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ちょっと遅めのクリスマス 〜姉御と理樹〜

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ちょっと遅めのクリスマス〜姉御と理樹〜後編

 
前書き
〜来々谷と別れ、数分後〜 

 
理樹「ふぅ…やっぱりこの服が落ち着くよなぁ」

いろいろと試行錯誤したあげく、結局いつもの外出用の服に普通のジャンパーを羽織った。

理樹「よし、お金も持ったし…そろそろ行こうかな!」

(スタスタ…)

理樹「来々谷さん、どんな服で来るんだろう?」

(~そして女子寮~)

(コンコン)

理樹「お待たせ、来々谷さん!その…迎えにきたよ//」

(ガチャ…)

来々谷「待ってたぞ、理樹くん」

理樹「く、来々谷さん?!///」

部屋から出てきた来々谷は…なんというか、まるでパリコレのモデルのようだった。

理樹「い、いくらなんでも凄すぎるよ来々谷さん…//」

来々谷「どうした理樹くん、顔をそんなに赤くして…まぁ、その反応が見たくてこの服を選んだのだがな(ニヤッ」

理樹「ね、狙ってたんだ…」

来々谷「それで、感想はどうなんだ?こう、せくしーとか、萌え~とかないのか?」

理樹「さすがに萌えはないと思うけど…」

来々谷「そ、そうか…」

少し落ち込んでしまった。

理樹「で、でも、その…とてもき、キレイだよ!」

来々谷「き…っ!?////そ、そんなこと真顔で言うな、照れてしまうだろう!」

そう言って、顔を逸らす。

理樹「来々谷さんが感想を言えって言ったんじゃないか…」

いつもクールな来々谷さんがここまで感情を表に出すなんて初めてかもしれない。それだけ、今日のことを楽しみにしてたのかな…

来々谷「それでだ、理樹くん。どこに連れて行ってくれるのかな?」

理樹「うん、いろいろ迷ったんだけどさ、やっぱり折角のクリスマスだし、 街に行っていろいろなお店とかに行くのがいいかなと思って」

来々谷「ふっ…わかった、誘ったのは私だが、今日は理樹くんに全面エスコートしてもらおうかな」

理樹「うん、それじゃあ行こう!来々谷さん!」


~それからの時間は、最高に楽しかった。二人でショッピングに行ったり食事をしたり…でも、幸せな時間はすぐに過ぎるもの…時刻はすでに10時をすぎ、通行人もまばらになってきた時、二人は美しいイルミネーションの数々で飾られた並木道を手を繋いで歩いていた~


理樹「今日一日、楽しかったね来々谷さん!」

来々谷「うん、今までの人生の中で、今日が一番楽しかった」

理樹「僕もだよ! (それに、いつも見れない来々谷さんの表情もいっぱい見れたから…♪)(小声)」

来々谷「ん?なにか言ったか?」

理樹「ううん、なんでもないよ!」

今日一緒に聖夜を過ごし、一つ気づいたことがある。これは、今までの関係を少し崩してしまうものかもしれない。でも、今伝えなければ一生伝えられないかもと感じた。

理樹「…来々谷さん」

声のトーンが変わったことに気づいたのか、来々谷さんも少し緊張しているような口調になり、

来々谷「あ、ああ…」

理樹「僕は…来々谷さんのことが好きだ。君のキラキラとした笑顔が大好きです。僕の隣で…ずっと微笑んでくれないかな?///」

言ってみたはいいけど、超恥ずかしい、なんかロマンチストみたいだ、絶対顔が赤くなってると思う(汗)

来々谷は一瞬、動きが止まったあと

来々谷「…ふっ…ふふっ…あははは」

唐突に笑い出した。

理樹「な、なんで笑うのさぁ///」

来々谷「ははっ…すまないすまない、理樹くんがそんなロマンチックな告白をしてくるとは思わなくてな」

理樹「こ、これしか思いつかなかったんだよ~!」

来々谷「でも、嬉しい。私も、理樹くんのこと、好きだよ。この世で一番。」

にこやかに微笑む。
やはり、僕はこの笑顔が大好きだ。

理樹「あはは…//初めてだったけど…告白ってすごく緊張するんだね」

来々谷「さっき、理樹くんを誘ったときの私の方が、とてもドキドキしていたと思うぞ?」

理樹「そ、そういえばそうでした…」

来々谷「ふふっ…♪さて、理樹くん、これからどうする?」

理樹「そうだな…最後にどうしても来々谷さんに見せたい物があるんだ」

来々谷「見せたい物?」

理樹「うん!でもあまり時間も無いし…急ごう!」

来々谷の手をしっかりと握り、理樹は駆け出す。

来々谷「…////」

~数分後~

町外れの、学校にほど近い丘へとやってきた。

理樹「来々谷さん…目を閉じて」

来々谷「あ、あぁ…」

(スタスタ…)

理樹「よし、開けていいよ」

来々谷「…すごいな」

眼下に広がっていたのは、キラキラと輝く町中のイルミネーション、そこにポツポツと降り積もる雪。

来々谷「まるで、映画の一幕だな…」

理樹「この場所はさ、僕のお父さんとお母さんが教えてくれた場所なんだ。2人は、この場所で運命的な出会いをしたんだって…3人でここに来た時、
「この景色は、理樹が大きくなって、本当に好きな女の子が出来た時に見せなさい」
って言われたんだ」

来々谷「そんなに、大事な場所を私に…」

理樹「来々谷さんだから、教えられたんだ…改めて、大好きだよ来々谷さん…」

そして…ゆっくりと、2人はキスを交わす。

2人だけしかしらない…2人だけの世界で。

いつまでも…いつまでも…


~fin~


 
 

 
後書き
とりあえず、ロマンチックに仕上げたこの作品。
みなさんに対して、ちょっと遅めのクリスマスプレゼントとなっていたらいいなとおもいます(^-^)
次回はAngelBeatsで投稿する予定です!
お楽しみに♪ 
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