ヘタリア大帝国
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TURN121 カメルーンとケニアその十
「我が軍の勝利です」
「それは何よりだ、ではだ」
「はい、北アフリカ方面軍と連絡を取り」
「アンドロメダも攻略だ」
あの星域もだというのだ。
「そうする、いいな」
「わかりました」
「さて、ではだ」
ここまで話してだ、レーティアはまた話題を変えた。
部屋の壁にかけてある時計を観た、その時間はというと。
「昼食だな、今日のメニューは何だったか」
「スパゲティです」
エルミーは微笑んでレーティアに答えた。
「それになります」
「そうか、それはいいな」
レーティアの好物だ、名前を聞いただけで笑顔になる。
「では早速行くとしよう」
「ペペロンチーノです、山菜と茸の」
「では和風だな」
「大蒜とオリーブも使っていますが」
だが味付けは和風にしてあるというのだ。
「イタリアさんが日本さんに教えて頂いたものだとのことです」
「そうか、あの二人か」
「イタリアさんが作られます」
レーティアが食べる分は彼が調理するというのだ。
「それで宜しいですね」
「最高だ、やはりスパゲティはイタリア君の作ったものが最高だ」
「そうですね、それにしても総統はイタリアさんがお好きですね」
「嫌いになる要素があるか?」
笑みを浮かべてだ、こうまで言うレーティアだった。
「イタリア君に」
「いえ、ありません」
エルミーも笑みでレーティアに答える。
「可愛い国ですね」
「やはりドクツはイタリンと共にあるべきなのだ」
こうまで言うレーティアだった。
「ローマ帝国や神聖ローマ帝国と違い今はでは別の国同士だがな」
「それでもですね」
「お互いに助け合って生きていくべきだ」
「どうもドクツだけが助けていると言う人もいますが」
「それは違う、ドクツもどれだけイタリンに助けられているかわからない」
このことについては真顔で言い切るレーティアだった。
「文化も気候も何もかもがドクツを魅了しているではないか」
「祖国さんもよく行かれていますし」
「イタリンへの旅行は平和になればさらに充実させたい」
今以上に、というのだ。
「相互交流もな」
「そうですね、そうあるべきですね」
「ではだ、統領にも来てもらいな」
ムッチリーニも呼んで、というのだ。
「祖国君、イタリア君達と共に昼食を採ろう」
「では今から」
「ドクツは戦争が終わってからもイタリンの友人だ」
今と同じ様にというのだ。
「そうして共に生きていくぞ」
「はい、そうしていきましょう」
二人はイタリンについては笑みを浮かべてこう話した、とかくイタリンを愛してやまないドクツの面々だった。
そしてそのイタリンでは。ポルコ族達が相変わらず。
料理に歌に励んでいた、あとは女の子達と遊ぶことに。
彼等は戦争の用意は一切していない、それを観ているエイリスやドクツの軍人達は苦笑いを浮かべてこう言うばかりだった。
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