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東方夢想録

作者:茅島裕
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博麗神社 編
博麗霊夢ルート
  第6話 星を見ていた白い花

 
前書き
うp主「痛みにも似た胸の鼓動」

幾斗「どうした(中2病入ったか?)」

うp主「濡れた髪に触れられたとき理解したよ」

幾斗「.....(ダメだこいつ、早く何とかしないと)」

うp主「君がいるだけで安心で不安だ」

幾斗「どっちだよ」

うp主「うぉおぉぉ!!(WOO!!)」

幾斗「うっせぇ~よ!!! いい加減にしろ」 

 
現在午後8時...
朝昼と何も食わず腹をすかせて晩御飯を食べ終えた
霊夢が妖怪退治から帰ってきて言ったことがこれだ

『幾斗...あんたよく食べるわね』

オレが食べた訳ではない、むしろ何も食べていない
正直に返答するのは無理だ、家に妖怪(ルーミア)を入れたことになる
仕方なくこう言った

『男だからな、だが今後は食べ過ぎないようにする』

あぁ、この時どれだけひもじくて涙をこらえて言っていたことか
まぁルーミアが良ければ良いんだがな

今は炬燵(こたつ)(あた)り、りんごを食べながら外を見ている、星がキレイだ
霊夢も炬燵に中り、オレの隣でテレビを見てニコニコしている
記憶がないはずなのにそんな霊夢を見ていると何故か懐かしい気持ちになる...
まぁいい、また星をおかずにりんごを食べるとしよう

霊夢「あんたホントにりんご好きよね」

「美味しいから好き、好きだから食べる」

霊夢「それに食べるの早いし、て言うかあんたさっきご飯食べたばかりじゃ?」

「食べるのが早いのは同意だが、りんごは別腹だ」

そんなこんなでりんごを丸々一つ食べ終えた
オレはホントに食べるのが早い、何故かな

「ちょっと外に出てくる」

霊夢「あ~、わかったわ 暗くなる前には帰りなさいよ」

「もう暗いよ」

何故だろう... やはり霊夢といると何か懐かしい
とりあえずりんごを手に取る、そのままパーカーのポケットにしまう(結構奥深いポケット)

「行ってきます... おか...? 霊夢」

霊夢「行ってらっしゃい」

何か言いかけたような...まぁいい
神社の方に置いたオレが履いてきた黄色のスニーカーを履き、外へ出る

「そう言えばルーミアは森の方に行ったな」

家の窓から外を見れば目の前に森がある
神社のお賽銭箱がある方から見れば左にある
その森林へ行く

「ルーミアはいるだろうか」

森林を歩きしばらくして月の光に照らされ木と木の間に小さい人型の影が見えた
ルーミアだろうか? オレは影の元出へ近づく

「ルーミア?... 違う」

オレが見た者は、白い花の様なふわふわした髪、垂れた犬耳をしていて、ぶかぶかの全く着れていない制服の様なワイシャツ(いろいろ危ない感じ)を着た少女が地面にベタッと座り上を見ていた、恐らく星を見ているのだろう
普通に考えたら夜に一人でこんな森林の中にいる事態可笑しい
危ないだろう?(いろいろと) 妖怪ではないか とは一律あるが
オレも男だ、これを見過ごす訳にはいかない(しつこいと思うがいろいろと)
オレは少女の隣へ行き、座った(ヤンキー座りorう○こ座り...すいません)

「一人で何をしているの?」

?「·····」

犬耳少女は黙って表情も変えず上を向いている(星を見ている)

「そんな格好で寒くないかい?」

?「·····」

「いや、寒いよな... しょうがない」

オレは着ていたパーカーを脱ぎ、犬耳少女にかけた
サイズはもちろん大きい、興味本意でフードを被せるが垂れた犬耳がひょこっと出て可愛らしい
そんなくだらない事をしても犬耳少女は至って変わらない

「キミも星が好きなのかい?」

?「·····」

そして無言が続き、ずっと星を見ていた
それから何秒か経って犬耳少女に異変があった
上見ながら黙って表情を変えず、涙を流していた

「大丈夫かい?」

そして今度はオレの方を向き
泣き顔でほんの少ししか出していないが声を出して泣いた

?「...ぅぅ...ぇぁぁ.....ヒック....ぅぅぅ..グスン」

「どうした? 何か怖い事でもあったか?」

そして、少女は青と緑の両目で色が違う目でオレの目を見た、何かを訴える様にだ
その時だった、オレの頭の中に見たことの無い記憶が辿ったのだ
悲しい、怖い、苦しい、痛い、そんな感情に溢れた記憶だ
はっきり言って苦痛だ、オレには耐えられない、そんな記憶だ

どんな記憶? 人間に悪口を言われ、ちょっかいを出せれ、痛め付けられ、終いには殺されかける
人間に対し怯えた感情もある
この記憶は今までにこの娘が辿ってきた記憶(人生)なのだろう...

この時にはすでにオレは涙を流していた、この記憶の苦痛に耐えきれない...
ポロポロ? そんなんじゃない、止まらない

この娘が泣いている理由がわかった気がする...

ん?...なんだ? 一つだけ、嬉しい感情の溢れた記憶があった
優しく声をかけてくれた
寒いのを気にしてパーカーをかけてくれた
泣いているのに対し 大丈夫か? と言ってくれた
そんな一人の緑色のパーカーを着た青年がいた

オレだ、その嬉しい感情の記憶にいる青年はオレだ
思った、この娘をこれ以上悲しませたくない、そう思った

「よく....ガンバったな!!!」

この娘には第一に励ましてやりたかった

「もう心配するな!! 我慢するな!!!」

この一言が効いたのか犬耳少女はオレの胸に飛び込んで
安心したのかそのまま大きな声で泣いた

?「あぁぁぁ...うわぁぁぁん、ヒック...えぇぇぇぁぇん....グスン」

オレは犬耳少女を強く抱き締めた
そしてそのまま頭を撫でた、ギュッとしながら撫でた

数分経って、犬耳少女の泣き声が消えた
ヒックヒックと泣き後の息を切らす声だけだ
落ち着いたのだろう、抱き締める強さを弱め、自分の涙を拭く
そして犬耳少女を離し

「涙が付いたままじゃ可愛い顔が台無しだぞ?」

と犬耳少女の涙を拭く

「ほら、笑顔笑顔」

と歯を見せ にぃ~ と笑い、言う
犬耳少女は少しモジモジした後、笑顔を見せた
花の様な明るい笑顔だ
座っていたオレは体を起こし、立つ、いや立とうとする
その時、犬耳少女がオレの腕袖を掴み

?「いっ....ちゃ............やぁ!!」

と言葉になりかけの言葉で訴える
行っちゃやだ!! と言っているのだろう

「バカ!! 行くかよ、オレはお前を死んでも守るっての、オレはお前を悲しませたくない!!!!」

と笑いながら強い声を上げる
犬耳少女は少しそれに驚くが
直ぐに笑顔に戻り抱きつき、顔を擦り付けてくる

「ついてくるか?」

犬耳少女はコクンと(うなず)く、恐らく言葉を喋る事に馴れていないようだ
先ほどの行っちゃやだでわかる

発音分からなくてもある程度の言葉は知っているだろう
あれだけの人間に会ってきたんだ... あれだけのクズ以下の人間にな!!
あのクズ以下の人間共の世でこの娘は苦しい思いをしたんだ、ふざけんな!!!! イカれてやがる

その時、犬耳少女が怒った表情で指を噛んできた
恐らくオレが平常心じゃなくなったのがばれていたのだろう
『私は良いから怒るな!!』とでも訴えているのだろうか?

「ごめんね? だけど許せなかった、キミを苦しめた奴らが許せなかった」

そう言うと、犬耳少女が左右に顔をブンブンと振り
抱きついて笑顔でオレの顔を見た
オレの解釈だが『そんなこといい、私はあなたに会えて幸せ』
と言っているように思えた

「ありがとうな...」

さて、家(神社)に戻るとするか、この娘を連れてだ
そうだ、いつまでもキミやらお前やら言うのは気に触れる
この娘には名前が無い、名前をあげよう

ん~... よし!!

「じゃあ行こうか、星花(せいか)

星を見ていた白い花のような少女
それで星花だ

犬耳少女は星花と言われた事に対し少し戸惑ったが
なるほどと理解したのかスッキリした表情を見せ
ギュッと抱きついて、指にチュッとキスをし、涙の笑顔を見せた

『名前をくれてありがとう』 
 

 
後書き
うp主「わちきにも『うp主』じゃなくて、名前をください」

幾斗「妹紅って名前があるだろう?」

うp主「だって、それじゃあこのストーリーの原作キャラの名前とかぶっちゃうんだもん!!」

幾斗「そらぁてめぇが悪ぃんだろ?(このストーリーの原作ってなんだ?)」 
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