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魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~

作者:白鳥才牙
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『第九話』

 
前書き
今回は早めに出すことができました 

 
ペラッ……ペラッ……


「違う……これも違うか」


ここは拓斗の家の書物庫。ここには数百億冊という蔵書数を誇り魔法関係のことなら大抵の事ならわかる
探すのには検索魔法と収集魔法を用いるがそれでも少なくて数百冊が集まる
だが調べ物をするならここが一番だと拓斗は感じている
高町と別れてから俺はすぐさま書物庫に来た。なのはが封印した菱形の青い宝石を調べるためだ


「……あった、ジュエルシード」





 拓斗side

[何ともややこしいものを作るな~昔の奴らも]

「まぁそれはもっともだが魔力媒体としては良いと思うぞ?しかし願いを叶えるか……」


『ジュエルシード』
『ロストロギア』、過去に何らかの原因で消滅してしまった世界、ないしないしは滅んだ古代文明で造られた遺産の総称でありジュエルシードもその一つ
そしてジュエルシードとは全部で21個存在し、一つ一つが強大な魔力の結晶体で、周囲の生物が抱いた願望を叶える特性を持っている。


[で?お前はどうするんだ?]


このどうするんだという問いはジュエルシードをどうするのかというものだろう
と言ってもソウルはわかってて聞いているだろうが


「極力無関係で、暴走した場合、または本体を見つけた場合のみ回収する」

[やっぱな]

「わかってるなら聞くな」


高町とフェレットが何事もなく全て封印するならば問題なし
だが暴走体が暴れだした場合や先に見つけた場合は封印し回収する


[ま、予定が決まった今は様子見だな]

「あぁ」










「なのは、拓斗、昨夜のこと聞いた?」


翌日の朝、教室でバニングスがそんなことを聞いてきた


「昨夜になにかあったのか?」

「昨日行った病院で、車の事故があったらしくて・・・壁が壊れちゃったんだって」

「あのフェレットが無事かどうか心配で」

「うん・・・・」

「あの・・・えっとねぇ~・・・・その件は・・・」


高町は昨夜、不安になり動物病院に向かっていると道路でフェレットに会ったということを話した
最初から見てはいないのでフェレットに道路で会った事はわからないが高町は魔法の事を話さないことから俺達には魔法の事を隠すようだ


「そっか~。無事でなのはの家にいるんだ」

「でもすごい偶然だったね。たまたま逃げだしたあのこと道でばったり会うなんて」

「「ね~♪」」


適当に嘘ついたことを信用してくれ何とか難を逃れたなのはであった。
しかし……


(嘘はついてない、嘘はついてない、ただ真実を少し捻じ曲げただけ)
(……まぁ、ガンバレ)


高町の心の声が聞こえてきたような気がしたので一応心の中で励ましておいた


「あはは・・・えっと・・それでね、なんだかあの子飼いフェレットじゃ無いみたいだったから、家で飼う事になったの」


続いて家で飼う事を話すと二人はまた喜び、名前は決まってるか、決まって無いなら名前を付けないと、と話し合う。


「そうなんだ~」

「名前付けてあげなきゃ、もう決めてるの?」

「うん、ユーノ君って名前」

「ユーノ君?」

「うん、ユーノ君」

「へぇ~いい名前だね」


フェレットに『ユーノ』と名前を付けたと言うことはあのフェレットの名前はもともとユーノだということだろう
笑いあう三人、これだけ自分の名前で盛り上がるとそのユーノとやらが知ったらどう思うだろう? 授業が始まるまでの時間、俺はそんな事を考えていた・・・










昼休み。教室から出ようとしたところをバニングスに見つかり、そのまま屋上に連行された。


「・・・またあの時間が繰り返されるのか」


このあと起こるであろう日常になりつつある逃走劇に、軽く鬱る・・・。


「なにそんなに疲れた顔してんのよ。アンタは嫌なの? そんなに私達と一緒にご飯を食べたくないの?」


怒ったかと思うと次の瞬間には悲しそうな顔をするアリサ。なのはとすずかも同じような顔をしている。


「いや、こうしていつも誘ってくれる三人にはとても感謝してる。実際こうして大勢でご飯を食べるのは楽しいしな。ただ・・・この後待っているであろう展開に気分が落ち込むのも確かだ・・・」


最近までは極力関わりたくなかったが、なんだかんだで俺を気にかけてくれている三人には本当に感謝している。俺が答えると、また三人の顔が明るくなった。


「そ、そう? ならいいわ。・・・そういえば、来週の週末にすずかの家でお茶会をするつもりなんだけどアンタも来ない?」

「お茶会?」

「そ、お茶会。アンタすずかの家に行ったことないでしょう? こういう機会でもないとアンタ行きそうにないし、どうかと思ってね」

「あ、それはいいね。拓斗君どうかな?」

「高町も行くのか?」

「うん!」


そういえばバニングスもそうだが月村の家には行った事なかったな。気になること(・・・・・・)もあるし行ってもいいか


「わかった、ぜひ参加させてほしい。月村の家族にも挨拶しておきたいしな」

「ふぇ///!?」ボッ)

「月村?どうした?」


月村がいきなり顔を赤くした。風邪か?


「あ、アンタ何言ってるのよ!?」

「は?だからどうしたって……」

「そのまえだよそのまえ!!」


バニングスと高町が月村程ではないが顔を赤くして迫ってくる。これは……怒ってるのか?


「そのまえって、月村の家族にも挨拶したいってところか?そのままの意味だが?」

「「なっ!?」」

「あうあう……//////」


バニングスと高町は驚き月村はさらに顔を赤くする


「お、おい月村大丈夫か?」


俺は自分と月村の前髪をあげて額どうしをあわせた


「た、拓斗君!?」

「何してんのよ!?」

「熱っ、すごい熱だ……」

(た、拓斗君がこんな近くに。どうしよう、でも私の家族に挨拶したいってことはそういうことだよね?でもでも違う可能性もあるしどうしようどうしようどうしようどうs……)

「……きゅ~/////////////」バタッ

「す、すずか!?」

「すずかちゃん!?」

「月村!!なんでこんなに熱がある!?何かの病気か!?」

「「アンタ(拓斗君)のせいよ(だよ)っ!!!」」


月村が倒れ、驚く俺の叫びにに残りの二人が俺のせいだと叫び返す。なんでっ!?


[(いやいや、完全におまえが原因だからな?)]
「(だからなんでっ!?)」


ソウルまでっ!?今の俺に味方はいないのか!?


「ええぃ!! またしてもお前か!! この恋愛ブルジョワジーめ!!!」


そしていきなり現れる男子生徒諸君。因みに日常になりつつある逃走劇の原因はこいつ等だ。


「毎回思うんだが、なんでそんなに連携がいいんだ?」

「貴様を葬るためなら俺達はいくらでも一つになれる! 行くぞみんな!!!」

「「「ウォォォォォォ!!! かかれぇぇぇぇぇ!!!」」」


その後、毎回のごとく男子たちに追いかけられ、昼休みは終了した。
どうやら、俺の味方は本当にいないようだ










放課後、帰宅途中にソウルが昨日と同じ気配を感じ、その場所に向かう。たどり着いたのは神社。階段を駆け上がり目にしたのは、四つ目の鋭い牙と爪を持つ魔物とフェレット(これからはユーノと呼ぶ)を連れた制服姿の高町だった
気づかれないよう咄嗟に近くの草むらに飛び込む。
そこで高町がユーノの言葉に俺を驚かす一言を放った


「こっちに来る! なのは! レイジングハートの起動を」

「え!? ・・・起動ってなんだっけ?」
 
 

 
後書き
第九話載せました!
今回は早めに出せたことに安心しました(いやホントマジで)
この調子で一週間以内の周期で載せられるようにしたいと思います!!
こんなダメな自分ですが頑張ります!(b^-°)



今日はもう一回出せると思います 
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