はぐれエクソシストは死の外科医
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転生
「………ここは?」
気づいたら白一面の世界があった。
「ここは生死の境界と言うところかの?」
「あん?」
声がして振り返るのと変な格好をしたじいさんがいた。
「変な格好とは言ってくれるの」
「あれ?俺声出してた?」
「いや、聞こえるというべきかの?」
「………その歳で厨二はヤバくね?」
「厨二じゃないわい!全く変なヤツが来たものじゃ」
「っていうかあんた誰?」
「今更かい……まぁ、お前の世界の言葉で言うなら神というやつかの?」
「神?」
とうとう神なんて自称しやがった。このじいさんの家族は何してんだ?いくらじいさんの面倒が嫌だからってこんなにするまでほっときやがって………
「だから聞こえてるって言ってるじゃろ!?はぁ……まあいい。簡単に言うとお主は死んだ」
「ひょ?」
「なかなか面白い顔するではないか。まあ事実じゃ。それもこちら側のミスなのでな。転生させるぞ」
「転生?」
「うむ。簡単に言うとアニメの世界へ能力を持たせて転生させるのじゃ」
「………ちなみにどんな世界?」
「ハイスクールD×Dってところじゃな。今人気のアニメなんじゃろ?」
「いや、確かに知ってるけど大雑把なことしか知らないよ?天使や悪魔堕天使が出てくることしかほぼ知らない」
「うむ。なら楽しみにしておくのじゃな。特典はこのクジを引け」
「せめて選ばせろよ」
「そうすれば面白くないじゃろ。安心せい、その世界にあった能力が手に入るようになっている」
「それなら」
そう言われるならなんか期待しちゃうな。クジの中に手を突っ込み紙を取り出す。
そこには
・ONE PIECEオペオペの実(水にも平気)
「なかなかいいのが当たったな」
「そのようじゃな。ほれさっさと引かんかい」
「へ?一枚じゃないの?」
「別に決まっとらん」
「適当過ぎるだろ………」
まぁ、能力はいくつあっても困るものじゃない。そこから何枚ほど引いていくと
・ローが使っている野太刀
・全ての覇気
・身体能力の向上
・入れ物用の匣(リボーンの匣のこと)指輪付き
・『魔法戦争』に出てくる魔法
「これは……チートになったな」
「満足したか?」
「ああ、そう簡単には死なないだろう」
「当たり前じゃ、逆にそんな簡単に死んでしまっては転生させる意味がないじゃろ」
「それもそうだな。感謝する」
「うむ。向こうではローと名乗るがよい。容姿もローそのものにしておく」
「わかった」
「さらばじゃ」
そう言われて俺は意識を落とした。
どうも、神様に転生させられたローだ。転生から十五年の月日が流れた。今はヴァチカンでエクソシストをしている。俺は捨て子だったらしく教会に引き取られ聖剣使いの才能があることが分かり今はエクソシストをしている。まぁ、ローの野太刀はまだ手に入っていないため普通の剣を使っている。
「おい、鬼ごっこは終わりか?」
「く、クソっ!なんだってんだよテメェは!?」
俺は今はぐれ悪魔を狩っている。名前ははぐれ悪魔ファリオン。主を殺してそのままはぐれになったそうだ。弱いことこの上ないのだが………本当に主を殺したのか?
「お前弱いな……お前程度に殺されるとは上級悪魔も大したことはないな」
「あんまり俺様をなめるんじゃねぇ!!」
そう言って伸びた爪で俺を引き裂こうとするのだが無駄だ。
「ROOM」
引き裂かれる前にサークルが俺とファリンを包む。
「っ!?」
「遅せぇ」
ファリンは本能が危険と叫んだのか逃げようとするがその前に俺の野太刀がヤツの腕を切り裂く。
「なんだこりゃ!?なんで離れているのに切られるんだよ!?」
「お前はもう終わりだ」
そう言って俺はファリンはバラバラにする。そして生きてはいるがどうすることも出来ないファリンの体をあらぬ方へ繋げていく。
ファリンの両足は本来両腕のある場所へ。両腕は逆に足の付け根にくっついている。
「なんなんだよその能力は!?神器か!?」
「残念。これは天然ものだ」
そう言って俺は立つこともできないファリンに向かって剣を振り下ろした。
「終わったぞ」
「ご苦労様。今日はゆっくり休んでください」
俺の上司であるカレンは微笑みながら労いの言葉をかける。
「別に大したことじゃない。それよりゼノヴィアとイリナはどうした?今日は突っかかってこなかったが」
「彼女たちなら違う任務についています」
ゼノヴィアとイリナは俺と同い年のエクソシストだ。まぁ俺は神なんてモンは転生させた神以外あ特に興味もないので信仰が無いに等しいのだ。それが気に入らないのかあの二人はしょっちゅう俺に突っかかってくる。まぁ、いつもボコボコにしているのだが………
「そうか、なら帰ってくる前に俺は帰らせてもらうぞ」
「はい。あっ、ちょっと待ってください」
「なんだ」
「ミカエル様があなたとお話がしたいそうです」
「なに?」
ミカエルだと?本物の天使であり『神の如き者』と呼ばれるほど強き力を持った熾天使だ。そんなヤツが俺に話?
「訳が分からないという顔をしてますね。まぁ、こういうのは異例中の異例ですからね。私も驚いています。どちらにせよ近いうちにミカエル様と会合する機会があるということだけ覚えておいてください」
「わかった」
そう言って俺はカレンの部屋から出た
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