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バカとテストと召喚獣~兄と私とFクラス~

作者:ハマT
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第二十八問理想郷(アガルタ)への道のり

「行け!!明久!!」
雄二が発動した黒金の腕輪で干渉が発生し回りの召還獣が消える。その隙間に僕とムッツリーニが走り込む。高橋先生がフィールドを消し干渉をなくす。それにより消滅していた召還獣が再び姿を表し戦闘が再開する。でもそれにめもくれず先に進む。雄二たちがここを押さえてくれる。だったら僕達は僕達のすることをする。
「やっぱり来たねムッツリーニ君」
まず最初の関門工藤さんと大島先生。
「………明久先に行け」
「ムッツリーニ………」
「行かせると………」
「いいよムッツリーニ君に免じてとうしてあげる」
「工藤?!」
「だってこの先は西村先生がいるからね」
「それもそうだな」
鉄人の信頼って大きいんだね。まぁ僕も何度も暴力や教育指導を受けてるけど嫌いではない。僕はここをムッツリーニに任せ先に進む 。
「先生もここはボクに任せてください」
「ああ、にしても生徒が教師に勝てるなんて幻想を抱くとは……お前には失望した」
「……生徒が教師に勝てないなんて誰が決めた?」
「なかなかいせいがいいなサモン」
「先生の前にボクに勝たないとねサモン」
「………サモン」
『体育教師 大島武 & Aクラス工藤愛子 VS F クラス土屋康太
保健体育 503点 365点 776点 』
「…………………え?ムッツリーニ君…………、その点数、なに?」
「…………信念は不可能を可能にする」
「つ、土屋、き、き、貴様いつの間にここまでの点数を?!」
「大島先生?!慌てすぎですよ!!」
「……時間がない。二人まとめてかかってこい」


皆のお陰でたどり着いたアガルタの目の前でもそこにいる鉄人に僕は苦戦していた。黒金の腕輪を発動し僕は応戦する。最初は有利になると思ったけどある誤算が生じた。どれだけ攻撃しても顔色一つ変えない鉄人、そして二つの召還獣を同時に操作する難しさ、そして痛みのフィードバック。
「所詮下心の集中力なんてこんなものか」
普段使わない脳をここまで使ったからもうキツい。こんな化け物に勝つ方法なんて……いやある!!たった一つだけ。
「こうなったら最後の手段狙いを一点に絞るんだ。すべての攻撃をあんたの股間に集中させる。」
「き、貴様?!何て恐ろしいことを考えるんだ?!」
すべての攻撃を鉄人の股間に集中させる。鉄人の顔からは余裕がなくなり全ての動作が股間の防御になる。だけどそれは全てフェイク!!
「悶絶しろ鉄人!!」
「クッ!!」
「なーんて嘘です」
「しまった!!」
鉄人の防御は全て股間に集中している。つまりその他は無防備だ。僕の召還獣の攻撃が吸い込まれるように鉄人の首に命中しそして鉄人が床に沈んだ。勝った……これで僕達を邪魔するのは……。
「死になさい!!」
突然後ろから殺気を感じすぐにかわす。そこにいたのは…スタンガンと僕の女装写真をもった清水さんだった。もしかして………
「清水さんもしかしてお尻にやけどのあとがあるんじゃ……」
「なぜそれを!!もしかして盗聴ですか?!許せません!!」
間違いない、脅迫状の犯人この人だ。清水さんの攻撃は全てさっきの鉄人の攻撃に比べたら楽だ。簡単に相手のスタンガンに奪い清水さんに当てる。そして簡単に床に沈む。
「明久終わったな」
清水さんが床に沈んだ後雄二たちが来た。ムッツリーニも大島先生を倒したし一真も笹和先生を倒した、高橋先生もA クラスの生徒達に倒された。これでもう僕らを阻むものはいない。それにこれだけ参加してるからだれがさんかしてるか何てわからない。僕達は今までの戦いの苦しさを思い出しながら一歩一歩進む。そして雄二が女子風呂の扉を開けた。
張りのある肌。
しなやかな肢体。
腰まで延びる長い白髪。
見知った顔でありながら衣類に包まれて一度も見ることの出来なかった姿。この機を逃せば二度と目にすることもないと言える、そんなーーー
「な、なんだいアンタたちは?!雁首揃えて老人の裸見にきたのかい?!」
そんな、学園長の艶姿。
『割りにあわねぇーっっ!!』
僕ら全員が、そのありえない光景に涙した。

「美波ちゃんおはようございます」
「あ、おはよう瑞希」
「おはようございます二人とも」
「おはよう鈴」
「おはようございます」
「そういえば強化合宿大変でしたよねまさか学年全体を巻き込んだ騒動になってるなんて」
「確かに様子を見に来た学園長も驚いてましたね」
「そういえば一日めの盗撮騒ぎ犯人は美春だったのよあげくのはてにアキに脅迫状送ったのも美春だって」
「脅迫状ってたしか吉井くんの女装写真でしたよね」
「うん全部没収したわ後で分ける?」
「はい!!よろしくお願いします!!」
「ってことはあの時勝手に吉井くんたちを犯人にしてたのね後で謝った方がいいんじゃ」
「別にいいんじゃないあの後皆覗きしたんだし」
「そういえばあの後男子全員が放心状態でしたけど何かあったんですかね?」
「そういえばお兄ちゃんも全然ご飯食べてないみたいですし」
「それより一週間寂しいですね」
「本当ですね」
「まぁ仕方ないんじゃないこれから一週間三人でよろしくね」

『処分通知
文月学園第二学年全男子生徒総勢150名
上記の者達を一週間の停学処分とする
文月学園学園長藤堂カヲル』


ついムラッと来てやった。
今は心の底から後悔している。
~とある生徒の反省文より抜粋~ 
 

 
後書き
明久「これで三巻の内容が終わったね」
雄二「明久と島田のキスはしばらく短編やった後の四巻始めに入れるからここで切ったんだとよ」
明久「そういや一真のラブレターって結局誰からのだったんだろう?」
雄二「さぁな」 
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