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ヘタリア大帝国

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TURN102 革命その七

「相手があまりにも、そして我が国の不穏分子共が」
「そうです、私達の不始末です」
 ハルもその整った唇を噛んで述べる。
「こうなってしまったことは」
「元々皇居の警護は緩やかでした」
 山下も話す。
「衛兵はいましたが」
「女官達も皆それなり以上の鍛錬は積んでいました」
 帝の警護も兼ねるからだ、ハル自身実は山下に匹敵する武道の達人である。
「ですが」
「相手が悪過ぎたのよ」
 ハニートラップは顔を俯けるハルに述べた。
「ゾルゲじゃねえ」
「あいつは超人なんだよ、まさにね」 
 キャヌホークも再び話す。
「身体能力も化物だから」
「変装もどんな人間にでも化けられるんだよ」
「そうした相手でしたか」
「そう、だからね」
「あいつにやられても仕方ないよ」
 二人でハルに話す。
「むしろシンパの新聞社の方がまずいわよ」
「あの連中は何とかしないといけないよ」
 この事件の後の話もする二人だった。
「とにかく今はね」
「これからどうするかだよ」
「それなら私に任せてくれ」
 柴神がここで名乗り出て来た。
「おそらく惑星全体にソビエトの工作員なりシンパなりが蜂起しているだろう」
「はい、その様です」
 日本妹が柴神に話してきた。
「今日本星域の主惑星である都は各地でソビエト工作員と国内の共有主義者達が蜂起し占領されようとしています」
「そうか、やはりな」
「それで帝は」
「御無事です」
 ハルがすぐに答えた、このことについては。
「皇居の帝のご寝室に縛られてはいるそうでうsが」
「それでもですか」
「はい、御無事です」
「それは何よりです。ですが」
 それでもだとだ、日本妹は帝の無事を聞いてとりあえずは安堵したが深刻さはそのままにして言うのだった。
「この状況では」
「そうだ、何とかしなければならない」
 柴神も言う。
「ここはな」
「具体的にはどうされますか?」
「私と祖国殿ならばすぐに日本に入られる」
 国家、そして神だからだ。自分達の国には何時でも何処でも瞬時に行き来出来る。
 それでだ、こう言ったのである。
「すぐに中に入り帝を救出しソビエトの工作を潰す」
「それでは今からですね」
「精鋭を送り込みましょう」
 日本兄妹が柴神のその提案に応えそうしてだった。
 早速日本に潜入するメンバーが選ばれる、まずはこの三人に。
「私も行きます」
「私もです」
 山下とハルが名乗りを挙げた。
「こうしたことなら陸軍にお任せを」
「宮廷のことは隅から隅まで知っていますので」
「すぐにです」
「帝をお救いしましょう」
「俺も行きます」
 東郷も名乗り出た。
「この状況は一刻も早く終わらせなければならないですから」
「貴様は武芸は」
「利古里ちゃん程じゃないがな」
 だがそれでもだというのだ。 
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