バカとテストと死んだ世界戦線
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Day game
前書き
やっと本編が思いつきました……。それではどうぞ~
第一グラウンド
現在の状況は相手が攻めで僕達が守っており、最終場面のツーアウト満塁で点数は9ー8で僕達が勝っている。つまりここを守りきれば僕達の勝ち、守りきれなかったら相手の勝ちになる
明久「タ――イム!!」
ここで僕はタイムをとる。すると、雄二と音無君と日向君とが僕の元に来る
雄二「どうした、明久?いきなりタイムなんてとりやがって」
明久「いや、ちょっとピッチャーとして押さえられるか心配で……」
音無「なら、俺が変わるか?日向いいよな?」
音無君は日向君の方を見ると、日向君はボーッとしながら空を見ていた。なんだか様子がおかしいような気が……
音無「日向?」
日向「……あ、すまん。ボーッとしちまった。で、何の話だ?」
明久「ピッチャー交代していいかな?僕じゃプレッシャーがありすぎて……」
日向「ああ…いいぜ」
雄二「おい、日向。お前体が震えてるぞ。何かあったか?」
日向「へへ……そうみたいだな…緊張してんのかな……」
どう見てもいつもの日向君じゃない。本当に何かがおかしい
雄二「わりぃ。少しベンチで休むわ。試合が始まったら声をかけてくれ」
そんな中、雄二は全く気にせずベンチに向かって、寝転がっていた。雄二は元々、緊張感無いからなぁ…
音無「でも、本当にどうしたんだ?いつものお前じゃないし」
日向「ちょっと…生きていた頃の記憶を思い出してさ……そん時は野球やってたんだ。甲子園目指して頑張っていたんだ。今みたいな場面で甲子園の出場を賭けた試合だった。その時はもう体が熱すぎて、口の中泥の味しかしなくて、意識ももうろうしてきた時にボールが俺の方に飛んできて、そっから取れたのか取れなかったかは分からねぇんだ。……きっと取れなかったたんだろうな」
もしかしたら、日向君の未練は大事な場面で失敗してそれからこの死後の世界に来たのか。今は日向君が言った同じ場面だ。もし、それで日向君がボールを取れたら
音無「……日向。お前がもし、ボールを取れたら……消えるのか?」
音無君が言ったように日向君はこの世界から消えてしまうのかもしれない。自分の未練を果たせたら消えてしまう。岩沢さんも同じようなもので、自分の歌を歌えなかったというのが岩沢さんの未練である。だが、なぜ消えなかったかは僕も分からなかった。聞こうとすると、すぐに顔を赤らめて出ていくので詳しい理由は知らない
日向「バカ言うなよ…。俺がそんなことで消えるかよ」
明久「ならいいけど……」
雄二「おい。そろそろ試合再開にしようぜ。退屈で仕方ねぇよ」
明久「雄二………少しは空気を読んでよ……」
雄二「悪いな。後、審判が早くしろってうるさくてな」
なら戻らざるを得ないね。なるべく、日向君の方にボールが来ないように願いながらポジションに戻る。時間がないのでピッチャーは続けてやることした
今!このボールを全身全霊の力を振り絞り、投げる─────!!!!
みんな「「「「「って、何すっぽかしてんだ(の)─────!!!!」」」」」
しまったぁ────!!!!力を入れて投げることしか頭に無かったぁ───!!
NPC「わっ………何で急に遅い球が……!」
相手は急にこんな球が来て戸惑っていた。そしてボールは
──────カキィン
ボールは打たれ、高く打ち上がった
日向side
──────カキィン
吉井の投げたボールが打たれて、高く打ち上がる。ホームランじゃなく、簡単なセカンドフライだった。落ちてくる場所もほぼ定位置
─────あの時と同じだ
俺はグローブを構え、ボールを取る態勢にはいる
音明「「日向(君)─────!!!!」」
音無と吉井の声が聞こえる。でも、俺は耳を貸さないままグローブを構える
──────もし、これを取れば、俺の人生は報われるのか?
音明「「お前(君)にはまだ消えて欲しくない(んだ)!!!!」」
また二人の声がする。ボールはもう俺のグローブに収まる前の所まで来ていた
俺がボールを取る瞬間、
?「スキありぃ────────!!!!」
ドゴォ!!
何故か背中に痛みを感じた
日向sideout
日向「ぐぶはぁ!!」
妙な声を上げると共に日向君は前方に倒れる。まるで誰かに蹴られたように
ユイ「ふースッキリしましたー」
日向君の後ろにはベンチにいたはずのユイがいた
明久「ユイ!?何でここに?」
音無「お前、ベンチにいたんじゃ………?」
ユイ「あ、そのことですか?実は髪の毛がツンツンしている先輩に頼まれたものでして」
髪の毛がツンツンって、もしかして……
明久「雄二か………」
音無「坂本だな。完全に」
ユイ「まぁ、利害一致ってやつですかね。私は先輩の恨みをはらせましたし」
いや、それ多分違うと思う
日向「ふざけんなよ───!!お前────!!後、もうちょっとで取れたんだぞ──!!」
ユイ「ぎゃ─────!!!!痛い痛い!!ギブですぅ───!!」
そこにすかさず日向君がユイにコブラツイストをかける。あれ?何か忘れてるような……
明久「そうだ!!ボールは!?」
音無「あ!そういやそうだな!!」
美波「……ボールならもうあっちにあるわ」
明久「へ?あっちにって………」
美波が指を指した場所を見るとキャチャーの雄二のグローブにボールが収まっていた
審判「アウト!ゲームセット!!勝者日向チーム!!」
そして審判が僕らの勝利を伝える
~それから一時間後~
校長室
ゆり「日向チーム、よくやったわ!!優勝した上に天使のチームに勝つなんて!!」
野球の試合が終わり、僕達戦線メンバーはゆりさんに報告をしていた
ユイ「いやいや、それほどでもありませんよ━。私がいたから勝てたんですからねー」
日向「空振り三振、エラーを連続でしたやつが言うことじゃないと思うけどな」
ユイ「うっ………そこを言われるとちょっと……」
その後、ベンチに入っていたけどね
明久「そういえば雄二、ユイに何か頼んだんだよね?」
雄二「ああ、そのことか。ユイに日向がボールを取りそうになったら思いっきり背中を蹴れと言っただけだ」
日向「あれはお前が命令したのかよ!!」
雄二「言っとくが、あれはお前が消えないためにやったんだ。感謝くらいはしろよ」
日向「……そう言われると反論出来ねぇな」
雄二は分かっていたのかもしれない。何かがあると。さすがは元神童
ゆり「はいはい。話はそこまでにしなさい。じゃ、勝った記念にみんなで写真を撮りましょ━♪」
みんな「「「「「おー!!!!」」」」
みんな掛け声をすると、素早く並び、待機する
ムッツ「……スタンバイ完了。いつでも撮れる」
ゆり「早速撮るわよ!みんな、1+1は?」
みんな「「「「「2〜〜〜〜!!」」」」」
にこよかな笑顔を作り、シャッター音が鳴る前に突然、
みんな「「「「「うわぁ────!!!!」」」」」
全員が倒れて、埋もれてしまった
明久「痛い………抜け出さないと……(ムニュ)………ん?何だこの感触?」
抜け出そうと手を伸ばしたら、何やら柔らかい感触があった
明久「何なんだろ?これ…………?(ムニュムニュ)」
姫路「あ、明久君……それ私の胸ですけど……」
明久「………………へ?姫路さんのおっぱい……?」
姫路「は、早く手を離してください……」
明久「あ、うん分かったよ」
即座に手を離し、考えごとをする。つまり、僕が触ったのは姫路さんのおっぱい…………
明久「………………感無量!(ブシュウウウウ)」
想像以上の鼻血を噴出し、僕は気を失うと同時に罪悪感を持ち合わせながら意識を失った
こうして、野球の試合は僕達が勝利を収めた
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