ヘタリア大帝国
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TURN99 シベリア侵攻その一
TURN99 シベリア侵攻
枢軸軍は遂にソビエト領に侵攻することになった、このことを受けて田中は威勢良く部下達にこう言った。
「いよいよだな」
「ええ、そうですね」
「本当にいよいよですね」
「これまでやられっばなしだったからな」
侵攻されていたことを言った言葉だ、田中にとっては癪に触ることだ。
「やっとやりかえせるぜ」
「じゃあ司令、今からですね」
「仕返しにいきますね」
「俺の仕返しは倍返しだからな」
まるで暴走族のリーダーの様に言う。
「手前等もわかってるな」
「はい、勿論ですよ」
「俺達も頭にきてましたから」
「日本海軍はやられる前にやるんだよ」
先手必勝の考えが強い軍であることは確かだ、東郷はそれにこだわらないが。
「いいな、それじゃあな」
「はい、それじゃあ」
「今から」
「ソビエト領内に入りますね」
「俺達が先陣だ」
「違います」
田中が今言ったところでエルミーがモニターに出て来て言って来た。
「私達は先陣ではないですから」
「おい、そこでこう言うのかよ」
「私達は潜水艦艦隊です」
隠密行動の艦隊だ、それで先陣である筈がなかった。
「間違ってもそれはないですから」
「まあそうだけれどな」
「先陣はロンメル元帥です」
機動力を活かした攻撃を得意とする彼に決まったのである。
「あの方が務められますので」
「仕方ねえな、じゃあ俺はいつも通りか」
「はい、隠密行動となります」
そうなるというのだ。
「共に行きましょう」
「じゃあ今回もやってやるか」
田中も納得した、それだけの分別はあるのだ。
「潜水艦の恐ろしさ見せてやるぜ」
「そういうことで」
「ただな、向こうも潜水艦持ってるからな」
「ソナーを装備していることも考えられます」
「注意してかからねえと沈められるな」
そうなるというのだ。
「これまで以上に注意していかねえとな」
「その通りです、それでは」
「〆羅もそれでいいな」
「はい」
その〆羅も応えてくる、そしてベートーベンもだった。
「参るとするか」
「そういうことで行きましょう」
リディアもいる、これが今の枢軸軍の潜水艦艦隊である。
そのリディアは田中にこうも言った。
「それで司令」
「おう、何だ?」
「朝はしっかりと食べていますか?」
「おう、朝は納豆に味噌汁にメザシに海苔だぜ」
それが定番だというのだ。
「白い御飯に漬けものもな」
「朝はしっかり食べないとはじまらないですからね」
「それはしっかり食ってるぜ」
「三食しっかり食べて下さいね」
「だよな、それは部下にも言ってるからな」
「エルミー提督もですよ」
リディアは田中だけでなくエルミーにも話した。
「朝昼晩としっかりと」
「今朝はちょっと」
だがここでバツの悪い顔になりこう言うエルミーだった。
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