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BIOHAZARD Operation MID-CHILDA

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第2話 事件後

 
前書き
遅くなってしまい申し訳ありません 

 
フェイトside

なのはが撃墜され重傷を負った。

クロノから、その話を聞いて私は任務を放り出して なのはが運び込まれた病院へと走る

(嘘だ!なのはが撃墜された何て!!
…きっと、はやてが私を驚かそうとしてるんだ)

そんな考えを頭を振って消し受付に行く

「すみません!
なのは…高町なのはの病室はどこですか!?」

「高町なのはさんの病室は集中治療室の3号室になります」

「ありがとうございます!!」

「あっ!ちょっと!!

看護婦さんの制止を振り切り階段を駆け上がる
エレベーターでは遅すぎる

(もっと!
もっと速く!!)

身体強化魔法を使って階段を駆け集中治療室のある3階に到着する

「フェイトちゃん…」

「テスタロッサ…」

「はやて、シグナム」

病室の前には、はやてとシグナムがいた
歩いて病室の前に行く
中に入る事は出来ないからガラス越しに中を見る

「なのは…酷い」

ベッドの上で眠る なのは
身体中に包帯が巻かれ
顔には人工呼吸器が着けられていた。
1番傷が深いという腹部の包帯には血が滲んでいる

「誰が…こんな事を?」

フェイトの声には悲しみと怒りが込められている
強く握りしめた拳で腕が震える

「公式発表では未確認の敵によるもの」

「やけど…隠蔽された可能性があるんよ」

「それってどういう!」

フェイトの言葉は、そこで途切れてしまう
何故なら

「う‥あ…あっ」

なのはの意識が戻ったからだ

「なのは!!」

「なのはちゃん!!」

病室の窓に詰め寄る2人

「フェ…ちゃ…はや…」

ゆっくり窓の方を向く なのは

しかし

「あっああっあああああああああああああああああああああああ!!」

フェイトの紅い目を見た瞬間
なのはの顔が恐怖に歪む

「いやっいやっ!
…いやあああああああああ!!」

「なのは?」

「来ないで!
来ないでぇぇぇぇぇ!!
いやあああああああああ!!」

必死に窓から離れようとする なのは
しかし
体が自由に動かないのかベッドの上で、もがいているのが痛々しい

「高町さん!
落ち着いて!!」

「鎮静剤を!
早く!!」

数分後

フェイト達は待合室にいた
あの後なのはは鎮静剤を打たれ
今は眠っている

待合室を沈黙が支配する
その沈黙をフェイトが破った

「はやて…隠蔽されたって言ったよね?」

フェイトの言葉には明らかに怒りが込められている

「隠蔽されたとして、それをやったのは誰!!?」

瞳に決意を宿してフェイトは聞いた。

フェイトside out

ヴィータside

病室のベッドの上で、アタシはずっと自分の右腕を見ていた。
思い出すねは、つい最近の事

回想

「なのはああああああああ!!」

立ち上がって なのはの元に行こうとした
けど

「動くな」

「ぐっ!
チクショー!!」

踏みつけられ頭に銃口を向けられる
でも、そんなの関係ねぇー
アタシが…アタシがなのはを助けるんだ!!

すぐそこにあるアイゼンに必死で手を伸ばす

(あとちょっと…あとちょっとなんだ)

あと少しで届くという時だった
伸ばしていた右腕が ありえない方向に曲がり
ヴィータの絶叫がこだまする

「てってんめえええええ!!」

激痛に耐えつつ襲撃者を睨みつける
襲撃者がヴィータの右腕を折ったのだ。

「…了解」

撤退命令が出たのか撤退しようとする襲撃者

「待てよ…待てって…言ってんだよ!!」

左手でアイゼンを持ち黒い戦闘服の集団に突っ込む

「何っ!?ぐあっ!!」

「うわあああ!!」

手近な2人を殴り飛ばし一直線に目標に向かう
目標は赤いレンズと青いレンズのガスマスクの2人

「……」

「マスターここは私が」

「ぶっとべえええええええ!!」

アイゼンを振りかぶった瞬間

「がっはっ…」

腹部に強烈な一撃を受け、崩れ落ちる

「チ‥クショウ」

「自分の弱さを呪え」

「負傷者を回収しろ
撤退するぞ」

回想終了

そして、あいつらは暗闇に消えた。

(あいつら絶対に許さねぇー
特に青いレンズと赤いレンズの2人
今度会ったら…必ず!!)

そう決意した時
病室のドアがノックされた

「…どうぞ」

「ヴィータ入るよ」

入ってきたのは はやてとシグナム・フェイトだった

「ヴィータ…つらいと思うけど
事件の事…聞かせて?」

ヴィータside out

はやてside

「黒い戦闘服の男達…」

「未確認なんかじゃねー
あいつらが…あいつらがなのはを」

「ヴィータは上層部に、この事を報告している
報告には私が立ち会っていたからな」

こうした事態が起きた場合
生存者の報告には必ず立ち会い人が付く
後々発生するであろう問題を防ぐ為だ

(本来なら親類縁者は避ける筈
でもヴィータの報告にはシグナムが立ち会った
まるで、隠蔽しとるってゆうてるみたいに)

「フェイトちゃん」

「何?はやて?」

「私が前から第10管理世界にある
アンブレラの研究所に立ち入り検査を申請しとるのは知っとるよね?」

「うん…前から中々許可が出ないって
…まさか!」

やっぱりフェイトちゃんは感が鋭いなぁ

「そのまさかや許可が出たんよ
なのはちゃんが撃墜されたっていう報告と一緒に」

そうまるで

まるで立ち入り検査をやれるもんなら、やってみろって
ゆうてるみたいに

はやてside out

U.S.S side

「よくやってくれた
先程、我が研究所への立ち入り検査の申請が撤退されたところだ
今回のお前の働きは上層部も高く評価している
本当によくやってくれた」

「…私はただ任務を達成しただけにすぎません」

ハンクはそう思っていた。
どんなに難しい任務であろうと達成しなければならない
達成できなければ待っているのは死だ

「今回の働きに対して2・3日休みをやる」

「いえっ私は」

「よく聞けハンクこれは命令だ
2・3日休め」

「…了解しました
失礼します」

ハンクが退席し部屋の中はU.S.Sの司令官だけとなった。
部屋に1人となった司令官は深いため息を吐く
ハンクの戦闘能力・生存能力は彼自身も高く評価している
しかしハンクには、ある問題があった。
ハンクは異常なまでに休もうとしないのだ
有給休暇を消化しようとせず人事部の連中に

「ハンクが本気を出せば有給休暇だけで3年は過ごせる」

と愚痴られたのは記憶に新しい
休まないのは自分達にとっては、とても都合のいいことだ
ハンクは兵士として理想的とも言える
だが上層部のお気に入りであるハンクを死なせでもすれば
自分自身が人体実験の素体にされかねないのだ
だから時たま、こうして命令と偽って休みを与えているのだ








居室に戻ったハンクは戦闘服からジャージに着替えベッドに横になる
6LDKと1人で生活するには広すぎる空間には、ほとんど物は無く
必要最低限の家具しか存在しない
ハンクは思ったより早く眠りについた。 
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