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モンスターハンター 転生先でのお仕事はハンターです。

作者:紅い狐
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第八話 どう考えても絶望

 
前書き
久しぶりのモンハンです。 

 
 どう考えても絶望
 
 今日は凍土に来てウルクススを狩った。
 最近になりやっとソロでも慣れてきた。
 今日の装備はライトボウガンのバンデットファイアにブハナ装備で影からちくちく攻撃したら結構楽勝にすんだ。
 
 今は竜車にのって帰っている途中なのだが帰るには雪山を通らなくてはならない。
 今回の狩りでは弾以外ほとんど使っていないので経費が削減できた。
 
 このまま街に戻るまでの間寝るか。
 
 意識を少し手放したらいきなり竜車が停まった。

 どうかしたのか?

 「旦那さん。ティガレックスがいるにゃ」

 うん? なら迂回して帰ろう
 さすがに俺の今の装備では歯が立たん

 「でも、あのハンターさん達が殺されそうにゃ!」

 俺にどうしろと?
 何の準備もなしに飛び込むなんて自殺行為に等しい
 大体パーティー組んでいるんだから仲間が何とかするだろう
 
 「……あのパーティー武器を持っていないハンターもいるみたいだにゃ」

 武器を壊されたか?
 何にせよ見つかる前に逃げてくれ

 「無理にゃ。こっちに気付いたみたいだにゃ」

 最悪だな。
 この段階で飛竜種それもティガに見つかるとは。
 恐らく竜車では追いつかれる。
 なのである程度時間を稼がないといけない。

 しかし先にいたハンターは全員が心折られている状態。
 囮にもならない。
 幸いこのあたりの雑魚は片づけているのでここで相手した方がましだ。
 
 こうなると誰かに抜けてもらうか。
 狩りは4人パーティーが基本だ。
 最近知ったのだが、ハンターを名乗った人たちが普段は4人で狩りに行って5人で行った時必ず誰か死ぬ。
 そんなジンクスがあったために4人が良いらしい。

 時間がないな
 俺が囮になるからあいつらを連れて逃げろ

 「無事なハンターと組まないのですかにゃ?」

 パーティーに慣れない者が入ったら邪魔になる
 それに心折られた奴に居られても邪魔だ
 幸い物資には余裕がある
 あいつ等連れて帰ったら直ぐにティガレックスを狩れるハンターを連れてきてくれ

 「了解ですにゃ」

 ボウガンに催眠弾をセット。
 閃光玉をいつでも出せるようにしておく。
 ティガはこっちに気付いているが俺より確実に食べれそうな奴を選んだらしい。
 
 ティガの突進が来ないように竜車から出来るだけ離れて睡眠弾を撃ち込む。
 反動がキツイ、腕が上がり少し狙いが外れるが当たったので問題ない。

 「あ、あなたはスレイン?どうしてここに?」

 俺に気付いた女性ハンターが話しかけてくるがそれどころではない。

 ここは俺が牽き付ける
 さっさと武器を失った奴らと東に撤収しろ
 俺の乗っていた竜車が待機している
 あと、もし余裕があったら物資を竜車が居るところの近くに放置しておいてくれ

 「わ、分かったわ」

 さすがに新人でもハンターだけあって判断が早い。 
 直ぐに撤退準備に入った。
 援護のために睡眠弾を撃ち続ける。

 「ス、スレイン、こちらの撤退準備は出来たわ。後、ティガレックスが眠ったら大樽爆弾Gを置いてから逃げるわ。他の物資は向こうにおいておく」

 了解した

 思わぬ援護だ。
 まさか大樽爆弾Gを設置してくれるとは思わなかった。
 これで少しはましになると良いが……。

 しばらくすると睡眠弾が効いたのかやっと眠ってくれた。

 向こうも二人は竜車へもう二人は爆弾を仕掛けて離脱。

 「「頼んだ」」

 了解した。早く援軍を呼んでくれ
 俺もさっきまで狩りをしていたから弾が心配だ

 「ああ、弾なら、向こうに置いていくからそれを使ってくれ」

 助かる

 「それはこっちのセリフだ。無事に会えたらおごるぜ」

 それは楽しみだ



 さて向こうもそろそろ合流出来たみたいだな。
 ……少し早いがやってみますか。
 通常弾Lv1をセットし、岩陰から爆弾を狙ってうつ。

 命中した瞬間物凄い爆発音とともにティガの咆哮が聞こえた。
 そこそこ離れていたつもりなんだが、耳が痛い。

 竜車はもう行ったか。
 後はどれだけ粘るかがカギだな。
 幸いまだこちらには気付いていないようだ。

 徹甲榴弾Lv1を装填して狙いを頭に付け引き金を引く。
 頭に弾頭が刺さり爆発する。
 
 多少のダメージは入ったが、俺の存在に気付いた。
 さてどう出る?

 ティガレックスが右前脚を後ろに下げたので急いで位置を変える。
 正面から少しずれた位置に移動すると、真横を雪の塊が通り過ぎて行った。
 少しひやりとしたが問題ない。

 ティガレックスは今度はこちらに跳びかかってきた。
 直ぐに横に跳びこむ。
 これもギリギリ躱したと思ったら突進してきた。
 武器をしまって急いで横に跳ぶ。

 はっきり言ってヤバいな。
 思ったより早い。
 これでまだ怒り状態でないのが恐ろしい。

 それでも隙はある。
 こちらに向き直る瞬間や雪の塊を飛ばす時は角度さえ気を付ければ何とか当てれる。
 唯やはり武器の威力が問題だ。
 一応、徹甲榴弾は頭に当たっているが気絶には程遠いのかまだまだ元気だ。
 
 まあ、先の大樽爆弾Gで左前足の爪は破壊できた。
 なので左半身から攻撃を仕掛けているのだが……っ、バックジャンプした。
 ヤバいもう少し後ろに下がらなければ咆哮に巻き込まれる。

 急いでバックジャンプして咆哮の範囲から離れる。
 後は閃光玉を投げつけて急いで隠れることが出来そうなところに移動する。
 
 閃光玉によって視界を奪われたために俺を見失っているようだ。
 まだ、回復していないのかその場で回ったり、威嚇行動ばかりとっている。
 このまま徹甲榴弾を当てる。

 これでラストだ。
 視界が回復したのだろう。頭を振った瞬間に徹甲榴弾が爆発し倒れる。
 今度は脳震盪になったみたいだ。
 ついでに頭の部分も破壊出来たみたいだ。

 このまま押し切れるか?

 いや、安易な考えはやめておこう。
 あいつは危険すぎる。
 今の装備では怒り状態で攻撃を受けたら間違いなく一撃で死ぬ。
 なので出来るだけ削って後続部隊に任せようと思う。

 取り敢えずは、先ほどのパーティーが置いて行ったものを回収する。
 運が良いことに貫通弾と、睡眠弾に大樽爆弾が置かれていた。
 他にもホットミートに携帯食料、ホットドリンクと非常に助かる。

 しかしこの周辺でティガレックスの目撃情報は入ってなかったのに一日で飛行してきたのか?
 まぁ、何にせよ、後少しは戦えるな。
 少なくても右前脚の爪を破壊しておきたい。

 背後から何かが走って来る音が聞こえたと思った瞬間には遅かった。
 ティガレックスが障害を乗り越えて目の前に着地した。
 これはいよいよ詰みか?

 こっちに向かって突進してくる。
 緊急回避の要領でジャンプするが左足に激痛が走る。

 だが、ツキはまだこちらにあったようだ。
 ティガレックスはそのまま壁となっていた岩に歯を喰い込ませたみたいだ。
 
 急いでその場から動こうとするが左足がうまく動かない。
 回復薬を飲み何とか血と痛みを止めるが、長くはもたないだろう。

 もう一度閃光玉を投げる準備をする。少しでも時間を稼ぎたい。
 ティガレックスはもがいているうちに歯が抜けたのだろう。こちらに突進してくる。

 再び閃光玉を投げて時間を稼ぐ。
 急いでこの場から逃げようとしていると背中に衝撃を感じた瞬間崖から転げ落ちて俺は意識を失った。 
 

 
後書き
難産でした。
とりあえず、これ迄成功ばかりしてきた主人公ですが、一度は本当の化け物に出会った方がいいと考えて書きました。
それでもまだまだティガの恐ろしさが書けていませんね。
戦闘シーンが難しい。
でも頑張ります。
何か希望のするモンスターがいましたら教えてください。
もしくはモンハンでプレイ中の面白事故でも構いません。
気軽に何か書いていただけると嬉しいです。 
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