仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百二話 MW(Mira World)その十四
「そうそう何度も死んでもらうと困る」
「安心してくれ、あいつはそう簡単には死なない」
「殺しても死なないわよ」
セングレンだけでなくマリアンデールもそうだと話す。
「生命力も尋常なものではない」
「不死身に近いからな」
「だからだ、あいつは死なないと思ってくれていい」
「巻き添えにしても死なないからね」
「ならいい」
草加は何故かここで邪悪な笑み、彼の独特の笑みを浮かべた。その笑みでこう言ったのだった。
「サイドバッシャーも気兼ねなくミサイルを撃てる」
「ちょっと、あたし達を巻き添えにしないでね」
マリアンデールは草加のその笑みを見て突っ込みを入れた。
「あたし達も死ぬつもりはないけれど」
「それは一応気をつける」
「一応なのね」
「いざという時は撃つ場合もある」
草加は巻き添えを否定しなかった、むしろ肯定さえしている。
「あんた達なら大丈夫だと思うからな」
「信頼してるの?」
「あんた達の能力と性格はな」
その二つ、戦いにおいては全てと言っていい。
「だから俺達がそうしてもな」
「ううん、それを言ったらあたし達もいざという時あんた達を巻き添えにするかもっていうか」
「ヒメ様が覚醒されたならそうなる」
敵味方構わず襲い掛かって来るというのだ。セングレンはとにかくこのことを言うのだった。
「そうなるからな」
「お互い気をつけるってことになるわね」
「それでいいだろうか」
「別に構わない。俺達のこともわかってくれていると思うからな」
「ええ、あんた達は確かに癖が強いけれどね」
「しかし仲間だ」
仲間、だからだというのだ。
「わかっているつもりよ」
「今もこうして話しているからな」
「じゃあお互いにいざという時は覚悟を決めて」
「やっていくとしよう」
これが言葉の詰めだった、そうした話をしているうちに。
真理達が一行のところにあるものを持ってきた。それはというと。
「お素麺ね」
「そっちの世界にもあるんですね」
「ええ、あるわ」
その通りだとだ、マリアンデールは真理に答えた。
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