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このクラスに《比企谷八幡》は居ない。

作者:御劔優太
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しかし、『雪姫暦』は可愛い。

翌日、俺は駅前で待っていた。
「ふぁーあ。」
俺は昨日よく眠れなかったせいか、あくびが出る。
「神崎君!」
雪姫は駅から走ってきた。
「おう・・・」
俺はいつもは見れない雪姫の私服に不覚にも可愛いと思ってしまった。胸でかいな。
「さ、行くか。」
俺はあるきだそうとした。
「ふふっ、行こう!」
雪姫はぶつかる様に俺の手を握ってきた。
「っ・・・」
「ふふん!」
雪姫は上機嫌だ。
俺が向かったのは水族館だ。
「ここ、何年ぶりだろうな。」
俺は自動ドアを潜りながら言った。
「でも、楽しみだね!」
雪姫はチケットを係員に渡しながら言う。
「うわっ!大きい!」
雪姫はエイに驚く。
お前の胸の方が大きいよ。
「俺はどちらかと言うとクラゲが好きだ。」
「なんで?」
「だってしつこいとかくどいとか気持ち悪いってイメージが俺と同じだから。」
「うっわ卑屈。」
俺は一週して、大きな広場に出た。
「少し休むか。」
「うん!」
俺はジュースを買いに雪姫を置いて自販機に行った。
「イルカのショーは・・・・」
俺が表を見てた時。
「止めてください!」
雪姫の声だ。
「いいじゃん、一人なんだろ?」
「彼氏が居ます」
「嘘つかないで~」
ナンパだ。典型的なナンパだ。
はじめてみたぜ。
「っ!?」
雪姫は手をつかまれて、イヤらしい手付きで触られている。
「!!!」
俺は一気に走り出すとジュースを投げた。
「ぐあっ!!!」
不良は、ヒットバックして、俺の方を向く。
「何しやがる!」
ああ、と言って俺は前に出た。
「悪い、手が滑ったわ。」
「なんだと~!」
不良は俺に殴りかかってきた。
「やれやれ。」
俺はさっ、と避けて内蔵に一撃を食らわせた。
「ぐひゃべぶっ!!」
不良は何か分からない液を垂らして逃げていった。
「気持ち悪い。」
俺はそう呟くと、潰れた缶を開けた。
「大丈夫か?」
「・・・・」
放心状態の様だ。
「おーい・・・雪姫さーん」
俺は手を前でふる。
「はっ!」
我に帰ったように雪姫は俺の手を握る。
「ゆ、雪姫?」
「怖かったよ!」
雪姫は涙を流して俺の胸に抱きついた。
「なんかね?ジュースが飛んできて・・変な液を垂らして・・・」
あ、八割俺が悪いわ。
「もう大丈夫だから。座れ。」
俺雪姫を座らせてオレンジジュースを渡した。
「ありがと。神崎君が助けてくれたんでしょ?」
「まぁそうだな。」
俺は恥ずかしくて目を反らした。
「?」
俺は目を疑った。
「二階堂先生!?」
「げっ!神崎!?」
二階堂先生はイルカに輪っかを投げるショーに参加していた。
「こ、これはだな・・・」
「痛いです。」
「痛いな。」
「ちょ!私はまだなにも言っておらんぞ!」
「キャラが崩壊する前に帰るぞ。」
「うん。」
「待ってくれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
二階堂先生の悲痛な叫びも叶わず、俺達は公園へ向かった。
「いやぁ、楽しかったね♪」
「アクシデントも合ったがな。大丈夫か?」
「うんっ!私の体は神崎君の物だぜ!」
「なにいってんだ。」
俺はふぅ、と溜め息を付く。
「あ!今日ね?サンドイッチ作ってきたんだ!」
雪姫はサンドイッチを出す。
「おお、旨そうだな。」
「当たり前!」
俺は雪姫のサンドイッチにかぶりついた。
「うん!うまいな!さすが俺の彼女だ。」
雪姫は照れて目を反らした。
「それじゃあ、次はどこにしようかな・・・・・」
俺がもう一度雪姫に目線を戻した時、
俺の口が雪姫の柔らかい唇で塞がれた。
「っ!」



「んっ」
俺は雪姫の赤くなった頬を見て、おれも照れる。
「神崎君・・大事な話があるんだ。」
雪姫は真剣な顔でおれを見てきた。
「な、なんだ?」
「神崎君、私は処女だよ!」
「聞いとらんわ!」
俺はこうしてファーストキスをした。
少々強引なところもある。
しかし、俺の彼女『雪姫暦』は可愛い。 
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