真剣で武神の姉に恋しなさい!
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前半は辻堂さんと会います
どうぞー
翌日の夕方、千李は大の通う稲村学園に民家の屋根を蹴りながら向かっている。なぜこんな移動方法をとっているかと言うと、一言で言えば目立たないためである。移動速度もそれなりに速く、一般人からすれば視認はできていないだろう。
「お、見えた見えた」
そう言った千李の視線の先には目的地の、稲村学園がある。既に下校している生徒もちらほらと見える。その中には数人ガラの悪そうな生徒も見られる。
「うーん、大に外見とか聞いてみればよかったわねぇ。これじゃあ誰が誰だか……ん?」
眉をひそめていた千李だが、何かに気付いたのかそちらに視線を向ける。千李が向いた先には学校の屋上に一人佇む、金髪の少女だった。すると、千李は何かを感じ取ったのか、口元をニヤリと上げ屋上に向かった。
屋上に一人佇む金髪の少女、辻堂愛は下校する生徒を眺めながらつまらなそうにため息をつく。
すると、後ろからいきなり声をかけられた。
「貴女が辻堂さん?」
愛は無言で振り向くと、そこには長い黒髪をポニーテールにした少女が立っていた。服は私服なので稲村学園の生徒ではないことはすぐに分かった。しかし、そんなことよりも愛は別のことに気が向いていた。
……コイツ、一体いつの間にここにきやがった? 屋上のドアが開いた音はしなかったし。それに最初からいたにしても気配も感じなかった。
愛は少女を睨みつけながら若干腰を落とし、拳に力をこめる。それに気付いたのか少女は両手を上げながら軽く声を漏らす。
「そう構えないでって別に怪しいもんじゃないから。……あぁでもいきなり現れりゃ十分怪しいわよねぇ」
そりゃそうだ、と愛は内心で突っ込みを入れる。同時に手にこめていた力を抜くと少女をまっすぐに見つめる。
「はぁ……。まぁテメェがなにもんだろうが気にしねぇけどよ。アタシになんか用か?」
「ん、その口ぶりからすると貴女が辻堂さんで間違いないわけね?」
「ああ、喧嘩なら買うぜ?」
挑発するように笑う愛に対し、少女は首を横に振る。
「別に貴女と戦おうって来たわけじゃないってば。ただ少し貴女のことが気になっただけよ」
「気になった…ねぇ。つーかそういうテメェは誰なんだよ」
「おっと、そういえば自己紹介がまだだったわね。はじめまして、私の名前は川神千李。最近だと多分ニュースやら新聞やらで聞いたことあるんじゃない?」
「川神……あぁ、そういえば父さんが言ってたな」
愛はここ二、三日ニュースで取り上げられていたことと、彼女の父親が言っていたことを思い出す。確かに最近テレビでは川神院の川神鉄心が孫に敗れたという事が大々的に報道されていた。
「んで? そんなアンタがアタシに何の用だ?」
「んーとね、貴女と同じ三大天の一人、ごくら……じゃなかった。腰越マキと私は幼馴染なのよ。それであの子から貴女のことを聞いてちょっと気になったから来てみたのよ」
「腰越……」
マキの名を聞いた瞬間、愛は再度千李を睨みつける。その鋭い眼光は先ほどまでの比ではない。
それに千李は多少苦笑いを浮かべながら手をパタパタと横に振る。
「だから、別に貴女と戦う気はないってば。弱みを握るために来たわけでもないし。ただね、マキは結構やり手だから、そんなあの子と拮抗状態を保ってる貴女がどんな子なのか興味がわいただけよ」
そう言う千李には確かに敵意は微塵も見られない。愛もまたそれに納得したのか、体全体の力を抜き屋上の手すりに背を預ける。
「どうやら本当に話すだけの用事みたいだな」
「最初からそうだってば」
肩をすくませながら言う千李は愛の隣に行くと、手すりに手を乗せ頬杖をつきながら下校する生徒を眺める。
「ねぇ辻堂さん? 貴女から見てマキはどんな子?」
「ムカつく奴」
「なるほどねぇ」
愛の返答を聞いた千李は小さく笑みをこぼす。すると今度は愛から千李に尋ねた。
「そういうアンタはどうなんだよ。昔からの幼馴染があんな風に不良になってなんか思わないのか?」
「そうねぇ。思うとすれば、まぁかなり変わったなぁってことぐらいね。昔はおとなしかったんだけどね」
「想像つかねぇな、あの腰越がおとなしいとか」
「今から考えれば当たり前よね。でも本当よ? 昔はおとなしくて恥ずかしがり屋で可愛かったんだから」
そういう千李は懐かしげに笑みをこぼしている。愛からすればそんな事は全く信じられない。腰越マキといえばその辺りの不良なら縮み上がってしまうような存在だ。何せ二つ名は〝皆殺し〟のマキだ。
「でも心配とかはしねぇのか? 喧嘩してて怪我することもあるぞ?」
「心配してもあの子そういうのは受け付けないからねー」
そういった千李は呆れた様な表情だ。それを横目で見つつ、愛は眉をひそめた。
……コイツ、本当にあの腰越の知り合いなのか? にしちゃあずいぶんと覇気がねぇって言うか。
すると、そんな愛の視線に気付いたのか千李は、愛のほうをニヤリと笑いながら見やると、
「今本当に私がマキの知り合いなのかって思った?」
「っ!?」
「その反応はあたりみたいねー。まぁしょうがないっちゃしょうがないのかなー」
「全部を信じてるわけじゃない。半信半疑ってやつだ」
「そっか……ん?」
そこまで言ったところで、千李は愛の方に視線を向けた。愛もそれに気付いたのか若干たじろぐ。
「な、なんだよ」
「いんや……なんかよく見たら貴女と一度どこかで会ってるような気がして」
そう言う千李は愛の顔をじっと見つめ顎に手を当てながらうんうんと唸る。やがて千李は愛の周りをグルグルと回り始めた。どうやら昔の記憶を呼び起こしいるようだ。
「あ、もしかして……」
回るのをやめたかと思うと、千李は愛の真正面に戻りもう一度その顔をよく見つめる。
「だからなんだってんだよ」
「結構前の話だから私もハッキリとは覚えてないんだけどさ。小学生の頃に私と湘南で会ってない?」
「小学生のころだぁ?」
あまりにも突拍子もない話の持ちかけに愛は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。しかし千李は相変わらず愛の顔をじっと見つめている。
その様子を見た愛は、内心でため息をつきつつも小学生の頃の記憶を手繰ってみる。しかし、いくら思い出してもそれらしい記憶は見当たらない。
「なんか思い出した?」
「いや……記憶にねぇな。もしかしたら忘れてるだけかもしれないけど」
「まっ……そうよねぇ。私も結構あやふやだったし。変な事聞いちゃってごめんね」
千李は頭をかきながら微笑を浮かべる。それを見ながら愛は肩をすくめた。すると、千李の携帯が鳴った。
「ちょっとごめんね。……もしもし? なんか用大和」
千李は言うと愛に背を向け電話をし始めた。
後姿を眺めつつ愛はもう一度記憶を手繰ってみる。
……うーん、さっきはああいってみたけど。ハッキリとはアタシも思い出せないが、確かにどっかで会ったような気がしなくもないな。
顎に指を当てながら考え込む愛だが、結局明確に思い出すことはできなかった。
「はいはい、りょーかい。今日の夜には帰るから。うん、うん。じゃあそういうことで……ごめんね辻堂さん。話の途中に電話なんかしちゃって」
「いや、気にしてない。っとアタシはそろそろ帰りたいんだけどいいか?」
「ん、確かにもうそんな時間ね。引き止めてごめんね、じゃあ今日はお話できて楽しかったわ。私は今日、川神に帰るからしばらく会わないと思うけど、どうせまた来るからそのときはゆっくりお話でもしましょう」
「まぁ暇だったらな」
愛の返答を聞いた千李は満足そうな笑みを浮かべた後、一瞬にしてその場から消えた。それを呆然としながら見つめた愛は、
「……なんつーかよくわかんねーやつだったな。川神千李か……」
口では呆れたようなことを言っているものの、愛は少しだけ口角を上げ笑っていた。
愛とわかれた千李は極楽院に戻ると庭で遊んでいる瑠奈を呼んだ。
瑠奈はすぐさま千李に駆け寄ってきて千李に飛びついた。その後ろに続くように千李の気で作り出した狼、銀がやってきた。ちなみにこの銀という名は瑠奈がつけた名前だ。
「じゃあ瑠奈、そろそろ帰り支度してきなさい」
「うん!」
千李の指示に瑠奈は大きく頷くと極楽院の中に入っていった。その様子を見つめながら千李は隣にやってきた銀の頭を撫でてやる。銀はそれを気持ちよさそうに目を細める。それを見ながら千李は銀に告げた。
「瑠奈の面倒見てくれてありがとね、銀。さて、じゃあそろそろ休みなさい」
千李が言うと、銀はそれにわかった。というように吠える様な仕草をすると千李の腕から彼女の中に入っていった。
「ん、お疲れさん」
つぶやいた後、千李も瑠奈に続いて極楽院の中に入り帰り支度を始めた。
およそ30分後、千李と瑠奈は極楽院の玄関に出て三大に別れを告げた。
「じゃあ三大ばあちゃん。また来るわ」
「バイバーイ」
「あいよ、またおいでねー」
三大のその声を聞きながら千李は瑠奈を背負うと、民家の屋根を蹴りながら川神へと帰っていった。
川神に戻った千李は瑠奈を降ろし、ともに川神院へ向かった。途中商店街のあたりを歩いていると、
「よう、千李」
「この声は……でたプーさん」
千李が言いながら振り向くと、釈迦堂がなにか面白そうに立っていた。
「その呼び方はやめろって言ってんだろうが」
「プーさんこんばんはー」
「……そのガキはもう俺のことはプーさんで覚えてんのかよ」
「だって実際プーさんですし」
瑠奈の屈託のない声に釈迦堂は大きく肩を落としながらげんなりとする。その様子を不思議そうに見つめる瑠奈だが、釈迦堂はすぐさま立ち直ると、
「まぁいい……もうプーさんだろうが何だろうが好きに呼べ。そんなことよりよぉ、お前あのじーさんに勝ったんだってな」
「え? 今更ですか? 随分と情報遅いですねプー」
「テメェが川神にいなかったから話す機会がなかっただけだろうが!! あと一応『さん』をつけろ!! なんか余計さげすまれてる気がする!!」
「チッ……わかりましたよ。で? ジジイを倒したことが何ですか?」
釈迦堂の抗議に舌打ちをしながら千李は釈迦堂に聞き返す。
「あぁ、んでな。俺とも勝負してみねぇか?」
「えー、面倒くさいから嫌です。釈迦堂さんは板垣の面倒見てあげててくださいよ。つーか、勝負するならジジイの許可取らないとダメでしょ」
「まっそれもそうだわな。とりあえず勢いで言ってみたけどやっぱダメだよなぁ」
「話はそれだけであれば、帰りますけどいいですか?」
「おう、悪かったな引き止めちまってよ。まぁ……なんだ、よくがんばったじゃねぇか。おめでとさんだ」
最後に釈迦堂はそれだけ言うと、踵を返しそそくさと路地裏に消えていった。彼の後姿を見送りながら千李は小さく笑いながら、
「まったく、ガラにもないこと言っちゃって。けど、ありがとうございます、釈迦堂さん。じゃあ瑠奈帰りましょうか」
「うん!」
千李は言うと瑠奈とともに川神院へと帰っていった。
「ただいまー」
「ただいまー!」
川神院に到着した千李と瑠奈は一緒に告げた。
「うむ、帰ったようじゃの千李」
奥から鉄心が現われ瑠奈の頭を撫でながら千李に声をかけた。
「うん、ジジイも体平気?」
「ああ。完全とは行かんがもう殆ど治っておる。モモと一子は島津寮に言っておるぞい」
「みたいね、荷物置いたら行くけど。瑠奈はどうする? 疲れた?」
「ううん! だいじょうぶ!! わたしもいくー!」
千李の問いに瑠奈は元気よく答えた。それを苦笑しながら見た千李は、荷物を自室に降ろし瑠奈とともに島津寮へと向かった。
「お邪魔しまーす」
千李は言いながら島津寮の玄関をガラリと開け、すぐに皆がいるであろう居間へと向かった。
「大和ーいるー?」
無造作に扉を開け、中に入ると居間にはクリスを除いたファミリーの面々が集まっていた。
「千姉様! おかえりー!!」
「はい、ただいまー。クリスの姿が見えないけど風呂?」
飛びついてきた一子を抱きとめながら、皆に聞くと百代が答える。
「ああ、なんかマルギッテって奴と一緒に風呂に入ってるぞ」
「マルギッテ? あー……やっぱり来たんだ」
「やっぱりって……姉さんは知ってるのか?」
「ええ、前言ったでしょ? ドイツ軍に仮入隊してたって、その時よく一緒に組み手してた相手よ。確かクリスからすれば姉みたいな存在? だったかな」
「そういえばそんなこと言ってたな」
すると話を聞いていた岳人が顎に手を当て、頬を若干緩ませながら、
「クリスもそうだけどよ、あのマルギッテって人もかなりの美人だよなぁ」
「それはそうだけど……ちょっと目付きが怖い気もするけどね」
岳人は嬉しそうだが、卓也は若干苦笑いといった感じだ。
流し目で見つつ千李は抱きついている一子を降ろし座り込む。瑠奈も千李の膝の上に座る。
「私がいない間何か変わったことあった?」
「いや、特にはなかったかな。でも川神院にはかなり報道の人とか詰め掛けてたけど」
肩を竦ませながら言う大和は苦笑いだ。それに続くように百代と一子がそれぞれ口を開く。
「毎日大変だったぞ。ジジイが動けないから私やルー師範代が相手したり、ワン子だってがんばってたんだからな」
「もう、入れ違い入れ違いで鍛錬どころじゃなかったわー」
「それは悪いことしちゃったわね。よし、後で二人には何か奢ってあげるわ」
千李の言葉を聞いた二人は「ヤター!」といいながらバンザイをした。それを笑いながら見つめる千李に由紀江が問うた。
「千李先輩は湘南で何かありましたか?」
「まぁそうねぇ。向こうでの幼馴染との間で仲良く出来たし、懐かしい顔にも会えたしそれに、気になる子にも会うことが出来たわ」
話を聞きながら頷く由紀江は千李に問うた。
「千李先輩って結構交友関係が広いですよね」
「そう? でも、交友関係なら大和のほうがあるでしょ? ねぇ軍師」
「自慢じゃないけど……そうだね。人間関係だけは広く持っておけって親に言われてたし」
「大和のそういうところは本当に凄いよね。普通に尊敬できる。だから付き合って?」
「きっとくると思ったけどお友達で」
大和のいつもどおりの受け流しに京は少々目を伏せるものの、表情は全く残念そうではない。そうこうしている内に、居間の扉が空き若干顔を上気させたクリスとマルギッテがやって来た。
「千李先輩! 帰っていたのか!」
「ええ、ついさっきね。つーか結局来たんだマルギッテ」
「当然です。私は中将から命を受けたのですからそれを無碍にすることなど出来ません」
そういうマルギッテは腕を組みながらフフン、と言った感じだ。だが、マルギッテは千李に目を落とすと、首をかしげた。
「ところで千李、その子は?」
「ん? あぁ、瑠奈のこと? 私の娘」
「こんばんはー、おねえさん」
瑠奈は千李の膝から立ち上がると、マルギッテに対し頭を下げながら挨拶をした。するとマルギッテもそれに呼応するように瑠奈に頭を下げてしまう。
「なるほど、貴女の娘ですか。ん……? 娘?」
「そう、娘。大体次に出てくる言葉はわかってるから少し席を外しましょうか。瑠奈、ちょっと皆とここで待っててくれる?」
「はーい」
瑠奈は千李に膝から降りると、今度は京の膝の上に座った。
「じゃあ、行きましょうかマルギッテ」
千李とマルギッテは居間から消えていった。
千李たちが廊下に出ると、大和が瑠奈に聞いた。
「瑠奈、京のこと好きなのか?」
「うん! みやこおねーちゃんやさしいからすきだよー」
「な、何てまぶしい笑顔だ。直視できない」
あまりに純粋な笑顔に大和は勿論その場にいた全員が目を伏せた。一方好きと言われた京は珍しく頬を赤く染めていた。それに気付いた百代が京に近づきつつ、告げた。
「珍しいなー京が照れるなんて。だがわかるぞー、瑠奈の笑顔の破壊力は結構あるからなー私もノックアウトされるところだった」
「あの武神までノックアウトさせるほどの威力たぁ……ルナっち末恐ろしいぜ」
「こら松風! 瑠奈ちゃんに対して失礼ですよ!」
地味に瑠奈に対して恐れをなす松風の意見に由紀江が焦った様子でしかりつける。しかし、瑠奈はそんな二人のやり取りも面白いのかとても嬉しそうに笑っている。
すると、自分の膝の上で嬉しそうにしている瑠奈を眺めながら、京は瑠奈の頭を優しく撫でてみる。その様子を見ていた大和は少し嬉しそうに笑っていた。
その後、千李とマルギッテも居間に戻ってきた。マルギッテは瑠奈の前まで行くと、
「初めましてですね。私の名はマルギッテ・エーベルバッハ、貴女の母親である千李の友人です」
それに対し、瑠奈も京の膝から降りると、マルギッテに頭を一礼をした後自己紹介を始めた。
「はじめまして、川神瑠奈です。よろしくおねがいします、まるぎってさん」
少し舌足らずだが、瑠奈はマルギッテの名を言うことができた。それに気付いたマルギッテはしゃがむと瑠奈の頭を撫でながら、
「いいにくければ、マルと略しても構いませんよ。瑠奈」
「ありがとうございます、マルおねえさん」
「いいえ、貴女が呼びやすいように呼びなさい」
すると、それを聞いていた。大和が、
「おー、マルさん優しいー」
「貴方には許していませんよ直江大和。私が許したのはこの娘だけです」
先ほどとは打って変り冷徹な口調で言い放つマルギッテは呆れ顔だ。その様子を見ていた翔一が今まで黙っていた口を開いた。
「よっし! んじゃあ、そろそろ飯でも食おうぜ!!」
「だね、もう7時だし」
「材料は既に冷蔵庫の入ってるから、行けいまゆっち! そして俺達にうまいもんを食わしてくれ!!」
翔一の声に従うように、由紀江が立ち上がり台所へかけていく。それに続いて女子達が由紀江の手伝いに向かった。
皆で夕食を作った後、その日は結局夜遅くまで騒ぎお開きとなった。
後書き
今回はマルさんも登場させることができてよかったですw
そろそろSの話にも入ると思います
感想などありましたらよろしくお願いしますー
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