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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0479話

 このOGsの世界に転移してきた時に近くで起きていた戦闘。その時に見たのと同じ機体がそこには存在していた。量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを強化プランであるハロウィン・プランによって強化した量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改。そして天使の如き翼を持つ特機、アンジュルグ。そして数機の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ。

「おいおい、風神や雷神の次は観音様かよ? これじゃサンバじゃなくて、浅草ロボットカーニバルだぜ」
「あの2機は連邦軍の機体だ。少なくてもこっちの敵か味方かはっきりしないような向こうよりはマシだろうよ」
「……まぁ、PTだしな」

 そんな風にコウタと通信で会話をしていると、修羅神の2機は不利を悟った……と言うよりも、ビレフォールを引っ張るような感じでヤルダバオトが戦場から去っていく。そしてその後を追う量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ。最終的に戦場となった浅草に残ったのはコンパチブルカイザー、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改、アンジュルグ……そしてミロンガの4機のみとなる。
 特機であるアンジュルグの隣には量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改が。同じく特機であるコンパチブルカイザーの隣にはミロンガが。どことなく同じようなコンビで向き合っていると、やがて量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改からの通信が入ってくる。

「赤い機体と黒い機体のパイロット、聞こえるか」
「ああ、聞こえている」

 原作のようにコウタがいらない事を言って挑発するより前に、俺が通信に出る。

「……む? 映像が出ないが」
「なんでもムウの機体は機密情報があるとかでそういう風になってるらしい」

 カイの質問にコウタが通信で返事をする。

「ムウ? ……まぁ、いい。お前達2機は何処の所属の者だ?」
「俺は……」

 そう言いかけた時だった。突然コンパチブルカイザーが移動を開始し、姿を消したのだ。……おい、せめて消えるなら一言くらい断ってからにしろよな。

「む!? 消えた、だと?」
「少佐、恐らくステルスシェードの類を使ったりしちゃったんじゃないかと思われるでございます」

 ラミアも口調は結局あの時のままか。
 そんな風に考えつつも、コンパチブルカイザーがいなくなった以上はこの場に残った2人の注目は結局俺に集まる訳で。
 しかもコウタの馬鹿が何も言わないで消えた以上は向こうの警戒心も当然上がる。
 その証拠に量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改はメガ・ビームライフルの銃口をこちらへと向け、アンジュルグはミラージュ・ソードの剣先をこちらへと向けている。

「改めて尋ねる。お前の所属を述べろ」

 カイからの通信に溜息を吐きながら口を開く。変声機のおかげでラミアが俺の声に気が付かないのは幸運と言うべきだろうな。

「こちら、ムウ・ラ・フラガ。イスルギ重工のテストパイロットだ。ご覧の通り、俺が乗っているのはイスルギ重工傘下のウォン重工業が開発中の機体で、その起動試験中に浅草が何者かに襲われていると連絡が入り、上司の指示により救援に来た」

 そう説明をしながら、ふと違和感を覚える。そうか、そう言えばイスルギ重工のテストパイロットというのはラミアがATXチームに潜入した時と同じ設定なのか。まぁ、ミロンガは一種の趣味的な機体でもあるアンジュルグと違って普通に量産機として使える外見をしているが。

「……一応、確認の為に最寄りの基地まで同行して貰いたい」
「悪いがそれは出来ない。今も言ったように、この機体はまだ発表もされていない新型機だ。その為に多くの人目に晒す訳にはいかないんでな」

 いや、浅草で戦ってた俺が言っても説得力はないんだが。恐らく写真や動画等に記録されてネットなりなんなりに上げられているだろうし。

「だがこちらとしても事実確認は必要だ。特にあの特機に関してはな」
「……こちらはイスルギ重工の上層部の意向を汲んで動いている。今回の件に関しては、イスルギ重工を通してくれ。あの特機に関してはこちらも何の情報も無かった……とだけは言っておく」

 そこまで告げ、地上に降り立っていたミロンガのテスラ・ドライブを起動して空中へと浮遊する。

「おい、ちょっと待て!」
「くどい。こちらの情報についてはイスルギ重工経由で送らせて貰うからそれで納得しろ」

 それだけを告げてバーニアを吹かし、元来た方へと向かってミロンガを進める。
 こちらがイスルギ重工として名乗った以上は、向こうにしても強引な真似は出来ない筈だ。特にカイはそう言うのを嫌うしな。





「お疲れ様でした!」

 ミロンガを受け取った倉庫へと戻ってくると、そこには俺が見たウォン重工業の技術者と護衛の傭兵らしき者達がまだ存在していた。そして喜色の表情で地上へと降り立ったミロンガへと叫んで手を振っている。いや、俺がミロンガを持っていった以上はそれを回収するまで帰れないんだろうが。
 ……ん? でも確かミロンガは俺が貰い受ける約束だった筈だが。
 ミロンガを倉庫の中にあったコンテナへと戻し、乗降ワイヤーで地上へと降りる。そして早速とばかりにデータ回収をしようとコックピットへと向かおうとした技術者を捕まえて尋ねる。

「このミロンガがこれからどうなるか聞いているか?」
「は? それはもちろん会社にある研究所に持って帰って、今回のデータを使わせて貰う予定ですが?」

 当然、とばかりにそう告げてくる技術者。その様子に内心で疑問に思いつつも一応確認する。

「俺が聞いた話だと、このミロンガは俺にそのまま譲渡されるという話になっていたんだが……聞いてないのか?」
「はぁっ!? だってこれ、うちの最新鋭機ですよ!? しかもまだお披露目すらしてない最重要機密です! それを特定の個人に譲渡するなんて聞いた事がありませんよ!」

 本気で憤っているこの技術者は、嘘を吐いている様子はない。となると連絡ミスか?

「それとも何ですか。実際に乗ってみたら予想以上に高性能だったから、そのまま持っていこうとか考えてるんじゃないですよね!」

 自分達の開発した機体を盗まれて堪るか、とばかりにがーっと叫んで来る技術者。その様子を見ながら、一旦傭兵の方へと視線をやってこいつを抑えろと視線で命じる。
 傭兵にしても、実戦を潜り抜けて来ただけに俺との実力差を見抜く程度の事は出来たのだろう。不承不承ではあるが、技術者を押さえ込む。

「ほら、取りあえず落ち着け。この兄さんの様子を見る限りじゃあんたの言ってるように盗もうなんて気配はないだろ」
「ちょっ! 何で僕を拘束するんですか! 拘束するなら僕じゃなくてミロンガを盗もうとしているその人でしょう!」

 チラリ、と傭兵に視線を向けられて溜息を吐く。

「通信機はあるか?」
「は? いや、もちろんあるが」
「ちょっと借りるぞ」
「ああ、それは構わんが……」

 機材の置いてある場所から通信機を探し出し、暗記してあった回線へと接続する。そしてそのまま20秒程。傭兵に取り押さえられていた技術者も俺の行動が気になったのか、疑いの眼差しのままではあるが黙って俺の行動を見守っている。

『……あら、アクセル。浅草の件は助かりました。これで我が社が疑われるような事もないですわね。それでどうしましたの?』

 通信に出たミツコは上機嫌にそう尋ねてくる。
 技術者と傭兵の2人はギョッとした顔でこちらへと視線を向けていた。何しろ美貌の女社長なだけに、ミツコがメディアに露出する事は多い。自分の外見すらも商売に利用する点は商売人の鏡と言ってもいいだろう。……美貌に関してはマオ社の社長でもあるリン・マオも同様だと思うが、あちらは質実剛健な性格故にかメディア露出はかなり少ない。なので顔はそれ程知られていなかったりする。

「ミロンガについてだが、この機体は俺に譲渡される筈だったな?」
『ええ』

 俺のその言葉に、当然とばかりに頷くミツコ。
 そもそも現在のミツコは鵬法璽による契約で俺やシャドウミラーの不利になるような事は出来なくなっている。その為、以前にした約束を平然と破るような事は出来無いのだ。

「けど、このミロンガを持ってきた技術者は引き取ると言ってるが?」
『……何ですって?』

 ピクリ、と頬を動かすミツコ。その様子を見ながら傭兵に取り押さえられている技術者へと視線を向けるが、特に焦っている様子は無い。この様子を見る限りではこの技術者は何も知らないって事になるのか?

『5分程後にまた連絡を。こちらで少々調べてみます』
「ああ」

 俺が頷くと同時に、通信が切れる。そして残ったのは、俺と傭兵。そして唖然としている技術者の3人だけだった。

「……え? 今のってもしかして……」
「ああ、イスルギ重工の社長だ。お前もウォン重工業の社員なら自分達が傘下に入っている会社の社長の顔くらいは知ってるだろ?」
「いや、それは知ってますけど。何でそんな大物がこの件に絡んでるんですか!?」
「そうだな、それは俺がイスルギ重工の社長と繋がっているから……としか答えようがないな」
「おいおい、天下のイスルギ重工と繋がってるって。本当にあんた何者なんだよ」
「さてな」

 傭兵の言葉に軽く肩を竦めて誤魔化す。そして5分後。

『アクセル、申し訳ありませんでした。こちらの連絡ミスです。きちんと話はつけましたので、その機体は以後アクセルが使っても構いません』

 ミツコへと連絡を入れると、そう言って頭を下げたのだった。
 ……またもや技術者と傭兵が驚きの顔で俺を見ているが……まぁ、取りあえずその辺はもういいだろう。どうせ今回限りの付き合いなんだし。

「了解した。じゃあミロンガは以降俺が使わせて貰う」
『ええ。……あぁ、それと……ちょっと内密に話しておきたい内容があるので後でまた連絡を下さるかしら?』
「ん? あぁ、それは構わないが」
『では、そう言う事で』

 ミツコが笑みを浮かべ、通信が切れる。

「……」

 そして技術者は、話の成り行きにただただ唖然としているだけだった。

「おーい、大丈夫か?」

 取り押さえていた傭兵が解放してそう尋ねるが、技術者は無言のまま立ち上がり……そのまま、つい今し方まで俺が使っていた通信装置を使ってどこかへと連絡を取る。

「そんな! ですがミロンガは我が社の最新鋭機ですよ! ええ、分かってます。はい、はい……分かりました」

 通信で上司か何かと思しき相手とやり取りをし、やがてがっくりと肩を落としてこちらへと視線を向ける技術者。

「では、僕達はこれで帰りますので」

 そう言い、溜息を吐きながら傭兵と共に去っていくのだった。
 ……イスルギ重工恐るべし。





 ミロンガの件が済み、取りあえず81式PTキャリアと共に空間倉庫に収納してからホテルへと戻ってミツコへと通信を繋げる。

『お待ちしてましたわ』
「それでどうしたんだ? 人前では話せないような事か?」
『ええ。その類の話です。アクセル、貴方は確かテスラ研に侵入すると言ってましたわよね?』
「ああ。ヒュッケバインMk-Ⅲ目当てにな」
『そのチャンスが来そうですわよ。私の支援しているノイエDCの残党が近い内にテスラ研に襲撃を掛けるそうです。よければその部隊に協力してみては?』

 ミツコの言葉を聞き、考える。ノイエDC……と言うか、DC残党に雇われたムラタがテスラ研を襲うというシナリオがあったと思うが……それか? ただ、俺の記憶が確かなら、テスラ研襲撃はバルトール事件に関係していたからイスルギ重工は噛んでいない筈だったような。それともロレンツォ辺りがバルトールの件を誤魔化してイスルギ重工から援助を引き出したりしたのか?
 まぁ、どのみち俺に取ってはいいチャンスだ。スレイの件も気になるがここは一枚噛ませて貰うとしよう。

「そうだな、それがいい。その部隊に繋ぎを取ってくれ」
『ええ、では合流ポイントの座標については後でお知らせしますわね』

 そう言い、通信が切れる。
 さて、これで次はテスラ研……の前に、もしかしてクロガネに対しての襲撃にも参加するのか? そうすると随分と久しぶりにラウル達と再会する事になるな。向こうは俺に気が付かないだろうけど。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:125
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:412 
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