なぜか転生した人のお話
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
3話:おかえり。ただいま。
前書き
リメイク版が原作ですよ。
この話
ソロside
【船長の部屋】
「ついたようだね。ビスタなんて何年ぶりだろう。そう、あれは確か…」
うっ…
お願いだからその口をこっちに向けないでほしい。
顔が歪む。くちゃい。うぅ…。
ソールとかめっちゃ顔歪んでるし、やばいねこれ。
「ソールいくぞ」
「うぇ…うん」
「そのとき俺はいったんだ!…」
なんか船長が言ってるが知らん!さっさとおさらばだ!
「(ガチャ、バタン)「父さん、父さん、父さん、父さん…」」
父さんを連呼しながらさっきの恐怖を忘れようと、船の上を二人で歩きまわる。
父さんを呼ぶためではないんだよ。恐怖を忘れるためだよ。わかってね。
「どうした二人とも?父さんはここにいるぞ」
「「父さん、父さん、父さん、父さん…」」
「…こわいぞ。お前たち」
ソロside end
ソールside
なんとか父さんを連呼するのをやめられた俺たちは荷物の確認をしてもう一回外に出る。
【船の上】
「さんたろーず?」
「ああ。私たちの家がある村だ。やはり覚えてないようだな。」
いや覚えてる。
でも、知ってると怪しい感じするじゃん。ちっせーときの記憶があるとか。
「ソール2歳、俺8歳か…」
「うむ。だいぶ昔だな。しばらくサンタローズにとどまることにするからな。みっちり剣術の練習ができるぞ!」
やべ…父さん燃えてるわ、帰ってすぐ稽古したら間違って刺されそう。
兄ちゃんに魔法教えてもらおう。スカラとかそこらへん
とか考えてたら港と船の接続部分に来てた。
港側には、ふとっちょのおじ様って感じで派手な服を着た人と、青髪でピンクの服を着たお嬢様みたいな女の子と、真っ赤な薔薇の髪飾りと、服を着た黒髪の御嬢な女の子が立っていた。
「ちょっとあんた!そこどきなさいよ!」
今、俺に言ったべ。
いや、でも、橋の真ん中いるし、後ろ兄ちゃん渡ってきてるしどう避ければいいんだ?!
てか、走って渡ってくるし。
めっちゃぐらぐらするんだけど!
兄ちゃんが引っ張ってくれたけど遅かった。
御嬢に吹き飛ばされ、兄ちゃんと共に海に真っ逆さまに落ちていく
パパちゃんきずいてぇぇぇぇぇ!
ダニィ?!
おっ、おっさんと話していてきずかないだとぉ?!
「「とーさーんーー!」」
(ザッパーン)
一瞬。
一瞬だけ振り向いた!!
だけど会話に戻る。
…しぬぅぅぅぅ!
きやぁぁぁぁぁ!
ソールside end
ソロside
そうだ!
泳ごう!
目を閉じて沈んでいくソールを抱え必死に泳ぐ。
数分後
【ラインハット関所近く】
「ふう…ソール大丈夫か?」
「おぇ…でいじょぶだ。」
なんとか陸に辿り着いた俺達は、このままサンタローズに向かう。
父さん回収したってそのまま稽古するだろうし、疲れて戻る気しないからね。
父さんにはここら辺に手紙置いとけば……って
「ヘイ!そこの可愛いスライムさん。ビスタの港の入口にこれ置いといてくれないかな?」
なぜかスライムとだけ仲が良いんだ。よく分らんが。
ソールは色んなのと仲が良いけどね。
スライムは、手紙を銜えると、ぴょんぴょん跳ねて行ってしまった。
「兄ちゃん、サンタローズの行きかた分るの?」
「もちろん。家があるし」
鋼の剣を振り回し敵を倒していく
ここら辺の敵は弱いから、ソールがいても守り易い。
だから父さんは、ここを選んだのだろう。
気づくともう村は目の前にあり、日は傾き初めていた
「うん?君たちはどこから来たんだい?」
ソロside end
後書き
メールがきたときのブルブルって音が怖い。
ページ上へ戻る