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そぉどあぁと☆おんらいん~ついんず~

作者:相宮心
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いちわ

「唯一無二の存在」
 
 キリカ「たく、可愛い気のない顔して……うさぎは可愛い小動物なのよ」

 私は最前線の七十四層の帰り道、可愛い気のないイービルラビットマンとエンカウントしてしまった。
 
 すぐに……ん?

 イービルラビットマンは攻撃せず、なんなかのポーズをとりはじめていた。
 
 そのポーズは絵文字で言う、(・ω<)みたいなポーズを披露していた。
 
 キリカ「って、てへぺろして可愛くしたって顔が悪巧みな顔しているから可愛くないよ!てか、モンスターがそんなポーズ出来るの!?」
 
 まるでリクエストに応えるように別のポーズを披露した。
 
 キリカ「いや、上目遣いでダブルピースしても同じだから!」
 
 イービルラビットマンは悪巧みで有名だが、この時ばかりは意味がわからなかった。





 
「変わり者の街」
 
アルゲードは簡潔に表現すれば猥雑(わいざつ)の一言に尽きる。まぁ、クセのある変わり者が集まる電気街だな。

その変わり者が、よく知りすぎる兄や美少年なのにオカマとか、一見さわやかなホモとか、隠れオカマとか、ガチのホモ男子プレイヤーとか…………そっち系の人しか思いつかないのは何故だ?





 
「そっち系?の街だから、つい」
 
エギルの店にて、双子の兄であるキリトと遭遇した。
 
キリカ「ちーす、キリト君元気ー?」

キリト「うわぁっ、なんだ……キリカか……会うたびに一々変わった挨拶とかするなよ」

キリカ「ユーモアがあっていいじゃない」

キリト「ユーモアと言うよりかは、アホな子だと思えてしまうからな」

キリカ「うっさいな、まぁ、それいいとして聞きたいことあるんだけど」
 
キリト「どうした?」
 
キリカ「…………隠れオカマとかホモとかゲイじゃないよね?」
 
キリト「は?」
 




キリカ「ついでに聞くけど、エギルはオナベじゃないよね?」
 
エギル「お前は何を言っている」
 




「ラグー・ラビットの所有者」
 
エギル「何だ、キリカもラグー・ラビットの肉持っているのか。二人して仲がいいんだな」

キリト「仲はいいとして、よくラグー・ラビット倒せたな。あいつすばしっこいし投剣スキル持ってないだろ?」
 
キリカ「私はイービルラビットマンを倒して手に入れた」
 
エギル「あぁ、盗んではすぐ逃げて捨てる奴か、珍しいな、奴が盗む物を捨てずに持っていたとは」
 
キリカ「そうだよね。あ、珍しいとは言えば、そいつ、てへぺろとダブルピースを披露していたよ」
 
キリト「なんだよそれ!?」
 
エギル「珍しすぎるだろ!?」
 




「超本音」
 
ラグー・ラビットをどうするか話し合っていたら、血聖騎士団のアスナがやってきた
 
キリト「知っていると思うが、血聖騎士団のアスナだ」
 
ちょっ、なんで兄が、
 
艶やかな栗色のロングヘア!
 
小さな卵型の顔に大きなしばみ色のまぶしい瞳!
 
桜色の華やかな唇!
 
そんな美少女と仲良くなっているとかどうなっているのよ!
 
キリカ「美少女は私の嫁なのに!」
 
キリト「さっきから、だだ漏れているぞ」
 
今思えば、アスナはよく苦笑いで済まされたよね。
 




キリカ「どこから漏れていた?」
 
キリト「アスナを紹介し終わったところからだ」
 



「スピードプロポーズ」
 
アスナは料理スキルが高いらしく、彼女の応えによって肉の運命が決まる。
 
キリト「お前、今、料理スキルの熟年度どのへん?」

アスナ「聞いて驚きなさい、先週にコンプリートしたわ」

キリト「なぬっ!」

キリカ「なん……だと!?」
 
なんと、外見だけじゃなく中身も美少女だったとは、あぁんもう!
 
キリカ「私の嫁になってください!」
 
アスナ「ええっ!?」
 
キリト「おい」
 




「兄妹ケンカ」
 
アスナ「二人共!こんなところでケンカはやめなさい!」
 
私とキリトはラグー・ラビットの肉に関して、小さな争いが始まろうとしたところにアスナに止められた。

キリト「ケンカって……別に殴り合いの展開にはならないから安心しろ」

そう言うとキリトは私の履いている靴を踏んできた。

キリカ「そうだよ。こんな奴とケンカなんてしないから」
 
お返しにキリトの腹に肘打ちでやり返した。
 
キリト・キリカ「「…………」」
 
キリト・キリカ「「デュエル!!」」
 
アスナ「デュエルも駄目!」
 




「シンプル・イズ・ベスト」
 
アスナの提案で私達は三人で食事することになった。
 
キリト「悪いな、そんな訳で取引は中止だ」

キリカ「私も中止ね」

エギル「いや、それはいいけどよ……。なあ、オレ達ダチだよな?な?オレにも」

キリカ「嫌」

エギル「即答かよ!?しかも、まだ言い終わってないぞ!なぁキリト、何か言ってくれよ。オレにも味見くらい……」

キリト「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」

エギル「そりゃあないだろ!!」
 
キリカ「そうだよキリト、それはないって」
 
エギル「さっき言い終わる前に拒んだ人とは思えねぇ台詞だな」
 
キリト「だったら、何文字がいいんだよ」
 
エギル「文字数の問題じゃねぇよ」
 
キリカ「三文字で十分だよ。うまいの三文字で」

キリト「六文字の美味しかったでもいけるな」
 
エギル「お前ら……全額倍にすんぞ!」





 
「選択なんてない」
 
キリト「ラグー・ラビットの肉どこで食おうか?」
 
キリカ「キリトは論外として……」

キリト「あんなぁ……そこまで酷くねぇぞ」
 
キリカ「酷くなくても、まともな調理器具ない家にシェフが来たって宝の持ち腐れ。論外なの」
 
キリカ「と言うわけでアスナ様の家に決定!」
 
アスナ「え、あ、うん」
 
キリト「お前、単にアスナん家に行きたいだけだろう………」





 
「貴女の為」
 
アスナ「今日はここから直接『セリムブルグ』まで転移するから、護衛はもういいです。お疲れ様」

クラディール「ア……アスナ様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性の知れぬ奴を自宅に伴うなどと、とんでもない事です!」
 
キリカ「キリトを知らないってことはさ、貴方は攻略に参加してないの?」
 
クラディール「ふん、私の役目はアスナの護衛だ」
 
クラディール「常にアスナ様の危害を加えないように目を光らせて、二十四時間護衛するのが私の役目だ」
 
クラディール「だが、アスナ様が疲労しないように、ひそかに護衛もするのも私の役目だ。わかったか!」
 
キリカ「あいつ、クビにしたほうがいいよ」
 
アスナ「う、うん……」
 
後日、クラディールは護衛から外された。
 





「ソニックプロポーズ」
 
ドウセツ「苦労しているわね。ギルドやめてソロになったら、アスナ?」

長すぎる黒髪に全身漆黒と蒼色に彩られた和風チックな服装。まさに大和撫子そのものである美少女が呆れた視線でこちらを見つめていた。

キリカ「結婚してください」
 
ドウセツ「は?」
 
キリト「いい加減にしろよ。お前」
 



 

「オーバーポイズンキル」
 
ストロングス「き、貴様!!『ビーター』のくせに堂々と裏切りってムカつくんだよ、態度とか!」

ドウセツ「うるさいわね、ストロングス。『ビーター』と言っても攻略出来ればそれでいいでしょ?それに『ビーター』のことを嫉妬する暇があれば力をつけなさいよ。あと、もう少しクールになったら?あ、出来ない性格だったわね。無駄に声がうるさいだけの必要ない猛犬さんだったわね」

ストロングス「き、貴」

ドウセツ「そもそもストロングスって何?MMOだからって、なんでもつければいいと思っているの?まだ『ああああ』の方がマシ」
 
ストロングス「き」
 
ドウセツ「外見も――――」
 
五分後。
 
ドウセツ「――――前から思っていたけど、なんで斧なの?――――」
 
さらに五分後。
 
ドウセツ「そんなんだから――――」
 
さらにさらに五分後。
 
ドウセツ「――――それだから貴方は愚かな吠える犬なのよ」
 
アスナ「もうやめて――――!!」

ドウセツ「彼のライフはゼロどころかマイナスになっているから!」
 
しばらく、ストロングスは店内で真っ白に燃え尽き続けていた。
 




「へりくつ?」
 
あの場はアスナの一言で終わらせて、キリトとドウセツを連れて店を出た。(私はアスナについていく)
 
ドウセツ「まだ買い取り終わってないわよ?勝手に連行しないでくれる?」

アスナ「あれほど挑発し過ぎるのは駄目って言ったでしょ!」

ドウセツ「ストロングスのこと?あれは挑発じゃないわよ」
 
ドウセツ「精神的な攻撃よ」
 
アスナ「なおさら駄目!!」
 





「ハーレム?」
 
キリカ「ドウセツも行くことになったけど……キリトがハーレム状態は続くんだね」
 
キリト「変なこと言うなよ。俺はマンガのようなハーレム王じゃねぇからな」
 
ドウセツ「知っている?ハーレム王に限って鈍感で常に回りに恋人候補が虫のようにいるのよ」
 
キリカ「ほら」
 
キリト「ほらじゃねぇよ!つか、俺に恋人候補なんて俺にはいないからな」
 
アスナ「ふん、どうだか」
 
キリト「アスナさん?」
 
ドウセツ「そう言う発言がハーレム王なのよ」
 
キリカ「どうせ今日も落として来たんでしょ?無意識に」
 
キリト「どんだけ俺をハーレム王にしたいんだよ!」
 
事実、キリトの回りの人は女性が多い。
 
ちなみに、後にキリトはアスナと結婚する。
 
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