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わたしの見る世界

作者:
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霞んだ想い




私はあのとき、どんな顔をしていたのだろう。


まさか、そんなことを言われるなんて、思ってもみなかったから。
たぶん、驚き70% 悲しさ20% 理解9%

何かが壊れた音1% ・・・・パリン。って




彼にそんなことを言われた後、私たちは集会で体育館に向かった。
私は必死で涙をこらえた。
誰にも気づかれたくなかったから。
それでも涙は私の意思とはうらはら、たまるばかりで。

零れ落ちぬように、堪えたんだ。






こんなことならバレンタインに渡さなきゃよかった。

何度も何度も後悔した。


大好きな人に言われた言葉は私には衝撃過ぎて、
あまりにも傷は大きくて、自ら作る痛みでしか和らげることはできなかった。





次の日からの登校は、気まずさと苦しさで押しつぶされそうだった。

彼のあの、私を救ってくれた笑顔は
もう一生、私に向くことはなかった。






そうして、季節は冬をすぎ、春を迎えた。


 
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