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グラールの神機使い

作者:GOLD
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7-5




その頃、アナグラ



「教官! 俺達も、リュウジさんの捜索に向かわせてください!」

 ツバキさんにかじりついているのは、確か第9部隊の人間達だ。

「それについては正規の部隊が動いている……報告を待て」

「しかし、人数が多い方が、発見の可能性が!」

「くどい」

「リュウジさんは命の恩人なんです! だから、今度は私達が……」

「くどいと言っている!」

 ツバキさんの大声が、アナグラにこだまする。

 これほどまで言われては、第9部隊の人達も言い返す事ができない。がっくりと、うなだれてしまった。

 前にもこんな事があった。リンドウさんがいなくなった時だ。

「ツバキさん、あの……支部長がお呼びです」

「わかった、今から行く」

 私が呼びかけるとツバキさんはそう言って、みんなの横を通って行ってしまった。

 あの時のように、ゲンさんはいない。

 私はリュウジさんについて、あまり知っている事はない。

 私はゴッドイーターじゃないし、皆さんからすればただのオペレーターだ。

 でも……と思ってしまう。

「あ、あの!」

 この時私は初めて気づいた。

 私は考えるより行動が先に出るタイプなのだ。 
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