仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三話 BM(Bega Mountain)その二
「仲間となったライダーの者達もな」
「増えたな、本当に」
「共に戦う者が増えればそれだけ預かる命も多くなる」
その預かる者としての言葉だ、それだけに重みがあった。
「だからだ、より大きくなりたい」
「そうか、ヒメさんはそう思ってるんだな」
「誰も死なせはしない」
こうも言うヒメだった、表情は変わらないが。
「この戦いでもな」
「まあ死んだらDTも捨てられねえしな」
「そういえばあんた最近だけれど」
マリアンデールは後部座席の右側から紺を軽く指差して言ってきた、その言う言葉とは。
「青春ラブコメやったり戦国時代行ったりしてるわね」
「ああ、ちょっと心当たりあるな」
「そうよね、ゴスロリ探偵と一緒にいたり」
「そうした世界にもいたか」
自分でも言う紺だった。
「そんな気がするんだよ」
「それでどうなの?どの娘がいいのよ」
「いや、そう言われてもな」
「あんた的には」
「皆俺であって俺でないからな」
紺は腕を組み微妙な顔で述べる、口はややへの字になっている。
「そう言われても困るんだよ」
「そうなの」
「そう言ったらヒメさんだってあれだろ」
紺はそのヒメも見て言う。
「やたら目立たない赤い髪のな」
「あっ、あの娘ね」
「目立たないけれど目立つ」
そうした娘だというのだ、ヒメは。
「かえってな」
「その娘のことは悪く言うな」
ヒメはこのことは釘を刺した。
「いいな」
「ああ、こっちもそんなことは言わないからな」
紺もこのことはわかっているのかしなかった。
「何しろ俺だって色々あるからな」
「言えばお互い様だからか」
「ああ、言わないさ」
「ならいいがな」
「中にはな」
ここでだ、紺は今度はインコグニートの面々が乗る戦車彼等のジープの前にいるそれを見て言うのだった。
「小学生好きのな」
「何か言ったか?」
戦車の砲塔のハッチを開けてだ、中からバリアシオンが出て来て応えてきた。
「あいつは潔白だぞ」
「それ保障出来るのかよ」
「そうだ、あいつにそんなつもりはない」
バリアシオンはこう力説する。
「パンツの時もな」
「あれはマジでやばいだろ」
「しかしあいつは本当に悪気はないからな」
バリアシオンは必死に自分であるが自分でないその彼のことを弁護する、本当に自分のことの様にである。
「真面目に指導しているだけだ」
「バスケをか?」
「そうだ」
バリアシオンは何時になく真剣に力説する。
「あいつはそれだけだ」
「だといいけれどな」
「そうだ、あいつは間違ってもロリコンじゃない」
まさに力説だった、言葉に熱が篭っている。
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