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鉄槌と清風

作者:deburu
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35部分:34:退院祝い


34:退院祝い

 なんだかんだと特に事件はなく2週間、まぁ、見舞いにヴィータやアイン…リインフォース二人で判りづらいので守護獣の方はドイツ語の1でアインになった…が毎日来てくれたり。
 他の皆も、たまに顔出したりしてくれた…なのはは自分が動けるようになってからまっさきに来て謝ってくれていた。
 休息の大事さを言い含め、あまり気にするなといって慰めては置いたのだが、どうなるか。

 ともあれ、2週間で予定通り退院だが、しばらくは自宅休養であるので、自宅に戻ってみると。
 何やら沢山の人間の気配が中からしている…警戒していると、突然ドアが開き、パンパンっと音が連続…何事とおもえば、そこには。
 ヴィータ、アイン、なのは、フェイト、はやて、ツヴァイ、アリサ、すずか等、友人たちがクラッカー…鳴らし終わった物…を持ち。

 「「「「「「「「退院おめでとうそして、おかえり、良彦(よしくん)(良彦君)」」」」」」」」

 と、退院を祝ってくれた、中へひっぱられ、居間につけば、皆が料理やらを準備して待っていてくれたようだ。

 「…ありがとな、皆」

 恥ずかしそうに、だが確かに嬉しそうに微笑む良彦。

 「とりあえず、家着にきがえて来いよ、楽にしねーとな」

 そう言ってくれるヴィータに従い自分の部屋へ行って着替え、仏間を一度覗いて仏壇に軽く手を合わせる。

 「…なぁ、なんか家の中綺麗なんだけど?」

 「あぁ、それかぁ、なんやヴィータがな」

 「ちょ、はやて言わねーって約束したろ」

 「ヴィータちゃんが帰ってきたとき綺麗な方がいいだろって、言ってね、皆で掃除したの、どうかなよしくん」

 「てめっ、なのは」

 「私は約束してないしね」

 「そっか、サンキュヴィータ」

 なのはに食ってかかるヴィータの頭をぽんとなで、礼を言う…ヴィータは赤くなりながら。

 「一般論だろ、一般論」

 「ま、確かにそうよね、ともあれ主役もきたし始めましょうか…なのはと良彦の退院祝い」

 ブツブツ言うヴィータをさらっと流し、アリサが宣言する。
 すずか、フェイトが皿に料理を取り分け、上座にはなのはと良彦。

 「ほなら、私が乾杯の音頭とらせてもらいます」

 すっとはやてが立ち上がり…

 「なのはちゃん、良彦君の退院と、ヴィータのデレを祝して乾杯やっ!」

 「「「「「「「乾杯」」」」」」」

 「まて、はやて、なんだよそれ!」

 「違うんか?…掃除もやけど、良彦が好きやからいうてバニラアイス一生懸命桃子さんに習ってつくってたやないの?」

 「しーしー、なんで言うんだよはやて!」

 「ん、バニラあるのか、それは楽しみだな」

 「ま、まぁ…飯食ったら出してやるよ」

 「でも、なのはもヨシヒコも無事でよかったよね」

 からかうはやて、赤くなって混乱するヴィータ、比較的落ち着いた様子の良彦に、フェイトが優しく微笑みながら頷いている。

 「そうね、一時はどうなるかとおもったけど、万事解決よね」

 「そうだね、二人とも無事でよかったよね」

 さらに頷くアリサ、すずか。

 「んぅぅ、ごめんねよしくん」

 「それはもういいって、いったよな、なのは…そうだな気にするなとは言わないから、無理するなと言わせてくれ」

 「うん、ちゃんと週に1日は休むようにしたよ、大丈夫」

 「なら、いいさ…しかし、美味いな、皆で作ったのか?」

 なのはの肩をぽんと叩き、話題を変える。
 皆が顔を見合わせ…

 「大半ははやてよね、慣れって偉大だわ」

 「うん、私たちは少し手伝っただけだったね」

 「料理のかわりにお母さんと一緒に、ケーキつくったよ」

 「なのはは、主役だからって言ってるのにやめてくれなくて」

 「ま、長い事食事の支度やら一人でやってたしな、そこは任せて欲しいわ」

 アリサ、すずか、なのは、フェイト、はやてが言い合い。

 「ケーキもアイスも楽しみですぅー」

 とツヴァイが言っていると、入口から声。

 「お待たせしました、主…そして、おかえりマスター」

 そこには荷物をもったアイン。

 「ごめんな、お使いさせてもうて」

 「いえ、問題ありません…これを」

 手渡すのは小さめのリュック、それを

 「ほい、ヴィータ」

 「なんだよこれ、はやて?」

 「退院したばっかりで大変な良彦君をちゃんと世話するんやで?」

 「はぁー?、聞いてねーぞそれ、アイン、ツヴァイ!?」

 「というか、なんでヴィータなんだ、アインでいいじゃねーか」

 言うはやてに、混乱するヴィータと良彦。

 「ツヴァイも今初めてきいたですぅ」

 「荷物をと言われて、用意されていた物を持ってきただけだが?」

 「はやて、最初から仕組んだのか!」

 「何言うてんねん、放っといたら良彦君明日からランニングとか始める気やで」

 その言い合いにびくっとする良彦。

 「良彦…てめぇやる気だったな…あー、分かったよなのはも心配だし、泊まるよ!」

 「よっしゃ、それでこそヴィータや」

 怒ったように言い切るヴィータに、サムズアップする良彦。
 周りは苦笑し、良彦は頭を抱えている。

 「んー、それじゃさ、今日だけ皆でとまらない?」

 そこへ、追撃のアリサ。

 「いいね、よしくんの家に泊まるの久しぶりだし」

 「いいの、かな?」

 「大丈夫だよ、ね、良彦君」

 なのは、フェイト、すずかが続き…

 「ツヴァイもお泊りですぅー」

 「主とマスターと一緒か、たまにはいいかもしれない」

 追い詰めるツヴァイとアイン。

 「わーったよ、部屋はあるからいいけど、連絡はちゃんとしとけよ?」

 白はたを上げる良彦…その日は結局皆が泊まり、久しぶりに賑やかであった。
 しかもその後、話を聞いた大人達や、守護騎士一同も訪れた為、家はある種のカオスに陥ったとかいらなかったとか…。
 ともあれ、自分が恵まれていると実感できる出来事ではあったらしい。
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キャラ立ちの会話を書いていたら修行を入れると長すぎる事に…まぁ、あと退院後しばらくは安静でしょうから、こんな感じになりました。

次回こそ、修行を開始したい!
 
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