仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百六話 ライダーとアイドル達その九
「そうですか、あのスサノオのことを知っているんですね」
「そうなんだ、仮面ライダーといってね」
「今回のことを解決してくれる人達ですね」
「そうだよ、それじゃあね」
「はい、それじゃあ」
事務員の娘はライダー達の前に向き合い頭を深く下げた、そのうえで名乗った。
「はじめまして、音無小鳥です」
「そうか、俺達はだ」
最初に天道がいい他のライダー達も名乗る、そうしてお互いの名前を確認してだった。
そのうえでだ、こう話すのだった。
「何か凄いことになってるんですね」
「あんたの予想以上にだね」
「はい、本当に」
小鳥はこう加賀美に返した。
「まさか、戦いとか」
「考えていなかったよな」
「だって、アイドルですから」
アイドル事務所だ、だからだと返す小鳥だった。
「そんな、戦いとかは」
「まあ普通はそうだよな」
「そもそもどうして私達に仕掛けてくるのか」
小鳥は考え首を傾げさせながら言う。
「それがわからないですね」
「それはこれからだよ」
「これからわかることなんですね」
「うん、ただ多分君達は戦うことはないから」
アイドルだ、それはないだろうというのだ。
「安心していいよ」
「戦われるのはライダーの皆さんですか」
「そちらは任せてもらう」
矢車が答えた。
「君達は君達のやることに専念してくれ」
「わかりました、それじゃあ」
「アイドルの娘達のところに案内してくれるか」
「あっ、あの娘達のことですが」
ここでプロデューサーが出て来た、見れば額の汗を自分のハンカチで拭いている。そのうえでこう言うのだ。
「今話しておきましたので」
「えっ、あんたさっきまで楽屋に行ってたのか」
「はい、そうなんです」
そうしていたとだ、プロデューサーは織田に答える。今も汗を拭いている。
「そうしてました」
「そうか」
「はい、そうです」
また言う彼だった。
「ですから後は会えば」
「あんた用意がいいな」
風間はその彼の言葉を聞いて感心した様に言った。
「よく動くな」
「それがプロデューサーの仕事ですから」
そうしているというのだ、今も。
「ですから当然です」
「それでか」
「はい、じゃあ後は楽屋に行かれれば」
そこにだというのだ。
「皆と会ってくれるだけでいいので」
「話は信じてくれたんだな」
田所はマネージャーにこのことを確認した。
「あんたの話を」
「はい、皆びっくりしていましたけれどスサノオのこともライダーの皆さんのことも」
「どのこともか」
「信じてくれました」
「そうか、なら話は早いな」
田所もこのことを聞いて顔を綻ばせる。
「有り難う」
「いえ、これが仕事ですから」
だからいいとだ、笑顔で返すプロデューサーだった。
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