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ヘタリア大帝国

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TURN117 カテーリンの来日その九

「それに素材も調理法も考えてるしな」
「作り方もなの」
「それもなんですか」
「どうやったら美味いアイスが出来るか」
 今以上に、というのだ。
「ただ作るんやなくてな」
「作るだけじゃないの」
「それで食べるだけでもないんですね」
「そや、俺はそう考えてな」
 そうしてだというのだ。
「作ってるんやけどな、そのアイスもジュースも」
「努力しないと、こうしたことも」
「それでこそやと思うで。ほな次はな」
 キューバは海を見た、そのうえでカテーリンに言うことは。
「泳ぐか?皆で」
「うん、それじゃあ」
「うちの海は最高やで。中に入るとめっちゃ気持ちええからな」
「一緒にね」
「泳ごうな。泳ぎも教えるで」
 実はカテーリンはまだ浮き輪を持っている、その彼女にだった。
 キューバは丁寧に泳ぎを教えた、カテーリン達はキューバも楽しんだ。
 今度はインドカレーだった、そこに行くと様々な宗教があった、カテーリンはまずインドカレーのその暑さに参ってしまった。
「暑いわね」
「そうですね」
 ゲーペが応える、二人共目をくるくるとさせて参っている。
「この暑さはね」
「正直参りますね」
「これがインドカレーの暑さなの」
「かなり辛いです」
「そうした人にはたい」
 その二人にインドが微笑んで言って来た。
「カレーがあるたい」
「本場インドのカレーね」
「かなり辛いけれどいいかな」
「う、うん」
 怯みそうになったがそれは何とか隠した、そしてだった。
 何とか強がってだ、カテーリンはインドに返した。
「何でも食べないとよくないし私辛いのも平気だから」
「そう、それじゃあね」
「そのカレーをいただくわ」
 インドに対してはっきりと答えた。
「是非ね」
「わかったたい、すぐに持って来るたい」
 こうしてインドのカレーが持って来られた、だがカテーリンはそのカレーを見て目を丸くさせてしまった。
 そのうえでだ、今座っているテーブルの右隣にいるロシア妹にこう問うたのだった。
「チキンカレーだけれど」
「はい、インドカレーですから」
「インドカレーだからなの」
「インドカレーっていうと」
 ここでカテーリンも気付いた、その気付いたことはというと。
「ヒンズー教よね」
「はい、その他にもです」
 ロシア妹もカテーリンに応えて話す。
「ジャイナ教やイスラム教もあります」
「色々な宗教があって」
「それぞれの戒律があります」
 それ故にだというのだ。
「牛肉や豚肉を食べられない宗教が多いので」
「だからこのカレーもなの」
「はい、チキンカレーです」
 そうなっているというのだ。
「もっと言えば野菜カレーも多いです」
「菜食主義なの」
「インドカレーではそうした方も多いです」
 宗教的な理由であることはここで話している通りだ。
「そうなのです」
「ううん、ソビエトだとそういうことは」
 共有主義を最高としていて宗教、キリスト教をあまり重視していない。それでだった。 
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