魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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それから
そこに痺れる憧れるぅ!
前書き
ミ○ドで一番美味しいのはポン・デ・リ○グだと思う。
それではっ
ジェイル・スカリエッティが起こした事件、通称J・S事件は無事に解決。
スカリエッティに捕らわれていたギンガと母親を人質のようなものに取られていた少女、ルーテシア。アルピーノ、聖王オリヴィエのクローンであるヴィヴィオは無事に救出。
ルーテシアを守っていた男性、騎士ゼストは戦死。
ナンバーズのほとんどは保護、№1ウーノ、№2ドゥーエ、№3トーレ、№4クアットロ、№7セッテはスカリエッティとともに逮捕。
№6セイン、№8オットーと№12ディードの保護責任者にはカリムがなり、聖王協会でお世話になる。
洗脳をかけられていた冬弥、夏希、秋良、春香の四人は数日間本局で取り調べをされ、そのあとは六課で保護。
六課が終了するまではコッチで面倒をみて、それ以降は個人の好きなように行動することになる。
冬弥は生き残っていた父親と共に暮らす。
夏希は身寄りがないので仲が良いらしいアリシアが面倒をみる。とは言っているが、多分浅賀家全体で面倒を見ていくことになるだろう。
秋良も身寄りがいないため、特に仲の良い春香とセットでヴァレスティアにお世話になる。
まあ、週一くらいで誰かの家でお泊まり会とかしそうだけど。
そのうちに四人でシェアハウスとかしそうだけど!
ルーテシアの母、メガーヌ・アルピーノは時空管理局の医療センターにて無事に目を覚ました。
それからは親子で暮らそうと、管理世界の一つを改造しているらしい。
騎士ゼストに尽くしていた炎の剣聖アギトは保護観察と共にシグナムを見極めるついでにシグナムのユニゾンデバイスとして八神家に入った。
母どころか家族なんて存在していなかったヴィヴィオの後見人にはフェイトがなり、生活をみる母をなのはがする。
・・・一つの家族として暮らすらしい。
まあフェイトは後見人という立場と共にヴィヴィオのもうひとりの母でもあるが、なぜか一緒には暮らさないと言っていた。
ナンバーズの中でもスバルとギンガの母、クイント・ナカジマさんの身体の一部を使用して作られた数人、№5チンク、№9ノーヴェ、№10ディエチと№十一ウェンディの保護責任者にはゲンヤさんがなり、今後はナカジマ家の一員となって暮らすことに決まった。
それぞれが新たな道を歩んでいく。
そんな様子を近くで見ていたオレはどうしているかというと・・・。
「だーかーら、何度も言ってんじゃん!スカリエッティ逮捕!現状保持!」
『どっちにしろ前線に出られるはずないんだから美愛や慎吾くんみたいに家を継ぎなさいよ!長男でしょ!』
「機械系は美愛のが得意だから別にいいじゃん!てか長男だからって無理言うな!それにヴァレスティアにはもう春香と秋良がいるんだから後継者も問題ないだろ!?」
『あの二人は管理局に正式に入局するわよ!たまに手伝ってるらしいけどね!』
「ならいいじゃん!」
とまあ、こんな感じにオレの今後を決めている最中だった。
オレの意見は諦める必要なんてなくなったんだから今までどおり管理局で気ままに過ごしたい。
母さんの意見は美愛と慎吾に任せっきりも良くないし心配だからオレを後継者として育てたい。
見事にスレチ型答えを出していた。
「とにかく!あと数ヶ月は六課もあるから管理局勤め!前線に出られなくても教えることはできる!じゃあそういうことでまたいつか!じゃあね!」
『ちょっと陽龍!待ちなさ___!』
オレは無理やりモニターを消し去り、部屋のベッドにダイブする。
「ったく、心配してくれてんのはわかるけどさぁ・・・」
このまま魔法を使い続けると寿命は少しずつ、しかし直実と削られていくだろう。
それをしっかりと知っている母さんは魔法から遠ざけようとする。
別にオレは死ぬのが怖くないわけじゃない。
むしろ人間なんだから死ぬのは怖い。
でも、どうせ人はいつかは死んでしまう。
だったら最後まで自分がしたいことして、未練なくこの世をさりたい。
不本意なことをして残りの人生を無駄にしたくない。
<ヒリューはトコトン親不孝な息子ですね>
ずっと黙っていたヤミが言う。
まったくもってその通りなのだが、改めて口に出されるとそれなりにムカつく。
<まあ、私はヒリューの相棒。どんな選択をしようと、この命尽きるまで共に歩みます>
デバイスのくせにかっこいいセリフを言う奴だな・・・。
オレは机の上にあるモニターで時間を確認する。
現在の時刻はAM7時。
いつものメンバーは食堂にいる頃だろうか。
「はあ・・・。とりあえず腹が減っては戦はできぬ、だな」
呟き、ヤミを持って部屋を出た。
部屋を出て食堂にいくと、そこには予想どうりのメンバーが揃っていた。
八神一家、なのは、ヴィヴィオ、アリシア、フェイト、美愛、慎吾、フォワード四人とギンガ、そして・・・。
「あ、陽龍さん。もうお話は終わったんですね」
食堂に入ってきたことを知っていた彼女、春香が真っ先に声をかけてきた。
その言葉でオレがいることに気がついたほかの面々も声をかけてくる。
「陽龍くんおはよー。イオリさんに怒られちゃったー?」
「アリシア、醤油とってくれ」
「えー、しょーがないなぁ」
「ところではやて、今日の予定はどうなってる」
「んー、本局からも協会からも何も言われてへんし、好きにしてええんとちゃう?」
上から秋良、夏希、アリシア、冬弥、はやてが言う。
明らかに一部、リア充の香りがした。
「春香だけでも正式にヴァレスティアに入ってくれたらオレも楽なんだがな!」
「あはは、もう陽龍さん、そんな面倒なことするわけないですよー」
春香はそう言ってうどんを啜る。
丼の中にあった油揚げが美味しそう。
「物欲しそうな目で見てもあげませんよ?それより、奥の方でフェイトさんがお待ちですよ」
そう言った春香の視線の先にはチラチラとコッチを見ているフェイトと苦笑いをしているなのは、ピーマンと必死に格闘しているヴィヴィオとこっそり慎吾のお皿からヒレカツを奪っている美愛と全く気が付かない慎吾がいた。
おいバカ、気づけよ。
今美愛が狙ってるのラスイチだぞ。
「悪い、遅れた」
言いながら五人のいる場所に行き、空いていたフェイトの隣に座る。
「おはよう、陽龍。ご飯は持って来なくていいの?」
「あー、そんな腹減ってないしいいや」
「もう、ダメだよ、朝ごはんはしっかり食べなきゃ。・・・はい、サンドウィッチ食べな?」
フェイトはそう言って目の前にある皿の上から一つ持ち、差し出してくる。
それは食堂のおばさん(三十四歳独身、実は好きな相手がいるけどヘタレなせいで十三年間両片思い中)が作ったハムとトマト、レタスの入ったシンプルであり、そして美味しさに評判のあるサンドウィッチだった。
「ならこれだけ貰うな」
「あ、りゅーにぃ!ヴィヴィオのピーマンもあげるね!」
「ふむ・・・ヴィヴィオ、あーん」
サンドウィッチのついでとばかりに差し出してきたピーマンだけ綺麗に残された皿を受け取り、少し箸で持ってヴィヴィオの口元に運ぶ。
それをみたヴィヴィオは一気に嫌そうな顔をする。
「ピーマン苦いからいやー!」
「ひ、ひどいわ、ヴィヴィオ!最近あまり遊べなくて寂しかったからこうやってコミュニケーションとってるのに・・・!ヴィヴィオはおにーちゃんのことが嫌いなんだねっ!?」
目尻に涙(あくびを噛み殺して出した)を浮かべ、箸を持っていない方の手で口元を抑えるようにして言う。
オレは演技派だと自負しているが、流石にこれはないと思う。
実際に美愛がゴミをみるような視線、フェイトが戸惑った視線、なのはと慎吾が首を逆方向に曲げて必死に視線をそらしている。
わかってる。わかってるからやめてくれ。これぞほんとのSAN値ピンチ!
「あうっ!ヴィヴィオ、りゅーにぃのこと大好きだよ!でもピーマン嫌い!でもでも、ピーマン食べなきゃりゅーにぃがふのーでひゃっはーなでざーといーぐるぶっぱなす変な人に・・・」
ちょっと待て。
不能でヒャッハーなデザートイーグルぶっぱなす変な人ってアレだろ、モーツァ○トの曲にあるあの発禁ゲームだよね!?
なんでヴィヴィオがそれ知ってんの?
なんで美愛はごく自然に視線をそらしてるの?
「う、うぅ・・・あむっ!」
脳内であのゲームの主人公の中の人と黒○スのガングロの高校にいるどっせーいの中の人同じなんだよなー。
デザートイーグルの中の人がルネッ○ンスの男爵さんなんだよなーとか思っていると、めを
ギュッと閉じてヴィヴィオがピーマンを口の中に入れた。
「うん。そのまましっかり噛んでから飲み込むんだぞ?」
オレが言うとより一層顔を歪めながらもしっかりと口を動かす。
あ、これヤミに撮ってもらおう。
妹三号超可愛い。
<そして既に撮り終わってます>
流石ヤミ!仕事が早いな!
そこに痺れる憧れるぅ!
「んぐ・・・うぇー、お口の中が苦いのでいっぱいー。フェイトママ、ジュースちょーだい・・・」
「はい、オレンジジュースだよね」
ヴィヴィオからは少し離れたところにあるピッチャーを取り、コップに注ぐ。
それを受け取ったヴィヴィオは一気に半分位飲んでしまう。
そこまで苦いか。というか嫌いか。
「えらいな、ヴィヴィオ。特別にこのあとのデスクワーク慎吾に押し付けて遊んでやろうか?」
「わーい!りゅーにぃとあそぶー!」
「ってちょっと待て、なに押し付けてんだよやめろよ!ください!ここ数ヵ月ヴァレステァの仕事放置してたせいで仕事溜まってんだよ!です!マジでやめろ!ださい!」
なぜ肉食リスの帰国子女。
そこまでいやか。だろうな。オレも嫌だ。
「しゃーない、どうせあんま溜まってないんだからさっさと終わらせるか。遊ぶの午後からになってもいいか?」
「うーん、しょうがないなぁ。ヴィヴィオの言うことはー?」
「ゼッターイ!」
そう言ってヴィヴィオの頭を撫で、席を立つ。
「今から部屋こもって終わらせてくる。早めに終わったら練習見に行くな」
「陽龍くん、来るのはいいけど参加させないよ?」
「わかってるっての。どうせあと数日は魔法使う気なんざねぇよ」
ずっと隠してたけど、実は魔法使う時って凄い痛いんだぞ?
ちょっとした魔法はコンクリの上で膝小僧怪我したくらいだけど、高位魔法だと心臓を勢い付けて思いっきり踏み潰されたような感覚とマリ張りで複数箇所ちまちまと奥まで刺された感覚が混ざったような感じだから。
「そんなこと言いながらも昨日の夜遅くにシューティング練習と長距離全力疾走してたでしょ」
「なんやて!?陽龍くん、この一週間は一切運動禁止って言ったやろ!ヴィヴィオちゃんと遊んだあと部隊長室集合!部隊長命令でもう決定事項!忘れたはなしやで!」
「ちくしょうバレた!お前、一日休んだ分取り返すには三日かかるって知らないのか?一週間も休んだら二十一日もかかるんだぞ!三週間だぞ!」
「知るか!」
「知っとけはやての鬼畜!化け狸!歩くロストロギア!」
「やかましいわ!ええかげんにせんとシグナムと模擬戦やらせるで!?」
「主はやて、本当ですか!」
「目を輝かせるな!死んでもお前とは戦わないからな、この戦闘狂!!」
その場にいても良いことはないと判断し、全力疾走で食堂を後にした。
後書き
ラッ○ードッグ。
世界○初恋。
鬼畜○鏡。
さてこの三つに共通するものはなんでしょう!
正解は全部BLモノってことでしたー♪
なんでこんなものを知ってるかって?
ラ○ドの声優にたっつんがいるのと、世界一○恋には神○さんがいるからでしたー♪
・・・いや、別に作者は腐ってないよ?
ノーマルだよ?しっかり異性に興味あ・・・いや、どうだろ。
異性もたぶん友達どまりだ。
うん、どうでもいいな。
それではっ
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