MS Operative Theory
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タイヤ系MS③
——大型化を極めたバイク型兵器——
戦闘バイクを始祖とするバイク型兵器は、当初の予定通り、地球環境を汚染することなく都市と観光勢力を破壊する威力、そして恐怖兵器としての特性を持つモドラッド艦へと進化した。
絶大な威力を持つモドラッド艦だったが、バイク型兵器の更なる発展を施すことなく、進化の袋小路に入った恐竜のように帝国とその運命を共にした。
■戦闘バイク甲、乙
最初期のバイク型兵器。数メートルの全長しかない戦闘車両の一種で火力も高くないが、ホバーノズルと駆動輪を併用することで既存のSFSを凌駕する走破性を発揮した。また、リガ・ミリティアとの戦闘で得られたデータは、以降のタイヤ型兵器の基礎となった。
■ZM-A03G(ガリクソン)
戦闘バイクの設計を基に、MSほどのサイズまで大型化したバイク型MA。モドラッド艦の技術懸賞と試験のために試作された。汎用性こそ皆無だが、地上での機動性と火力は高いレベルに達しているほか、長期にわたる作戦行動にも適していた。
■モドラット艦(バイク戦艦)
戦闘バイクやガリクソンのデータを基に、二輪走行能力を付加させた艦艇で、MSをも踏みつぶす巨大なラッドが特徴。また懐中航行能力や飛行能力を持ち、宇宙艦艇としても高い性能を有している。火力と防御力、機動性を高いレベルで併せ持つ。宇宙世紀中で最強の艦艇の一つに数えられる。
補足事項
——「円型」に拘るベスパの兵器群——
タイヤ型兵器の中核であるラッドがそうであるように、ベスパの兵器は「円」をモチーフとした物が多くみられる。
古来より円は「完全な形」とされてきたが、マリア主義に円形を神聖視する携行がないので、これは兵器を開発する上でのフォーマットによるものと推測される。
ベスパは、ビーム・ローターやタイヤ型兵器、粒子加速器、エンジェル・ハイロゥなど円形を取り入れたシステムを多く開発している、これがザンスカール帝国全体を通して、円形に拘っているように見える理由の一つと考えていいだろう。
——アインラッドを用いた戦法——
■体当たり、蹂躙攻撃
モドラッド艦によるラッドを用いた対当たりや、新路上の障害物を踏みつぶす蹂躙攻撃はMS用のアインラッドも行うことが可能である。アインラッドとビーム・シールドによる防御力による攻撃のため、リスクの少ない攻撃歩砲と言える。
■全周囲防御
アインラッドの表面の装甲とラッド側面に展開したビーム・シールドによって、全周囲にわたり完全な防御が可能となる。この状態のアインラッドは、通常のビーム・ライフルやビーム・サーベルでの撃破が困難なほどの防御力を発揮する。
■ビーム・シールドを用いた側面攻撃
側面に回り込まれた際に、ビーム・シールド発生装置とアインラッドのシールド維持機能を利用した広帯ビームで敵機を迎撃する。このビームは破壊力こそ低いが、衛撃で敵機をノックバックさせることが可能である。
——戦いの中で生まれた、状況に応じた使用方法——
■手持ち打撃兵器として使用
カテジナ・ルースが用いた戦法で、アインラッドとZM-S24G(ゲドラフ)のシールド発生装置をビーム(ビーム・ストリングスとも考えられる)で連結し、アインラッドを巨大なヨーヨーのように打撃兵器として使用していた。
■ザンネック・ベース仕様の搭乗方
横倒しにしたアインラッドの上にMSが搭乗する方法で、広く使用された。通常時に比べ防御面積は狭くなるが、攻撃方向の自由度が高く、ビーム・シールドを併用することで下面からの攻撃に対応できるなどの利点があった。
■アインラッドのシールド化
片面にビーム・シールドを展開したアインラッドを、手持ち式の巨大シールドとして使用するケースや、ZM-S21G(ブルッケリング)が収納状態のアインラッドにビーム・シールドを発生させ緊急用の防壁とした例も見られた。
後書き
次回 MS開発史
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