ヘタリア大帝国
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TURN122 砂嵐の中でその七
「トラファルガーでのオフランス、伊勢志摩連合軍は練度が低く」
「まともな艦隊移動が出来ませんでした」
「それが為にネルソンタッチは成功しました」
「それからもでしたね」
「はい、ロシア軍やドクツ軍もです」
トラファルガー以降エイリス軍と本格的に干戈を交えた国々だ。
「練度は我々よりも遥かに低かったです」
「だから勝てたのですが」
だが、だというのだ。
「今回はですね」
「枢軸軍は精鋭なうえ艦艇も最新鋭です」
「だからあの動きですね」
「機雷を撒布するのも速かったです」
このことからもわかることだった。
「ですから」
「ネルソンタッチですらも」
「私にとっても予想以上でした」
そうだったというのだ、モンゴメリーも。
「この戦い、残念ですが」
「ネルソンタッチがかわされた時点で、ですね」
「敗北です」
それが決定したというのだ。
「ですから最早」
「撤退ですね」
「アンドロメダにまで撤退しましょう」
エイリスのアフリカにおける最後の植民地、つまり今ではエイリスはおろか世界でも最後の植民地にだというのだ。
「そうしましょう」
「わかりました、それでは」
「後詰は私が引き受けます」
モンゴメリーはイギリス妹に自ら名乗り出た。
「そうさせて頂きます」
「それで宜しいのですか?」
「妹殿は主力をまとめて撤退されて下さい」
彼が後詰になっている間にだというのだ。
「そうして下さい」
「しかし今度も」
枢軸f軍は強い、それでだと言うイギリス妹だった。
「それでもですか」
「ご安心を、私は任を全うします」
生きるとは言わなかった、モンゴメリーも覚悟を決めていた。
「ですから」
「そうですか、それでは」
「はい、では」
こy話してそしてだった。
エイリス軍はモンゴメリーが後詰となり撤退に入る、反転してからアンドロメダの方に方向を変え全速力で向かう。
それを見てだ、ランスが不敵な笑みで言った。
「よし、それじゃあな」
「撤退する敵を追い、ですね」
「さらにダメージを与えるんだね」
「ああ、その通りだ」
その笑みでシィルとコアイに答える。
「いいな」
「今から追撃戦に移る」
東郷からも言ってきた。
「そのうえで少しでも多くダメージを与える」
「よし、それじゃあな」
ランスは東郷の指示に笑顔で応えた、そうしてだった。
元軍が千陣となりエイリス軍を追撃する、その前に。
モンゴメリーが乗艦オークと共に立ちはだかる、そしてだった。
モンゴメリーは見事な方陣を組み防がんとしている、その彼等を見てだった。
モンゴルは怪訝な顔になりこうランスに問うた。
「あの方陣だけれど」
「突破しにくいな」
「うん、そう思うよ」
下手に攻めれば火傷するというのだ。
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