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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百話 警察署襲撃事件その四

「それで後は」
「あの娘もね」
 遥は梓も見て言う。
「署の前にいてもらったらね」
「まさに鉄壁だね」
「僕は休むから」
「また虚弱体質かい?」
「うん、実はね」
 言いながら溶ける様にして床と同化する始末だった。
「もう体力がね」
「戦いの時はマシンの上にいるのがよいであろーー」
 ヴァレンティーノが遥をこう言って誘う。
「それでどうであろーー」
「ううん、そうさせてもらおうかな」
「遥も仲間であろーー、それならであろーー」
 それ故にだというのだ。
「当然であろーー」
「何か悪いね」
「遠慮は無用やで」
 ノアも笑顔で遥に言う。
「一緒にマシンの背中におろうな」
「そこでだね」
「三人でいるんや」
「決して離れてはいけないであろーー」
 こうして遥はマシンの背中にいることになった、だが。
 ここでだ、遥は亜樹子にこう言ったのだった。
「そうそう君もね」
「ああ、うちな」
「君は前の戦いの時マシンの背中にいたしね」
「ああ、あのマシン大きいからもう一人位いけるで」
 ノアも亜樹子に笑顔で話す。
「どないするんや?」
「そやな、署内におろかて思てるけどな」
「一緒に戦うか?」
「どないしよか」
 亜樹子は暫く考えた、そのうえでこうノアに話した。
「それもええしな」
「まあもうちょっとしたら戦いはじまるしな」
「今すぐ決めた方がええな」
「決断は早い方がいいよ」
 遥も亜樹子に穏やかに話す。
「その方がね」
「そやな、それやったらな」
 亜樹子は腕を組み思索に入った、そのうえでこうノアに答えた。
「よし、今回もな」
「乗るんやな」
「一緒にいてもええか?」
「当たり前やろ、歓迎するで」
 ノァはにやりとした感じで言葉を返した、そのうえで言う言葉は。
「うち等は仲間やさかいな」
「そやからやな」
「一緒に戦うで」
「そうさせてな」
 こうして亜樹子もマシンの背中にいることになった、こうして全ての戦士が戦いに加わることが決まった。
 そしてだ、アヴリルが気配を察した感じで一同に告げた。
「近いわ」
「ああ、匂いがするな」
 洋も周りの匂いをくんくんと嗅ぎながら言う。
「どーパ面との匂いだな」
「匂いがあるんだな、奴等にも」
「狼だからな」
 犬と同じだ、つまり鼻が尋常ではないというのだ。今も鼻をくんくんとさせながらそのうえで左に答えるのだった。
「はっきりと匂いがわかる」
「そうか、それならだ」
 左は洋の今の言葉に鋭い顔で応えた、そうしてだった。 
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