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ドラゴンボールIF

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もう1つの真実

 
前書き

私は横に長い文章が苦手で縦に長い方が好きですので
改行が多々あります

他にも人によっては読みづらい処があると思いますが
どうかご理解ください 

 


はじめに


孫悟空は幼い頃崖から落ちるまではとても凶暴
だったという

ならばその凶暴だった間に何もしてなかったと
言えるのだろうか

そしてもしそのサイヤ人の本性が目覚めたら
どうなるのか

これは原作と大幅に設定を変えたもう1つの
ドラゴンボールです











ドラゴンボールIF


未来から来た少年トランクス ベジ—タと
ブルマの息子である彼は 三年後南の都に
恐ろしい敵人造人間が現れると皆に忠告して
未来へと帰った


そして戦士達は修行の為に世界へと散ら
ばって行った ピッコロは孫悟空と孫悟飯親子
と共に孫悟空の実家へ 天津飯は餃子と共に
辺境の地へ


クリリンも同じく遥か遠くの辺境の地へ
修行の為に旅立って行った


そしてこの男ヤムチャも良きパートナ—である
プーアルと共にカプセルハウスから旅立とうと
していた 見送りにはブルマと何の気紛れか
ベジ—タも居た


プ—アル「ヤムチャ様っ 出発の準備が
出来ました!!」


ヤムチャ「ああ分かった!! ありがとう
プ—アル!! それじゃあ行くよブルマ
お前には本当に長い間世話になったな
ベジ—タ ブルマを頼むぞ これからは
お前がブルマを守ってやれよ」


ベジ—タ「ふん 下らない無い事言ってないで
とっとと行け」


ブルマ「こらこらベジ—タったらむきになって
突っ張らないの それじゃあヤムチャ
行ってらっしゃい気をつけてね」


ヤムチャは悟空に一緒に修行しないかと
誘われていたが何故かそんな気にはなれ
なかった


最近は何時もそうだ 何故か悟空の言葉に
素直に従えない自分が居た そしてその理由
にも自分自身で気がついていた


出発の直前ヤムチャはベジ—タにずっと
以前から気になっていた事を聞いてみる
事にした


ヤムチャ「なぁベジ—タ お前やピッコロは
心変わりして人間の味方をしてくれている訳
だけど もしその意志が不慮の事故による
外的要因だったらどうなっていたんだ」


ベジ—タ「・・俺様は別に人間の味方を
している訳ではないがな・・それよりも
外的要因とはどう言う事だ 詳しく聞かせろ
ヤムチャ」


ヤムチャの言葉の中の気になる一節に
ベジ—タは反応した ヤムチャは暫し
躊躇った後 気なっていた事を話した


ヤムチャ「・・お前はその部分はスカウターで
聞いていなかったのか・・これは以前
ピッコロと武天老師様から聞いたんだが
悟空の奴はじいさんの孫悟飯に拾われる前は
とても凶暴だったらしい 時々家を抜け出して
は悪さばかりしていたそうだ それがある日
崖から落ちて頭を強く打ってからは大人しく
なったそうだ」



ベジ—タ「何だと!? それは本当なのか
ヤムチャ!? 頭を強く打っただと!!
何て事だ・・そんな馬鹿な事が・・カカロット
の奴は地球の環境に触れて大人しくなったん
じゃなかったのか・・・何て事だ」


ヤムチャ「そうか・・・・やっぱり知らな
かったんだなお前」



ヤムチャの言葉はベジ—タに凄まじい
衝撃を与えた 無論自分は地球人の味方を
している訳では無い だが今更自分から進んで
態々敵対するつもりはない


実際地球の環境を好きになっている事も確かだ
そしてそれは全て自分の意志でありそれは
恐らく俺よりも以前から地球に居たあの
ナメック星人も同じだろう


そしてそれはカカロットも同じだと思っていた
地球の環境に触れて地球人を好きになったの
だとしかしそれが全て偽りだったとは



ベジ—タ「そうだったのか・・詰まり
カカロットの中には長い間溜まりに溜まった
サイヤ人の本性が今も開放される事無く
眠っているのか・・そんなものが開放されれば
どうなるか・・・そうか もしかしたら
あのナメック星人はそれを恐れて何時も
カカロットと一緒に居たのか」


ヤムチャ「・・やっぱりそうなのか」


ベジ—タ「・・ああ・・たぶんな・・
否あのナメック星人の事だ間違い無いだろうな
恐らく彼奴はずっと以前からその事に
気がついてたんだ」


ヤムチャ「成る程・・確かに思い当たる節は
あるな・・ラディッツの時もそうだし
彼奴の父親は悟空に殺されたんだからな
その時に何かを感じ取っていても不思議
じゃない・・そう言えばピッコロは良く
武天老師様に会いに行ってたな もしや
武天老師様も」


ベジータ「あぁ・・間違いあるまい」


ベジ—タとヤムチャのただならぬ会話に
今まで黙って話を聞いていたブルマも
恐る恐る話しに加わる


ブルマ「ね・・ねぇ・・・つまりさぁ・・・
もし孫君のサイヤ人の本性が目覚めたら
どうなるの?」


訪ねるブルマの額には大粒の汗が滲んでおり
顔は真っ青になっていた


ヤムチャ「・・・・聞きたくはないがどうなるんだ
ベジ—タ?・・・どう考えても最悪の答えしか
想像出来ないが」


ブルマとヤムチャの問い掛けにベジ—タは
不適に笑いながら最悪の答えを口にする


ベジ—タ「はんッ! 決まっているだろう!!
・・・あのフリーザ等足元にも及ばん最悪の
破壊者のお出ましだ・・そうなったら最後だ
・・・最早全てを破壊しつくす迄止まらん」


ヤムチャ「なあっ・・何て事だ・・くそっ!!」


ブルマ「そんな・・・そんな事って」


  ・・ヤムチャとブルマの生唾を飲み込む
音が辺りに響いた・・


暫く項垂れていたヤムチャが1つ溜め息を吐くと
ぽつりと呟いた


ヤムチャ「ならこの事も話しておいたほうが良いかも
知れないな」


ブルマ「この事って?」


ベジータ「カカロットに関係ある事なのか?」


ヤムチャ「あぁ・・・あれは今から大体25年も前の事だ
その日が俺にとって否俺達の村の人々にとっては全てが終わり
全てが始まった日だった」


そしてヤムチャは話し出した 今まで信じていたもの全てが覆る
驚愕の真実を



  ・・俺は最近何時も同じ悪夢を見る・・


ナメック星の戦いが終わって俺が生き帰って
から殆ど毎日の様に見ている


   「ほらごらんなさいサム 貴方の
弟と妹よ  ははははめでたい事だ 
何せこれからこの村を担っていく新しい命の
誕生だからな  うむその通りじゃサムよ
この二人に負けないよう立派なお兄ちゃんに
なるんじゃぞ  うん僕立派なお兄ちゃんに
なってみせるよ!!  ははははその意気だ
サム頑張れよ  む?・・何だか村の外が
騒がしいな  本当ね何かあったかのかしら
  皆大変だ!!化け物が現れたぞ!!
早く避難するんだ!!  化け物だと!? 
まさか最近噂になっておる満月の日に表れる
という奴か!?  ではあの噂は真実だった
のか!! こうしてはおれん儂は直ぐに組織に
連絡を取る村の守りを固めなければ!!
  駄目じゃ!? 見ろもう奴が来ておるぞ!!
  己ぃ!! 成らばせめて子供達だけでも
逃がさなくては!!」


最初は幸せな夢だった 知ら無い筈なのに
心の何処かで懐かしいと感じる自分が居た
それは心の何処かで望んでいたありふれた
幸せの光景だった


だけどその幸せは束の間の儚い幸せだったんだ
全ては彼奴が来たせいで終わりを告げたんだ


   「早く逃げなさいサムゥウウ!!
  早く子供達逃がすんだ化け物が来るぞ!!
  父さん母さん!!  早く行けぇええ!!
  来い化け物息子には指一本触れさせん!!
  何があっても諦めちゃ駄目よ強く
生きるのよサム  うぁああああ!!
父さん!! 母さん!! 嫌だぁああ
僕を置いていかないでよ!! 何処に居るのっ
僕を一人にしないでよお!!」
ガバァ!!


ヤムチャ「うあああああああ!! 逝かないで
くれぇえええ!! 親父!! お袋!!
逝かないでくれええ!!」


プ—アル「大丈夫ですかヤムチャ様!!
大分魘されてましたよ 酷い汗ですよ
・・また同じ夢を見たんですか」


ヤムチャ「はあ・はあ・・はあぁ・・
ありがとうプ—アルもう大丈夫だ」


プ—アル「・・・ヤムチャ様」



そして目が覚めると目の前には何時も
心配そうなプ—アルの顔があった


俺は心配かけさせない様に平静を装っているが
最近は段々そんな余裕も無くなってきた
最近夢の内容が鮮明になってきたんだ
それはつまり夢の中のあのおぞましい怪物の
正体がわかって来たからだ


だがそれは俺に・・否俺達にとっては
あってはならない事だった


そんな事は信じたくなかったその為に俺は
ずっと夢の中の朧気な記憶を頼りに生まれ
故郷を探した


そして遂に生まれ故郷を探しあててそれを
知った時絶望に包まれた


俺の生まれ故郷は北の都の外れにある
寒さに覆われた村だった


そして生まれ故郷には世界中で有名な
ある強大な組織があった


しかしその組織は以前は地球環境の保護と
平和を目的とした誰もが憧れる素晴らしい
集団だったらしい


それがある時を境に何かに取り憑かれたように
軍事力を強化しだしたらしい


そして世界中の都市や町村を徘徊するように
なったそうだ


そしてもう一つ大切な事はその組織には
ある世界的にも有名な科学者がいて娘夫婦に
三人の子供がいたらしい


当時五歳になる男の子と生まれたばかりの
男の子と女の子の双子が居たそうだ

それが今から二十五年前の事 その当時俺は
五歳だった


その強大な組織の名前はレッドリボン軍
そしてレッドリボン軍総帥と親友であり
実の兄弟であった科学者の名前がドクターゲロ
そして毎晩毎晩俺の夢の中に出てくる怪物は
怪物の正体は正体は



・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・



ヤムチャ「天を揺るがす程の・・巨大な
大猿だった」


ブルマ「なあ!?・・そんな・・そんな事って
・・そんな事って・・・嘘よ・・・嘘よ
ぉおおおお!!」


ベジ—タ「なる程な・・詰まりカカロット
の奴に愛する家族を殺されてレッドリボン軍は
軍事力を増大しドクターゲロは・・・・
恐らくは死ぬ寸前だった双子の孫をなんとか
生き返らせようと人造人間にした・・・か
ちぃっ 何て事をしやがったんだカカロット
の奴!!」


ヤムチャのもたらした夢の話はベジ—タと
ブルマに凄まじい衝撃を与えた


誰よりも信頼していた孫悟空の隠された本性
そしてこれから自分達が戦う筈だった
人造人間とドクターゲロの正体が


ブルマ「ヤムチャの弟と妹・・そして実の
お祖父さん・・そしてレッドリボン軍総帥も
ヤムチャの大切な家族なのね」


ヤムチャ「あぁ・・・そうだ」


ベジ—タ「それが真実か・・(とんだ正義の
味方だなカカロットよ 世界を救った英雄が
本当は英雄所か世界中の人を殺していた
なんてな・・それが真実なら貴様の様な
半端者は俺が殺す!!)・・不様だな
カカロットよ」


  ・・今明かされた真実は余りにも
残酷だった・・









 
 

 
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