怪物はエルザに向かって駆け出した。エルザもそれに向かい討つように、小さく地を蹴り駆け出した。
『Lの塔』
ユ「アイスメイク、双剣ッ!!」
ユモは2本の氷の剣を造形し、4体の怪物を撃破した。
ユ「はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・はぁ、はぁ、はぁ・・・はぁ・・・・」
ユモはその場に右膝を着いて呼吸を整える。ユモもエルザと同じように、すでに体力、魔力が限界に近かった。そんなユモの周りに、両手両足に鋭く尖った爪を持つ巨大な怪物と、体は小さいが、頭に鋭く尖った角を持つ複数の怪物がユモを取り囲んだ。ユモは両手両足に冷気を纏う。あまりの冷たさに、ユモが立っている地面が少し凍りつき、空気が小さな結晶の粒になる。
ユ「来いっ!」
その言葉を待っていたかのように、ユモを取り囲んでいた怪物は一斉にユモに向かって飛び掛った。ユモもそれに向かい討つように、その場で小さく飛び跳ねた。
*****************************************************************************************
エルザとユモが体力、魔力が限界に近くも怪物と必死に戦っていたその時―――――
シュパァァァァァァァァァァン!!!
Jの塔の上空に紫色の信号弾が打ち上げられた。
チャ「あぁっと!ここで『登塔』が始まって初の信号弾が打ち上げられたぁっ!打ち上がった塔はJの塔!Jの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがJの塔の頂上をアップで映す。Jの塔の頂上にいるのは、顔の左半分だけが隠れる黒い仮面を着け、黒髪のショートヘアーに赤い瞳。黒いゴスロリを身に纏い、フリルの付いた黒い傘を持つ少女――――――――――
チャ「最初に頂上に辿り着いたのはリノ・ハビュットだぁぁぁっ!死者の仮面、10ポイント獲得!!」
ナ「なっ!?」
マ「んっ!?」
フ「だっ!?」
ナ&マ&フ「とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」
ル「そ・・それ、漫才・・・?」
エル「ルーシィが言っても意味ねぇと思うぞ・・・」
映像魔水晶の映像に映るJの塔の頂上に立つリノを見て驚嘆の声を上げるナツ、マヤ、フレイ。
ショ「あいつが1位ッ!?」
リョ「エルザとユモはどうしたっ!?」
リョウが叫んだその時――――――――――
シュパァァァァァァァァァァン!!!
シュパァァァァァァァァァァン!!!
Bの塔の上空に黄色い信号弾、Eの塔の上空に赤い信号弾が打ち上げられた。
チャ「リノに続いて2つの信号弾が打ち上げられたぁっ!打ち上がった塔はBの塔とEの塔!まず、Bの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがBの塔の頂上をアップで映す。Bの塔の頂上にいるのは、銀色の髪の毛に黄色い瞳。裾がボロボロの紺色のローブを羽織っており、左頬と額に大きな傷がある少年――――――――――
チャ「2番目に辿り着いたのはレヴル・スイストだぁぁぁっ!銀河の旋律、8ポイント獲得!!そして、Eの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがEの塔の頂上をアップで映す。Eの塔の頂上にいるのは、風でなびく緋色の髪の毛に、傷だらけの体。胸の部分に包帯を巻き、裾の方に炎の模様が描かれた赤い袴を穿き、銀色に光り輝く剣を天に掲げた少女――――――――――
チャ「3番目に辿り着いたのはエルザ・スカーレットだぁぁぁっ!妖精の尻尾A、6ポイント獲得!!」
グ「おっしゃあああああっ!!」
ル「ヤッタァァァァァッ!!」
妖精の尻尾Aのメンバーは腕を天に突きつけ、手を取り合って喜ぶ。この時点で妖精の尻尾Aは14ポイント。妖精の尻尾Bを抜いた。すると――――――――――
シュパァァァァァァァァァァン!!!
シュパァァァァァァァァァァン!!!
シュパァァァァァァァァァァン!!!
Fの塔の上空に黄緑色の信号弾、Lの塔の上空に水色の信号弾、Dの塔の上空に緑色の信号弾が打ち上げられた。
チャ「レヴル、エルザと続いて3つの信号弾が打ち上げられたぁっ!打ち上がった塔はFの塔とLの塔とDの塔!まず、Fの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがFの塔の頂上をアップで映す。Fの塔の頂上にいるのは、赤紫色の髪の毛を黄色いリボンでビッグテールに束ね、笑顔で手を振っている少女――――――――――
チャ「4番目に辿り着いたのはシェリアたぁ~ん♪蛇姫の鱗、5ポイント獲得!!そして、Lの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがLの塔の頂上をアップに映す。Lの塔の頂上にいるのは、水色の髪の毛を低い位置で1つに束ね、青い垂れ目。傷だらけの体に水色のワンピースを着た少女――――――――――
チャ「5番目に辿り着いたのはユモス・クオリナだぁぁぁっ!妖精の尻尾B、4ポイント獲得!!」
マ「イエーーーーーイッ☆」
ト「やりましたねっ。」
妖精の尻尾Bのポイントはこれで16ポイント。再び妖精の尻尾Aを抜いた。
チャ「そして、Dの塔に入って行ったのは――――――――――」
映像魔水晶の1つがDの塔の頂上をアップに映す。Dの塔の頂上にいるのは、黒髪に緑色の瞳。青と白のトレーナーにボロボロの体を自分の背丈よりも長い槍で支える少年――――――――――
チャ「6番目に辿り着いたのはハルト・パーカーだぁぁぁっ!海中の洞穴、3ポイント獲得!!」
さて、ここからは時間の無駄なので簡潔に『登塔』の結果を説明しよう。ハルトに続いてナデシコ、セインが頂上に辿り着き、幸福の花、月の涙が共に2ポイントずつ獲得。その後タクヤ、リートが頂上に辿り着き、白い柳、気楽な禿鷹が共に1ポイントずつ獲得。そして、ベロンベロンになりながら頂上に辿り着いたバッカス、元から不細工な顔が更に不細工になりながら頂上に辿り着いた一夜。四つ首の猟犬、青い天馬が共に0ポイントという結果になった。
チャ「これにて、大魔闘演舞2日目競技パート、『登塔』を終了致します。」
『登塔』が終了したのと同時に、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・とまた会場に地鳴りが響き渡り、12の塔は魔法陣に吸い込まれていった。
*****************************************************************************************
妖精A「エルザーーーーー!!!」
妖精B「ユモーーーーー!!!」
ボロボロになったエルザとユモに妖精の尻尾のメンバーが駆け寄る。
エ「すまない。思った以上に時間を食ってしまい、あまり良い結果を残す事が出来なかった・・・」
ユ「私はもうボロボロだよ。何かゴメンね・・・」
若干落ち込むエルザの肩にルーシィが、ユモの肩にマヤが手を置く。
ル「何言ってるのよ。エルザは3位。ユモは5位じゃない。」
マ「ポイント稼いだんだから2人共すごいよっ!」
ルーシィとマヤの言葉に、エルザとユモは自然と笑顔になった。
ト「それより、エルザさんもユモさんもポーリュシカさんに手当てしてもらった方が良いと思いますよ。」
ウェ「エルザさんもユモさんも、すごい怪我してますし。」
エ「あ、あぁ・・そう・・・だ、な・・・・」
ユ「な・・何か、フラフラ・・・する、し・・・・」
ショ「エルザ!」
グ「お、おいユモ!」
魔力を使いすぎたのか、気を失い倒れ込んだエルザをショールが、ユモをグレイが間一髪の所で支える。
リョ「ほれほれ。ショールもグレイも速くエルザとユモを医務室に運んで来い。」
ナ「早くしねぇと、バトルパート始まっちまうからなー。」
エル「漢の勝負はこれからだっ!見逃す訳にはいかんっ!」
リョウ、ナツ、エルフマンに背中を押され、ショールはエルザを、グレイはユモを抱き抱え医務室へと足を運んだ。
後書き
第168話終了致しました☆
・・・可笑しい。可笑しいぞ・・・・17時21分に書き始めたのに、今の時間が0時6分!!私ったら、どんだけ更新スピード遅いんだぁっ!?文字数も10000超えちゃってるしっ!?
次回は大魔闘演舞2日目バトルパートですっ!
それでは、お休みなさい~☆ ZZZ・・・
ページ上へ戻る