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FAIRY TAIL~神々殺しの魔導師~

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2話

あれから列車に乗って、片っ端から情報を集めることにした。どこまで進んだかはわからないが、俺は

とある街を見つけ、聞くところによると、人口は5000人、このあたりでは大きい町なんだという。俺

が街をほっつき歩いてると、見知らぬ老人の住民が話しかけてきた。

「あなたは魔導師だね?ちょっくら頼みたいことがあるんじゃが…」

魔導士だと見抜かれたのはいきなりのことで驚いたが魔導士同士なら分かるので納得。俺は特にやるこ

ともなかったので、内容だけ聞くことにした。

「別にいいですが…どんなことですか?」

「大したことじゃあ無いんじゃよ。大きい荷物あるんじゃがとても重くてこんな老人にはとても持てん

のじゃ…」

まぁ見る限り80位の老人、魔導師でもなさそうだしさすがにきついだろう

「そういうことなら…それはどこにあるんですか?」

「すぐ近くじゃよ。ちょっくらついてきておくれ」

俺は黙って老人についていく。複雑な道で直ぐに迷ってしまいそうな下町。山の手には大きなお城のよ

うなものが聳え立っているのだが。

「着いたぞよ。ここが我が家じゃ。」

行きついたのは下町の割りには大きい家で外壁は白一色で塗られている。

「で、運ぶものとはなんですか?」

「ちょっと待っとれ」

老人は奥に消えていった。しばらくすると、「ガガガガガガ」という音が部屋中に響き渡り、自動車位

の大きさはあるであろう黒い鉄の塊のようなものが出てきた。

「これを運んでもらいたいんじゃ」

「これは?」

老人は「ふっふっふ」とちょいと不気味な声で笑ったかと思ったら驚きの言葉を発した。

「知らん」

「は?」

「王様に代々受け継がれる記憶に使い方が書いてあって、だから今知っているのは王様だけじゃ」

記憶が受け継がれることに興味があったが取り合えず聞かないことにした。

「なんでも、これが使えれば神にも勝てるらしいの」

「まじで!?」

「とんでもない力が手に入るという噂じゃ。あくまでな」

こんなに早く神々殺しに1っ歩近づけるとは思ってなかった

「でもなんでそんなものを?」

「神が来るからじゃよ」

信じられない俺は、聞いてみた

「なんでそんなことが分かるんですか?」

「この街に有名な占い師がいて、絶対当たるのじゃ」

「来ると予想されているのはいつですか?」

「明々後日の午後3時21分27秒33と予言されておる」

「細か!!」

「ふぉっふぉっふぉ取り合えずこの荷物を運んどくれ。もうわかっておるかもしれんが、行先はお城じ
                 
ゃ」
                                 
あんなところまで行くのか…普通の魔導師じゃきついと思うがな…
                              
「じゃあ行きますか」
                                       
「できるかの?」
                                        
「余裕っすよ」
                                    
俺は粒子を鉄の塊の下に放出し、持ち上げる
                                  
「おばあさん、俺につかまって」
                                 
「は、はぁ」
                                   
おばあさんが俺の手をつかんだことを確認し、足から粒子を放出。俺とおばあさんは空中に飛び上が
                                    
る。                                     
                                     
「もしかして…おぬしは神々殺しのロストさんかい?」

「!?」
                                  
まさかこんなところまで俺の二つ名が広がっているとは思わなかった
                                      
「おお!やはりそうか!!王様はロストさんのファンなんじゃよ。いや~きっと喜んでくれるぞ」
                                         
おばあさんはすっかり上機嫌だが、こっちは集中しなければいけない。鉄の塊は思っていたよりも重

く、下は住宅が広がっているので休憩することもできない。ようやくお城に着いたとき、俺は汗をかい

ていた。
                                          
「いや~とても速いの~さすがはロストさんじゃ!」
                                            
おばあさんはすっかり機嫌をよくして、はしゃいでいる。 と思ったら門番と思われる男にむかって歩
                                        
き出した。門番がお辞儀をしていることから、ある程度は偉いおばあさんなのかが分かる。
                                   
「こっちじゃ」
                                            
門が開きはじめ、中が見え始める。いろいろ聞きたいことが多くある俺は、脳内で質問をまとめていた 
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