【完結】剣製の魔法少女戦記
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第五章 StrikerS編
第百四十七話 『公開意見陳述会(5) 行動開始と不安な思い』
前書き
シホ達がやっとの事、行動を開始します。
そして今回は不安要素を一気に広げます。
では、どうぞー。
Side シホ・E・S・高町
なのはとフェイトとエレベーターのワイヤーを使い一階に降りて扉を(やっぱり無理矢理)こじ開けて外に出て走っている時に、
「高町一尉! テスタロッサ執務官! 騎士シホ!」
この声は!
それで私達は振り向くとそこには息を切らせたシスター・シャッハが私たちに駆け寄ってきた。
「シスター・シャッハ!」
「どうしてここに…?」
「はやて達と一緒に会議室にいたはずじゃ…」
シスター・シャッハは膝に手を置いて何度か息切れをしていたが、
「はぁはぁ………、すぅー、はぁー………はい。会議室の扉は有志の努力によってなんとか開きました。それで私も急ぎ皆さんの後を追ってまいりました…!」
「はやてちゃん達は…?」
なのはが代表してはやて達の安否を聞く。
それにシスター・シャッハはすぐに、
「お三方とも会議室で待機をしています。今現在は各方面の方々たちにガジェットや襲撃者――戦闘機人やジェイル・スカリエッティ、隻眼の魔術師――やその他などの情報を説明しています」
説明、ね…。
今までろくにガジェットなどの対応を取ってくれなかったのに話は聞いてくれるかしら?
まぁ、ここまで事が大きくなったからには話を聞かない他はないと思うけど…。
「…そう。それじゃ急がなくちゃね!」
そんな時だった。
「なのはさん!」
スバルの声が聞こえてきた。
振り向いてみればアルトリアやフォワード陣達(ギンガやランとレンの姿はないが…)の姿があった。
フェイトがそれで「いいタイミングだね!」とみんなを褒め称えている。
「お待たせしました!」
「デバイス達、しっかりとお届けに来ました!」
スバル達の手にはなのは達のデバイス達がしっかりと握り締められていた。
そして、
「シホ、アンリミテッド・エアを…」
「ありがとう、アルトリア」
そこにネロも霊体化状態を解いて実体化をして、
「アルトリアよ。余の『アエストゥス・エストゥス』…いや『アエス』も持っておるか?」
「はい。大丈夫ですよ」
ネロもアルトリアからデバイスである『アエス』を受け取っていた。
殺傷のある攻撃を禁止された後は、ネロはこうしてアエスを主武器として使用しているのである。
だがしかし、ネロの能力を十全に振るうにはやはりネロ本来の武器である隕鉄の鞴…『原初の火』でなければ宝具使用や高出力スキル使用時には耐え切れないのである。
だけど、力を制限されているとは言え、それでもネロはそれを難なく使いこなせているからやっぱり英霊の技量は伊達ではない。
「よしよし。アエスが戻ってくれば余にはもう怖いものはないぞ!」
《切り抜けちゃいますよー! エンペラー!》
「おうとも、アエス!」
さらにネロのデバイスの人格はかなりアレである。
なぜかアエスはネロの事を“エンペラー”と呼んでいてネロの事を敬愛している節がある。
もし体があれば常に擦り寄っている猫を連想させられるだろう。
…ま、いいんだけどね。お互いがそれで良ければ。
頼りになることには変わりないしね。
「さぁ、奏者よ! 余とともにこの困難を見事切り抜けようぞ!」
「ええ。ネロ!」
そして、ネロと、アルトリアと私の三人が揃えば切り抜けられないものなどないのだ。
それはともかく、はやてとシグナムのデバイスも受け取ったシスター・シャッハは、
「では、この子達は私が責任をもってお届けします」
「お願いします」
「お任せ下さい! この身にかけて…」
それでシスター・シャッハは会議室へと即座に戻っていった。
それでふと、先ほどエレベーターのワイヤーで降下時にフェイトに聞いたことを再度聞く。
「フェイト。さっきも聞いたけど、ランサーは今どうしてる…?」
「うん。待って…念話で話しかけてみるね」
それでランサーに念話を試みるフェイトだったが、
《はははははッ! なかなかやるみたいだな! 槍使いよ!》
「ッッ!? ランサー、誰かと戦ってる…?」
ランサーは誰かとすでに交戦中か。
《…あん? マスターか? 今いいところなんだ。邪魔はしないでくれよ?》
「誰と戦っているの?」
《あぁ。なんやらサーヴァントっぽいやつと戦っているぜ! これがな、ディルムッドとの決闘の時のように楽しくてな!》
「戻ってこれる…?」
《無理だな。今はなんとか念話もしながら戦い続けているが、やっこさんは俺を逃がす気はないらしいしな。ま、俺としてはご褒美だけどな!》
「もう…。状況が知りたいんだけど?」
《なら、マスター能力で視覚を俺とリンクさせりゃいいだろ? 俺の視界限定だが映像は共有できるぜ》
「…わかった。やってみるよ」
どうやらフェイトはランサーとの念話に成功、内容を聞き出したらしい。
それからランサーとの会話内容をフェイトは教えてくれた。
だが、それに私は妙な懐疑心を抱く。
「…本当にその相手はランサーのサーヴァントなの? ランサーと視覚を共有してみてくれないかしら? フェイト」
「う、うん。わかったよ、シホ」
それですぐにフェイトに視覚を共有したらしく、その表情はすぐに驚きに彩られた。
「…確かに、ランサーは槍を使う女性と戦っているよ。それもディルムッドの時の戦いと比べても同じくらいなほどの戦闘だよ、これ…」
「そう…」
フェイトがそう判断するなら、きっとそうなのでしょうね。
でも、ランサーの説明に少し引っ掛かりを覚えた。
「フェイト、ランサーは確かにサーヴァント“っぽい奴”と言ったのよね?」
「う、うん。確かにそう言ったよ?」
「それならおかしいわ。サーヴァントはお互いにサーヴァントの気配や存在を感知できるから、ランサーの性格で嘘をつくと思えないから…その女性は半サーヴァントとでも言うの?」
「それはおかしいです、シホ。人間がサーヴァントの気配を出せるとは思えません」
「そうだぞ、奏者よ。それならばそれ相応の対価を望まねばその高みにはリスクが高すぎて登れないだろう」
「はい。もしサーヴァントの気配を出せるとするならば…方法は限られています」
そこにオリヴィエ陛下もなのはの背後に実体化して、そう話す。
「もしかして、その数少ない方法って…」
「はい。“世界との契約”で生きた英霊になる以外は、おそらくないでしょう…」
それで私は少し衝撃を受ける。
もし、その方法を槍使いの女性は使っているとしたら、死後にエミヤと同じく無限の地獄を味わうことになる。
手遅れだったら、もうどうしようもないわね…。
私がそんな事を考えている時だった。
「ギン姉!?」
スバルの叫びに全員が振り向く。
「どうしたの、スバル? ギンガの身になにか起こったの?」
「は、はい…なんとかさっきまで通信ができたんですけど、今は事態が事態らしく通信が繋がらないんです」
「そうだ! なのはさん、先ほど私達は二名の戦闘機人と交戦したんですけど、あと少しというところで逃してしまったんです!」
ティアナがそう説明してくる。
「ランさんとレンさんもギンガさんと一緒にいたと思います!」
「エリオ君、お二人共ともに繋がらないみたい!」
キャロが悲壮そうにそう叫ぶ。
それより、ランとレンとも繋がらない!?
なにか嫌な予感がするわ…。
すぐに行動を開始しないと…!
それと、忘れてはいけないけど機動六課も狙われている可能性が高い!
すぐに機動六課へと通信を私は試みた。
なぜか、フェイトが少し出遅れたみたいな悲しい表情になっていて上げようとしていた手をがっくりと落としたようだけど、今は気にしないでおこう。
「ロングアーチ。こちらセイバーズ1。応答願うわ!」
『こちらロング…ーチ……』
!? 通信が途切れとぎれ?
「グリフィス、どうしたの!? そちらで今なにが起こっているの!?」
『はい…。大量のガジェ…トと怪奇…化物の集団…機動六課を目…けて襲いにかかって…ていますが、それを士郎さん達がな…とか防いでいるところです!』
少し聞こえにくいけど、なんとか内容は理解できた。
「応援は必要…?」
『今のところ…大丈夫…そうです。士郎さんに…繋ぎます』
それで少し回線が変わったのか士郎の声が聞こえてきた。
『シホか?』
「士郎! 大丈夫なの?」
『ああ。今のところはなんとか我ら八神防衛隊とすずか嬢にライダー、ヴァイス他待機魔導師達で守りを固めている。こちらは気にせずに、そちらはそちらの事態に当たれ!』
「信じるわよ…?」
『ああ、任せろ。見事守りきってみせよう』
「任せたわ」
それで士郎及びロングアーチとの通信を切る。
「シホちゃん、どうだった…?」
「今のところは大丈夫そうよ。士郎達を信じましょう」
「そうだね」
「それじゃ、分散して班を分けるわよ!」
「「「「「はい!」」」」」
「まず、スターズは―――…」
私が代表して指示を出そうとしたその時だった。
「うっ…」
突如、なのはが額を押さえて少し倒れそうになり、オリヴィエ陛下がなのはを抱きとめる。
「大丈夫ですか、なのは…?」
「う、うん。オリヴィエさん…」
こんな時に最近なのはを悩まし続けている頭痛が出たか…。
でも、なんでこんなタイミングで?
「あっ!?」
「こ、今度はどうしたの? なのは…?」
そして次いでなのはは、またしても今度は大声を上げる。
さすがのフェイトもなのはの突然の奇行に心配な声をかける。
なのはは顔を俯かせて少し青くなっている。
そして数秒して、突然顔を上げたと思ったら、
「シホちゃん! お願い! ちょっとオリヴィエさんと一緒に単独行動をさせて! 用が済んだらすぐに戻るから…!」
「用が、って…」
「お願い…今は、私を信じて…」
稀に見ないなのはの弱気な頼みごとに、これは一大事かもしれないと思った。
でも、なのはが話してくれないことには対応もできない。
しかたなく私は決断をする。
「………わかったわ。今はなのはを信じるわ。それじゃなのはとオリヴィエ陛下は作戦メンバーから一時外れてもらうけど、いい? みんな?」
『………』
みんなからの反論は無し。
なのはの信頼あってのことだろう。
「わかったわ。それじゃ、オリヴィエ陛下。なのはにもしもの事がないようにお願いします」
「はい。なのはは私が守ります!」
「ごめんね、みんな!」
それでなのははバリアジャケットを纏って余裕のない表情をしながら、私たちに謝罪をしながらも飛びさっていった。
オリヴィエ陛下もその移動力を駆使してなのはの後を追尾していっている。
それを後ろ髪を引かれる思いで見送りながら、私はみんなに指示を出す。
「それじゃ、ライトニングは外に出て魔導師達と連携して空の敵を相手してもらっていい? そして出来ることならランサーも見つけて援護をしてやって!」
「わかったよ、シホ。いいね? エリオ、キャロ」
「はい!」
「わかりました!」
「キュクー!」
そして次は、
「私とアルトリア、ネロ、スターズの二人はギンガとランとレンの安否を確認、そして襲撃戦力の排除及び捕獲よ!」
「了解しました」
「うむ、任されたぞ!」
「はい!」
「了解です!」
全員に指示が行き渡る。
「みんな、無事に乗り切りましょう!」
『はい(うん)!』
「それじゃ、解散!」
それでフェイト達と二手に別れて移動を開始する。
でも、やっぱりなのはが心配だわ…。
そして、今日という一日でなのはの姿を見るのはこれきりになるなどという事を後々に思い知る事になるとは思いもしなかったのである…。
◆◇―――――――――◇◆
Side ラン・ブルックランズ
私たちの前に突如として現れた二人の戦闘機人。
そしてその片割れは前に休日をもらった日に偶然遭遇した『トレディ』という少女だった。
接触した時間は少しだけだったが、私とレンの記憶に残る出会いだったのは確かだった。
そんな子が、今こうして私たちの前に立ちふさがっている。
最初、レンはそれで動揺してしまってしまったけど、ギンガさんと一緒になって説得してトレディの前に対峙することになった。
ギンガさんは眼帯の少女と移動しながら戦闘をすでに開始している。
だけど、まだ私達はお互いににらみ合っているままであった。
「…トレディ。どうしてこんな事を?」
「………愚問です。………私は戦闘機人。それだけあれば理由は十分なのではないですか?」
「うっ…」
レンが質問するが、トレディは機械的にそう返してきた。
やっぱり無機質な子ね。
「………そして、レンさん」
トレディは手を私たちの方にかざして、
「………貴方を私のものにします」
「えっ!?」
「………」
突然の告白的な発言にレンは顔に豆鉄砲を食らったかのように唖然としたあとにすぐに顔を赤くしていた。
これがこんな時でなければ平和的なものであったのになぁ…。
「…なに、勝手に私の弟を嫁にするみたいな発言してんのよ?」
「………ランさん。貴女が教えてくれたことではありませんか?」
「はぁっ?」
私は何か言ったっけ?
「………貴女はこう言いましたよね? 『恋とは相手を自分のものにしたいという想い』だと…」
た、確かに言ったけど、なんかかなり話が湾曲していると思うのは私の気のせい…?
でも、一つわかったことは…!
「冗談! そんな一方的な支配で恋を正受させようと考えているなんて、あなたはまだまだ子供のようね!」
「………ダメ、ですか?」
コテン、と首を可愛げにかしげるトレディ。
普通に可愛いのに、どうしても場がアンバランスね。
「ほら! レンもなんか言ってやんなさい!?」
「う、うん! ラン姉さん! えっと…トレディ、それはもっとお互いの事をよく知ってからっていうのは「あんたはあんたで何真面目に答えてんのよ!?」…うう…」
なんか目眩と頭痛がしてきた。
あちらで真面目に戦っているギンガさんとはまた違った空気だ。
でも、それでトレディが目を鋭くさせて、
「………そうですか。では、力ずくにでも…!」
トレディがそう言うと右手に装着されているなにかの武装を構えた。
「レン! 来るわよ!」
「う、うん!」
私はバルムンクを構える。
レンもアウルヴァンディルを両手に展開していつでも防御できるように構えている。
「………“クラッシャーバイト”、セット!」
そう宣言した。
するとその武装が形を変えていき、蛇の顔みたいになって目の部分が光り口を開き出す。
「………IS、ウィップマニュピレート」
テンプレートが輝き、クラッシャーバイトと呼ばれた武装から噴射口のようなものが展開しだした。
それをトレディは腕を何度も振る。
そして何度目かになる振り回しで私たちの方に向かって腕を向けてきた。
すると、トレディの腕から蛇の顔が射出されてきた。
「なにあれ!?」
「射出武器! ラン姉さん、下がって!」
《プロテクション・パワード》
レンが私の前に出てプロテクションを展開した。
そして高速で射出されてきた蛇の顔と衝突。
ガギギギッ!と衝突による摩擦音が響き渡る。
「くっ、ッ!」
「れ、レン!」
「………無駄です。私のクラッシャーバイトに噛み砕けないものなど、ありはしない!」
パキンッ!
トレディの言葉と同時にプロテクションに罅が入り、あっという間に噛み砕かれてしまった。
さらにアウルヴァンディルにまでその牙を叩きつける。
「そんな! ぐっ!?」
「わっ!?」
私はちょうどレンの後ろにいたために衝撃を殺すことができなかったレンが吹き飛ばされて、
「「ガッ!?」」
そのまま私も巻き込まれて後ろの壁にまで一気に叩きつけられてしまった。
私が壁側だったためにレンの体重分も一気に衝撃が来たために一瞬、気絶しそうになったけどなんとかこらえてレンを抱き起こす。
「レン、しっかりしなさい!」
「う、うん…。あ!」
「どうしたの!?」
「あ、アウルが…!」
私もそう言われてアウルヴァンディルに目を向けると盾が両方共あの蛇の牙に晒されてしまったのか噛み砕かれていた。
特に交差した時に右腕が前だったのか、右腕の盾の方はもう機能停止寸前にまで陥っていた。
《ま、マスター…私、は、大丈夫、です…》
「アウル! ダメだよ! すぐに修理しなきゃ!」
《………》
そしてアウルヴァンディルは沈黙した。
アウルヴァンディルの沈黙は、イコールでレンの無力化という構図がすぐに成り立ってしまう。
なら、残されたのは後は私のみ。
「…バルムンク。アウルヴァンディルとレンの仇を取るわよ」
《了解です、マスター。私の姉妹の仇を取りましょう!》
ここに私とバルムンクの意識は強固に重なった。
「レンは見てて…。私があの子を倒してくるから!」
「くっ、見ているだけなんて…!」
レンは悔しさから涙を流しながらアウルヴァンディルを撫でていた。
「いいわね? …いくわよ。バルムンク、モード2!」
《Drachen form.》
カートリッジをリロードしてスリムな剣が一気に大剣へと変化する。
「………今度はランさん一人ですか。お相手します」
律儀に待っていてくれたのかトレディはまた手からクラッシャーバイトを射出させて空に浮かせていた。
「行くわよ! ブースト!」
峰部分の噴射口から火を吹かして私はトレディへと突撃する。
「………噛み砕け、クラッシャーバイト」
トレディも蛇を放ってきて、バルムンクと蛇が衝突する。
そして互いに拮抗してその場で立ち止まる。
「ッ、重い! これはアウルヴァンディルが砕かれるわけだわ! でも…! バルムンク!!」
《さらに吹かします!》
噴射口からさらに魔力の火が上がり、私は少しずつだけど押し始めた。
「………やりますね。ですが、そんなに力んで大丈夫ですか…?」
「なにを―――…」
なにを言おうとしているの、と発言しようとしたができなかった。
なぜなら急にクラッシャーバイトの勢いがなくなって、思わず私はバルムンクを前のめりに叩きつけてしまったのだ。
何が起きたのか分からずに、次の瞬間には私の体にクラッシャーバイトが絡みついてきていた。
そして思いっきり締め付けられる。
「ああっ!?」
「ラン姉さん!」
思わず悲鳴を上げる私。
「………私のIS、『ウィップマニュピレート』はただクラッシャーバイトを射出するだけが能ではありません。
………伸縮自在に、自由自在に鞭の動きや牙をコントロールすることができるのです。もちろん、威力もですがね…」
丁寧に落ち着いた表情で説明してくれるトレディ。
「ご丁寧に、説明ありがとね…! でも、すぐにこんなもの振りほどいて…!」
「………そんな暇は与えません。………私のもう一つのIS、発動します」
するとテンプレートが輝いて蛇の顔が私の眼前にまでやってきて、
「………IS、『マインドハウリング』…」
蛇の目が怪しく輝いた瞬間、一気に私の視界が暗くなっていき意識がなくなってきた。
意識が途切れる寸前に、
「………先に貴女を私のものにしますね。ランさん、お休みなさい…」
「うっ…」
そして完全に意識が途切れてしまった。
後書き
消えたなのはとオリヴィエはどこにいってしまったのか。
トレディはランになにをしたのか?
レンは立ち上がる事がはたしてできるのか…。
それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。
では。
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