緋弾のアリアGS Genius Scientist
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イ・ウー編
武偵殺し
7弾 アリア→俺の逃走劇
朝。目が覚めると、隣で文が寝ていた。
「またか……」
文はここで作業してるときに眠くなると、自分のベッドではなく俺のベッドにもぐりこむ癖があるのだ。何度もやめろと注意したんだが、一向に直らないので最近はもう放っておいている。
「おい。文。起きろ、朝だぞ」
「ん、むにゅ……あと5分なのだ……」
無駄だと分かっているが文を起こしてみる。しかし、文は一向に起きる気配を見せない。仕方がない。こうなったら、アレをやるしかないか。
俺は自分のベッドの脇に置いてあった拳銃を持ち、防弾性の天井に向かって発砲した。
パアンッ!
すると、いきなり文が飛び起き、慌てて周囲を見回している。
「あやっ!あややっ!な、何事なのだ!?」
「おはよう。文」
「あ、ミズキ君。おはようなのだ!って、これは一体どういうことなのだ!?」
「どういうことも何も、いつも通りの『発砲目覚まし』だが?」
『発砲目覚まし』とは、発砲音にあまり耐性の無い装備科に所属する文を起こすために俺が開発した目覚まし方で、この起こし方なら普通の起こし方ではなかなか起きない文でも飛び起きるという、超画期的な起こし方だ。
「うう。あややの心臓に悪いから、それはやめてほしいって何度も言ってるのだ……」
「普通の起こし方じゃ起きない文が悪い」
「その通りですけどなのだ……」
少しきつめに注意され、落ち込む文。そんなしょぼんとした顔を見せられると、ついつい甘やかしたくなるが、ここはグッと我慢して注意しなければ。そうしないと文のためにならない。
「やられたくなかったら、次回からはきちんと起きろ」
「わかったのだ……次回からは頑張って起きるのだ……」
「わかったならよろしい。さてと、それじゃあコンビニで朝飯でも買ってくるかな。文は何がいい?」
「あややはクリームパンがいいのだ!」
「了解。じゃ、ちょっと行ってくるから。俺のいない間に、勝手に色々イジるなよ」
「わかったのだ!いってらっしゃいなのだ!」
「いってきます」
文と一緒に朝ごはんを食べた後、俺たちは2人で平和に登校し、2年A組の教室前で別れた。
俺が教室に入ると、いきなり何か小っさいものがぶつかってきた。
「ミーズーキー……やっと見つけたわよ!おとなしく捕まりなさい!」
アリアだった。
「おお、アリアじゃないか。おはよう。昨日は結局、俺の部屋で寝たのか?」
「んなわけないでしょ!ちゃんと自分の部屋に帰って寝たわよ!午前4時にね!」
「午前4時?おまえ、そんな時間までいったい何やってたんだよ?」
いくら何でも寝るの遅すぎだろ。俺や理子と違って、おまえは睡眠に関してはまともな人間なような気がしていたんだが、それは俺の気のせいだったのか?
「あんたを探してたのよ!午 前 4 時 ま で !」
「ああ、なるほど」
「なるほど、じゃないわよ!よくも昨日は2度もあたしから逃げてくれたわね!でも、今日こそは絶対に逃がさないんだから!」
「アリア。この世に絶対なんてないんだぜ?」
「うっさい!いいから、さっさとあたしのドレイになりなさい!」
「断る。というか、学校で『ドレイ』なんて言葉を発するなよ。他の生徒に聞かれたら、また理子みたいに、変な誤解をされるぞ」
まあ、もう遅いんだけどな。主に理子のせいで。
「そ、それもそうね!ミズキ!ちょっとこっち来なさい!」
アリアが俺を教室の隅に連れて行こうとしたので、
「嫌なこった」
逃げてみた。
「あれ!?いつの間に!?って、ミズキ!ちょっと待ちなさい!」
「待てと言われて誰が待つか!」
廊下を全速疾走して逃げていると、途中で、
「あれ?ミーくんどうしたの?カノジョさんと追いかけっこ中?」
理子に出くわした。
「カノジョじゃないが、アリアに追われて逃げてる最中なんだ。俺は欠席だって先生に言っといてくれ」
「わかったよー。それじゃ、頑張ってねー!」
そんな理子の応援を背に受け、俺は再び逃走を開始するのだった。
後書き
はいどうも!白崎黒絵です!
前回に引き続き今回もまた、完全オリジナルのお話です!文章量が少ないのはそのせいです!内容が若干アレなのもきっとそのせいです!
今回はアリアからミズキが逃げております。アリアといえば追う、というイメージをもとに深夜でおかしくなってるテンションで書き上げました!
さて、今回は前回と同様の活躍を前半で見せてくれたあややからのコメントです!
「いい加減、原作に話を合流させたいですのだ!」
次はお正月中にでも投稿しようと思っていますので、ぜひ次回も読んでみてください!
疑問、質問、感想などのコメント送ってもれえると嬉しいです!(疑問、質問で喜べるなんて無敵だな自分)
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