| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

伝説となった狩人達

作者:さいぞう
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

二人目
LIVING DEAD
  終話

炎王の頭はもう、原形がわからんくらい…
ズタズタやった。



やっと…やっと……

お父さんは…
積年の恨みを果たしたよ。


でもな…
それは同時に…



生きる理由を失う事。



狩人達はどうしても聞きたかったんや。

あの炎王龍をたった一人で、しかもあんな短時間で倒したんやからなあ。





あんた……あんたの名前聞かせてくれ!







…………







お父さんが答える事はなかったよ。

優しい顔をして…
にこっとしただけ……


そして一礼したかと思うと…



溶岩の中へ歩いていったんや。



世に残してはならん妖刀と…


あの日買った子供達の土産と…


家族を守れなかった自分自身を葬るためにな。



溶けてゆく一人の男は…
空を見つめ…
またにこっとして…
何かを話しながら死んだという……






ただいま…
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧