仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十九話 戦士集結事件その十
「ずっと私の傍にいるのに」
「じゃあ喜ぶ様にしてるの?」
「勿論よ」
千姫とてそのつもりだ、だが。
「だからいつもたっぷりとね」
「いじめてるのね」
「そこまではいかないけれどね」
明らかにエム気質の半蔵に合わせているというのだ、尚千姫は言うまでもなくエス気質である。
そうした話をしつつだ、何はともあれ今は解散となった。洋は自分の事務所で牛乳を飲みながらこう言うのだった。
「じゃあこれ飲んでな」
「今からですか」
「お休みですね」
「ああ、そうするからな」
こう圭と優太に話す。
「やっと話も終わったし」
「いや、決戦はこれからですよ」
圭は困った感じの顔になって洋に突っ込みを入れた。
「三日後ですよ」
「まだ三日もあるだろ」
「三日しないないっていう考えは」
「ないな」
「やっぱりそうですか」
「というか三日もあったらな」
それだけあればだというのだ。
「ゆっくり休めるだろ」
「じゃあこの三日の間はですね」
「寝て過ごそうな」
優太にもこんな感じで答える。
「そうしような」
「だからホットミルクだったんですね」
「コーヒーだと目が覚めるだろ」
カフェインが入っている、それならだ。
「それじゃあな」
「よく眠れるホットミルクですね」
良質のタンパク質は睡眠薬の効果もある、それで今飲んでそのうえで寝ようというのだ。
洋は既にソファーの上に毛布と枕を用意している、寝る準備も整っている。
それでソファーの上に横になった、ついでに頭にはナイトキャップも付けている。まさに寝る気満々である。
「それじゃあな」
「はい、じゃあ三日後に」
「いや、三日も一度には寝られないからな」
それは流石に無理だった。
「精々半日だな」
「じゃあ半日寝た後は」
「起きてまた適当に過ごしてな」
そしてだというのだ。
「三日過ごすか」
「ううん、じゃあ三日後ですか」
圭もとりあえず頷いた、そしてであった。
その三日後にだと話してだ、圭は仕方ないといった顔で優太に問うた。
「じゃあこの三日どうするの?優太君は?」
「僕?僕は学校があるから」
そこに通うだけだと、あっさりと答えた優太だった。
「それだけだよ」
「あっ、そうか」
「そうだよ。圭君はどうするの?」
「とりあえず内職をしようかな」
それでお金を稼ごうかというのだ。
「少しはお金の足しになるから」
「まだお金に困ってるの?」
「大分ましになったよ」
だがそれでもだというのだ。
「少し残ってるけれどね」
「そうなんだ」
「だからここは造花しようかな」
これが圭が今考えている内職だった。
「今から取り寄せてね」
「何か大変だね」
「慣れればそうでもないよ」
普通にやっていけるというのだ。
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