| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D ~THE GAME~

作者:もっちー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一章
  闘争、頑張ります!

 
前書き
神楽の容姿を書くのを忘れていたので書いておきます。
黒髪のストレートパーマで顔は木場ほどでないがイケメンの部類に入るほどかっこいいです。

誠に申し訳ありませんでした。 

 
帰路―


学校を早退し急ぎ家へ帰る。

(闇雲に探しても見つからんぞ!)(どこか心当たりでも?)

「とりあえず脱落した場所の周辺から探してみようかなって」

(情報が少な過ぎる、やはり動くのは危険だ!)(相手の能力は未知数です。ここは慎重に行き

ましょう)

「ごめん。僕は、目の届く距離や手の届く距離にいる友達くらい守りたい。だから本当にごめん、無茶だろうがやりたいんだ」

(家の宿主様って意外に頑固だよな)(仰せのままに)

「とにかく制服は目立つから着替えないと」

確かクローゼットに白がメインのパーカーとかあったはず

「そこのお兄さん、そんなに慌ててどこへ行くんだい?」

突然声をかけられ振り返ると

腰まで届く銀髪に整った顔立ち、目は宝石のようで瞳は青い。

服装は白シャツにジーパンとシンプルで

手には竹刀の袋?のようなものを携え仁王立ちしている。

女性かと思ったけど男の人だ

「ごめんなさい、今急いで探さなきゃいけない人がいまして」

「ふーん大変だねーお兄さんも、あっちなみに私の名前はティーンベルよろしく!お兄さん...」

(こいつから嫌な気配を感じる)(警戒してください)

2人の言う通り普通の人間とは明らかに違う。でも悪魔とかそういう感じじゃない

「鈍いねぇ」

「!?」

目では追いきれなかったがなんとか回避する。

「おおすごいすごい」

頬から血が垂れてるのがわかる、顔を浅くだが切られていた。

今攻撃したのか?手に持っている袋は開けた形跡は見えない。

「あれ?見えとらんかったの?昨日のお兄さんは見えとったよ」

ドクンッと心臓が大きく跳ねる。

「いやー強かったよ、死ぬかと思ったね」

「あなたはゲーム参加者ですよね?」

「そうだよ、ていうか気づくの遅いよ」

ヘラヘラと笑っている。

「神楽くんを殺したのはあなたですか?」

「神楽?ああ、あの君と同じ駒王学園の制服を着たお兄さんかな?それならさっき言ってたお兄さんだけど、それがどうしたの?あっもしかして狙ってた?ごめんねー横取りするみたいでさ」

「・・・友達だったんです」

「は?」

「僕の数少ない友達でした」

「マジで言ってるの?君?馬鹿だねぇ、そんなの幻想に決まってるじゃん!敵同士が仲良く友達になれるなんて現実じゃ無理無理。確かにここはいわゆる二次元の世界だけどー、私たちが存在してる時点で私たちの現実はここなんですよ。」

「誰と誰が友達になれないって?」

拳をギュッと握り込む。

「無理なもんは無理なんですよ!お兄さんが頑張ってあがいて、もがいて、這いつくばっても、無理なものは無理ー」

「それを決めていいのはあなたじゃない!」

左手と耳の部分は輝き神器が発動する。

「うわー強そう・・てか神器2個ってどんだけチートなんですか」

regeine!

頬の傷か治す。

「回復もできるのね・・・まあいいや、とりあえずここは人目につくから場所を変えるね!」

ティーンベルは指をパチンと鳴らすと

「!?」

一瞬にしてどこかわからない森の中に移動する。

「ああこれは神様にもらった能力でねー結構便利なんだよね」

逃げられないってことだよね

「覚悟してください!」

相手に向かって猛ダッシュし左手のストレートを放つ。

「それだけの力があるのに肉体強化の能力貰わなかったんですか?馬鹿ですね」

余裕でよけられ目前に廻し蹴りが飛んでくる。

当然、回避出来るわけも無く吹き飛ばされ木に叩きつけられる。

「ぐはっ」

衝撃で肺から酸素を吐き出す。

「宝の持ち腐れだね、だからそれは僕が貰い受けよう。回復なんてレアなの逃したくないしね」

「貰い受ける?」

「僕の能力だよ、まあどんなのかは教えないけどね」

今度はあちらからの攻撃

「速い!」

一瞬で間合いを詰め、またも見えない攻撃が飛んでくる。

「またダメだったなー、さっきのはまぐれで回避したわけじゃないのか」

膝を曲げしゃみ回避する。

後ろに生えていた木は真っ二つに切られている。

やっぱりあの手に持ってる奴に秘密がありそうだね

(あれは刀か?)(おそらく妖刀の(たぐい)かと)

妖刀?つまり刀ってことかな?

「ならこれで!」

『cancer!』

地面に手をつき周囲の半径約五メートルにオレンジ色の円が描かれる。

危険を察知したのかバックステップで距離をとられる。

「おお怖い怖い」

周囲の植物たちはみるみる溶けていく。

とにかく今は距離をとってあの攻撃を攻略しないと、そう何度も躱す自信がない。

「君は中身と反して結構えぐい技使うね、まあ弱点が超分かりやすい技だけどね」

落ちていた石ころを拾い投げてきた。

「!?」

石は尋常じゃない速さで飛んでくる。

地面から手を離し緊急回避を取る。

石ころは溶けきる前に僕に届いてきた。

「その技自分が動けないでしょ?だから魔法とか打たれても同じだけど溶ける前に当てればいい、的は動けないんだもん当てるのは簡単だったんだけど・・・反射で回避してると思ってたけど違うね。」

「はあ..はあ..そんなの今関係ないでしょ」

これだけはあまり使いたくない。

「まあいいや、それより君は強いから見せてあげるよ。この刹月華(せつげっか)を」

袋から抜き放った刀は見た目は他の刀の形状と変わないが鞘に収まってた時とは段違いのオーラを放っている。

刀身は美しく見惚れてしまいそうだ。

「だめだよー見惚れちゃー、斬り殺すよ」

「うっ」

刹月華(せつげっか)の一撃を籠手で受け止める。

「あれー?今度はよけないの?」

まだだ

籠手に切れ込みが入っていく。

「このままだと腕切り落としちゃうよ?」

まだ

「なんだよ黙っちゃってーつまんないの。もっと足掻いて欲しんだけどなー」

「・・・来た!」

『canger!』

「また溶けるやつ?懲りないね」

「違うよ」

「は?」

「君が自分の武器を出すのを待ってたんだ」

その瞬間妖刀のオーラがガクリと減る。

「!?」

急いで距離を取るがどんどんオーラが消えていく。

「君の妖刀、刹月華(せつげっか)に僕の魔力を纏わせてそれに劣化の性質を付加させたんだ。その刀はもうどこにでもある普通の刀だよ。」

「こんなこともできちゃうの?本当にチート能力だけど、残念でした!これは神楽君の武器で僕のじゃないんだなー。なのでいーらない、こんなことなら自前の持って来れば良かった。」

刀をあっさり投げ捨てる。

「そのくらい計算できないと思った?」

「へ?」

『cancer!cancer!cancer!cancer!cancer!cancer!』

妖刀を持っていた右手から急速に溶け始めた。

「さっき受け止めたのはこれも狙いなのか!?だけど!」

左手で自ら右腕を切り落とす。

どうやらあの尋常じゃない速度の攻撃、手刀だったのか?

「くっ」

今ので倒せないのはきつい、今大量に使ったせいでもう残りの魔力も少ない。

「今ので倒せなかったのは残念だったね、もう魔力尽きかけてるでしょ?あの劣化だっけ?結構魔力を消費してると見えるね」

流石に気づかれるよね。

「私は右腕なくても君の能力を貰えば関係ないしね」

(あれ使ってみればいいではないか?)(賭けですが、この場での勝利を収めるにはやるしかありません。幸いこの場は適しています)

成功したことないんだけど・・・やるしかないよね

目をつぶり集中する。

「おお!まだ何かできるの!?それとも諦めたの?私に能力渡して死んじゃえ!」

傷のせいか先程より確実に遅い

二つの神器が輝きを放つ。

「!?」

「これで終わりにしよう!」

目を開き左手で地面を思いっきり殴りつける。

「腐海樹の晩餐会 (エデンオブナイトメア)」

周囲を木々がホーム状に覆い隠し太陽の光は差し込まない。

「!?まだこんな能力あるのかい」

木々がティーンベルを縛り上げる。

「違うよ、これは二つの力の合わせ技なんだよ。」

「何を言ってる?その回復する神器を合わせたらなぜこうなる?」

「それはね、ラードゥンの力は回復だけじゃないからだよ。成長っていう能力で普通に使うと一日で咲く花を半日で咲かせるくらいしか出来ないんだけど・・・」

うっ魔力の使いすぎで意識が朦朧(もうろう)とする。

「そこでニーズヘッグの力で植物を大量に腐敗させて養分を作り成長の促進させ、そして残りの魔力を使って一気に成長させたんだ。」

「なるほどねーこの植物に薄らと君の魔力を感じる。簡単な指揮系統ならそこまで魔力を使わないからね。でも驚いたなー二つの神器の同時使用なんて、普通身体が持たないよ」

「転移して逃げないの?」

「そうしたいのは山々なんだけど、こういうの魔力があるものに捕まると転移できないんだよねー。まったくいらない条件ばっかりだよ。」

「神楽君に関する記憶を奪ったのもその条件?」

「そうなんだよねー、能力奪取の条件って対象を瀕死まで追い込んで彼を食うことなんだよね」

「!?」

「言葉そのままだよ、比喩とかそんなんじゃなくて本当に食べたんだ。その時にね、彼に関する記憶も強制的に食らったみたい。ある程度の記憶は僕が保管しているから君を見つけるのも簡単だったよ」

「ありがとう、喋ってくれて・・・」

「君は私に勝ったんだ。勝者の特権的な?だから答えてあげるんだよ」

「そう・・・」

「えへへバイバイ、また来世で会えたらいいなー」

ニタニタと笑っている。

「さようなら」

取り囲んでいる木々から出ると木々は一気に集束し中にいたティーベルを押しつぶす。

どうしてだろうか、心がモヤモヤする。

人を殺したからかな?

それとも、彼の最後の笑顔がどうしても神楽君の最後の顔と重なって見えたからだろうか。
 
 

 
後書き
今回戦闘シーンを書いたのですがこれが中々難しくてですね、動きは単調だし会話も解説乙みたいになってしまいました。

まあそれは置いといて恒例の解説タイムです。

まずは今回も活躍してくれた主人公のもう一つの神器『フォレスト・レザレクション』と今回のお話について話していきたいと思います。

まず『フォレスト・レザレクション』ですが回復対象は一人ですが、成長つまり植物の成長を促進させることができます。
まあ作者の思いつきですけどねー
回復能力と違い消費魔力は少なく、守りに使いやすいです。今回は完全に責めで使いましたが...
き、気にしたら負けです(笑)

次にティーンベルですが神楽の影響を受けていたことが本文を読んで察して下されば嬉しいです。
ティーンベルは神楽を食ったのです。殺してはいません。
主人公への攻撃も基本追撃はなし。
会話も全て煽る様なものばかり。
まるで主人公を...
ここから先は読者様のご想像像にお任せします。
あなたの考えた答えが正解だと思います。

ちなみに今回出てきたオリキャラたちですがすいません、完全オリジナルなので後々の関係性はおそらくありません。(笑)
次からは本編での敵とかに混ざったりして出てくると思います。

アンケートの

ヒロインは誰がいいか?

はまだ受け付けておりますのでどうかよろしくお願いします。

ではさようなら( ´ ▽ ` )ノ 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧