~MHO~ モンスターハンターオンライン
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デスゲームの始まり
キ「ふぅ……大分狩ったな」
ク「でも、その代わりにスキルの発動の仕方も分かってきたぜ!!」
カ「そりゃ、良かったな───って、あ!」
キ「どうした?カリト」
やば!そういや龍達と会う約束してるの忘れてた──!!
カ「すまん!!俺、仲間と会う約束してるから、じゃな!」
キ「分かったよ。また一緒に狩ろうな」
ク「今度会うときはあのアオアシラを余裕で倒すようにしてくるぜ!」
カ「楽しみにしてるぜ!」
俺は急いではじまりの街へと向かっていく。今の時間はジャスト5時か……今頃、あいつら怒ってるだろうなぁ…
リンゴーン………リンゴーン………
突然、鐘の音が鳴る。何だ……?お知らせでもあるのか?
カ「って………うぉ!?何だこの光!!」
俺は謎の青い光に包まれていった
はじまりの街・中央広場
カ「おいおい………ここってはじまりの街じゃねぇか」
謎の光に包まれてきた俺はなぜかはじまりの街にいた。周りを見ると、俺と同じようにここに転移してきてるやつが何人もいた。中には「GM出せ」「ログアウトさせろ」とか言っているが、一体何がどうなってんだ?
カ「ログアウトしたいなら、メインメニューにあるログアウトボタンを押せばいいだけのはずだが……はぁ!?」
メニューを開いてログアウトボタンがある所を見るが、なかった。真面目に訳わかんねぇよ……
『おい!!上を見ろ!』
誰かが声を上げる。その言葉どおり上を見てみると「systemAnnouncement」「WARNING」と書かれていた。そして上からに血みたいなものがどんどん集まり、それはやがて巨大なローブを包んだ一人の人間ができた
?「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ」
言ってる意味が全く分からなかった。私の世界ってことは、このSAOを作ったやつの意味か?よく分からんが
?「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロール出来る唯一の人間だ」
茅場晶彦!?モンハン大好きな俺でも名前は小耳に挟んでいる
茅「プレイヤー諸君は既にメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいてると思う。しかしこれはゲームの不具合ではない。繰り返す。不具合ではなく、〈ソードアート・オンライン〉本来の仕様である」
はぁ……!?本来の仕様だと、これがか!?
茅「諸君は自発的にログアウトすることはできない。また、外部の人間の手による〈ナーヴギア〉の停止、あるいは解除もありえない。もし、それが試みられた場合、〈ナーヴギア〉の信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる」
何だよそれ……このログアウトの出来ない状態でモンスターとでも戦ったら死ぬのかよ………ここでも、現実の方でも
茅「しかし、残念なことに現時点でプレイヤーの家族、友人などか警告を無視し、〈ナーヴギア〉を強制的に解除しようと試みた例は少なからずあり、その結果二百十三名のプレイヤーがアインクラッド及び、現実世界から永久退場している」
二百十三人も死んでんのかよ……完全にもう殺人じゃねぇかよ!!
茅「このとおり多数の死者が出たことによって、この状況をあらゆるメディアが繰り返し報道している。よって、既に〈ナーヴギア〉が強制的に解除される危険は低くなっていると言ってよかろう。諸君らは安心してゲーム攻略に励んでほしい」
こいつ…!!人の命を何だと思ってんだよ!!
カ「ふざけんなよ!!こんな状況で呑気にここでゲームしてろってか!死ぬのを恐れてどうせ誰もこのはじまりの街から出やしねぇよ!!」
茅「しかし、どちらにしろ諸君達は戦わなくてはならない。諸君らが解放される条件はただ一つ。このゲームをクリアすることだ。現在、君達がいるのはアインクラッドの最下層第一層である。各フロアの迷宮を攻略し、フロアボスを倒せば上の階へ進める。そして第百層にいる最終ボスを倒せばクリアと同時に解放される」
第百層…………そこにたどり着くどころかできる訳ねぇだろそんなの………
茅「ちなみにこのSAOのシステムに導入されているモンスターハンターについては今まではクエストだけによって出てきたモンスターが各フロアごとにフィールドに出現するようになっている。そしてクエストもモンスターにやられられてしまい、ベースキャンプに戻るのではなく、そのまま死に至る」
俺の大好きなモンハンもかよ………どちらにしよどっちでも死ぬんじゃねぇか…
茅「それでは最後に諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ」
茅場の指示通り、アイテムストレージの中を見てみる。何か役に立つアイテムだといいんだが
カ「………手鏡?」
俺は手鏡をオブジェクト化させて、手鏡を出現させる。手鏡に写るのは俺が作ったアバターの顔しかない。すると突然、鏡から光が放たれる
カ「うぉ……眩しい!!」
ほんの数秒間、視界がホワイトアウトになる。視界が晴れると、そこは何も変わってないはじまりの街だったが、明らかに何かが違った。念のためもう一度手鏡を見てみる
カ「おい、これって俺の顔じゃん!!」
手鏡に写されたのは現実の俺の顔だった。何だよこれ!!茅場は何がしたいんだよ!
茅「諸君は今、なぜ?と思っているだろう。なぜ、〈ソードアート・オンライン〉と〈ナーヴギア〉開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのかと。私の目的は既に達せられている。この世界を作りだし、鑑賞するために私は〈ソードアート・オンライン〉を作った。そして今、すべては達成しせられた」
今の俺達はこいつのおもちゃみたいなもんかよ……
「以上で、〈ソードアート・オンライン〉の正式サービスのチュートリアルのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る」
そして茅場は音もなく、上空に消えていった。それと同時にここにいる全プレイヤーが静まる。自分達はもうこの絶対に出られない牢獄に収監された囚人のように───
『嘘だろ……なんだよこれ、嘘だろ!
『ふざけるなよ!出せ!ここから出せよ!』
『こんなの困る!このあと約束があるのよ!』
『嫌ああ!帰して!帰してよおお!』
悲鳴、怒号、絶叫、罵声、懇願、そして咆哮
その無数の叫び声は無性にこのはじまりの街に響く。ここで喚いたって何も変わらない。俺達プレイヤーは生きるか、死ぬかの選択しかない。俺は人混みを掻き分けながら、一本の街路に入ると、聞き覚えのある声が聞こえた
───一人は大人しいスタイルの黒い髪に柔弱そうな両眼。いかにも女と思うほどの細い顔
───もう一人は悪趣味なバンダナが特徴で、つんつんとした赤い髪にぎょろりとした目。頬と顎にはむさ苦しい無精ひげが浮いていて、山賊のような顔
どっちも見たことない顔だ。だが、俺の耳は間違ってない。この二人は
カ「お前ら………キリトとクラインか?」
呆然と俺は呟くと、二人は
キク「「お前がカリトか!?」」
はもるように指を指しながら驚く。実際、俺も二人の顔の変わりように驚いたけど
カ「よかった。お前らここで何してたんだ?」
キ「ちょっとな。後、俺は今すぐこの街を出る」
カ「おいおい、一人で大丈夫なのか?それにクラインはどうすんだよ」
キ「大丈夫。ベータテスターとしての知識があるからな」
ク「それに俺は他のゲームで知り合ったダチがここにいるからな。置いてくわけには行かねぇよ」
キリトは一人で行動、クラインは仲間とか。俺にも仲間のあいつらがいるし、探すか
キ「じゃあ……また会おうな。クライン、カリト」
ク「おい、キリト!さっきから言いたがったんだが、おめぇ案外可愛い顔してんな!結構好みだぜ!」
カ「この状況で何言ってんだよお前………」
苦笑いをするキリトだが、少し笑っているように見えた。そしてキリトも大きく息を吸い
キ「お前もその野武士面の方が10倍似合ってるよ!!」
クラインに向かってキリトは言うと、そのまま背を向けて走っていった
ク「カリト。おめぇはこれからどうすんだよ?」
カ「俺も仲間がいるからな。今から探すよ」
ク「そうか。ま、お互い頑張ろうぜ」
カ「ああ。じゃな」
短い返事とハイタッチをして俺は広場に戻っていった
?『おーい!!カリト───!!どこだ──!?』
カ「この声……龍か!」
俺は急いで龍の声がした場所に行く
モ「カリト!よかった──!!生きてたか!!」
カ「生きてるっつーの。そんな簡単には死なねぇよ」
レ「とにかく無事でよかったわ」
龍の隣に友香もいた。あれ………?美奈香はどこだ?
カ「美奈香はまだ見つかってないのか?」
レ「さっきあちこち探したけどいなかったの……」
モ「カリトが見つかったらもう一度探しに行こうと思って……」
カ「よし!んじゃ、探しますか!!」
探しに行こうとする前に友香から現実の名前じゃなく、ここでの名前で呼べと言われた。ここではリアルの名前は駄目らしい。これから龍のことはモーラン、友香のことはレイアと呼ぶことになった
あれから探して30分たつが、見つからない。たくっ……どこにいるんだ?
?「カーリト」
カ「うぉい!な、なんだぁ!?」
突然、誰かに声をかけられびっくりする。てか、今の声……
カ「お前、美奈香か……?」
カ「幼なじみの顔も忘れちゃったの?カリト」
カ「忘れる訳ねぇだろ。というか、どこにいたんだよ?」
カ「15分前くらいにカリトを見つけてそれからついて来たんだ♪」
全然気づかなかったぜ………忍者かよ。俺はモーランとレイアにカナミ(美奈香のこっちでの名前)を見つけたことをメールで報告した
モ「これで全員揃ったな」
カ「ああ。最後の一人はなぜか見つかるのに手こずったがな……」
カ「そういう事は気にしないの」
レ「で、これからどうするの?」
これからどうするだって?決まってんだろ……それは
カ「このデスゲームをクリアするんだよ。そして現実に帰ってきたら、茅場晶彦を四人でぶん殴る!!」
モ「お、いいね。それ」
レ「相変わらずあんたの言う目標は面白いわね」
カ「それじゃ、四人で気合いを入れていこ──!!」
「「「「お─────!!!!」」」」
こうして俺達の物語が始まった。待ってろよ!茅場!!
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