わたしの見る世界
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新しい世界へ
前書き
眩しすぎたから、曇り空は私に優しかった。
中学生になった。
初恋の人は、入学して2か月後、転校した。
私はそのことを知らなかった。
想いは自然と薄れ、淡かった初恋も終わりを迎えた。
中学生になって間もなく、友達ができた。
部活にも入って、毎日が充実した。
部活に対して、私は一生懸命だった。
女の先輩は、奈々先輩ひとりだけで、
私と同じ学年には4人。桃香と唯、沙羅
一緒にいることが多かった。
先輩と遊んだりもした。
楽しくて、楽しくて先輩のことも友達も大好きだった。
部活へ行くのが楽しみになっていた。
ある部活の日の帰り、奈々先輩と桃香と唯、私の4人で帰っていた。
奈々先輩はゲームをしようと言ってきた。
[嫌なこと言い合おうゲーム]
誰かに対して嫌なとこを言い合っていくゲームだ。
なんだそれはと思った。
しかも私のことからだ。
3人から聞く私の嫌なところ。
聞くに堪えなかった。
「臭い。」
「うるさい。」
「いちいちうざい」
この後にもたくさん言われた。
楽しそうに悪口を言ってゆく3人。
私の嫌なとこだけしか言われないゲーム
私の嫌なとこを言い合うゲーム。
ねぇ、それって楽しいの?
それは帰り道ずっと続いた。
耐えれなかった私は、近道で帰った。
少しでも早くみんなと別れたかったから。
家に帰った私は、なんで?どうして?の繰り返し。
涙を流した。
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