仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十八話 黒幕登場事件その六
「今は本気出そうかな」
「わかった、戦うか」
「うん、そうするからね」
サイコンジョーカーになっている左に応えた、フィリップはルナトリガーになっている。
「一応格闘は出来るから」
「あっ、ドン来たで」
ノアはヴァレンティーノに声をかけていた。全長七メートル程度の銀色の機械の蟹fが空から飛んできたのだ。
その蟹が目の前に降りたのを見てだ、こう彼に言ったのである。
「ほな乗ろか」
「わかったであろーー」
二人は蟹の背に乗った、こうして戦闘態勢を整えると。
公園の中での戦いがはじまった、ドーパメント達が殺到してきた。
荻野は目の前のドーパメントを右手で構えた銃を正面に向けて撃つ、それで倒すとドーパメントの姿は消えた。左はそのドーパメントが光となって砕ける様に消え去ったのを見て言った。
「イミテーションか」
「そうらしいな」
撃った荻野も言う。
「どうやらな」
「戦う相手としては気が楽だな」
「そうだな、撃って殺してしまうよりはな」
荻野はもう一発撃った、それでもう一体倒してまた言った。
「ずっと楽だ」
「ああ、それじゃあな」
左も荻野に応えてそうしてだった。
彼も前に出て目の前のドーパメントにまずは右の拳を入れた、そのうえで左の蹴りを放ってそのうえ連続攻撃を加えて倒した。
その戦いぶりを見てだ、洋が言って来た。
「あんた強いな」
「戦ってきているからな」
こう応えた左だった。
「戦いは知っているつもりだ」
「そうか、それじゃあ俺もだ」
洋もだ、ここでだった。
素早く前に出た、人間の姿だがその速さはまさに狼だった。
屈み突進して前にいるドーパメントの腹に左の拳で一撃を浴びせる、そこからさらに電撃を流し込んだことで。
ドーパメントを感電させて倒した、そして言うのだった。
「こうしてな」
「あんたも強いな」
「だからやる時はやらないとな」
そうでないといけないというのだ。
「俺が殺されるからな」
「警部さんにか」
「ああ、だからだよ」
彼も本気を出すというのだ、こう話して。
戦士達はそれぞれ戦う、刀や手裏剣、拳で。
銃も放たれる、ヴァレンティーノとノアは蟹のマシン、とはいっても目と口はヴァレンティーノのそれを動かしその背から戦局を見ていた。
蟹はその巨大さと鋏でドーパメント達を倒していく、鋏で挟むとそれでドーパメントは消えていく、かなりの強さを見せている。
その暴れるメカを見てだ、ノアは上機嫌で自身の右隣にいるヴァレンティーノに問うた。
「どないやドン、うちの今回のメカは」
「凄いであろーー」
ヴァレンティーノもご満悦だった、メカの強さには。
「これなら勝てるであろーー」
「そやな。それで亜樹子さん」
二人の後ろには亜樹子もいる、最も安全な場所ということで彼女はそこに置いたのである。
「そこから落ちたらあかんで」
「そやな、高い場所にあるしな」
「そこは気いつけてや」
「梓ちゃんと共にいるであろーー」
「梓ちゃん?」
だがここでだった、亜樹子はヴァレンティーノの今の言葉に怪訝な顔でこう答えた。
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