ヘタリア大帝国
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TURN97 ソープ帝国その五
「ここではまあ遊びに来たっていうかな」
「そうした感じだな」
「そうなんだよ」
東郷に酒を飲みながら話す。
「まあ異次元とかじゃなくてな」
「パラレルワールドだな」
「そういう世界だよ。とはいってもハニワはいたな」
ハニー達も見て言う。
「似た様なところは多いけれどな」
「ただ。どういう訳か」
馬のシィルが言って来た。
「私は馬になりました」
「その姿から変わらないな」
「さっき元の世界に戻ったら」
元の姿になっていたというのだ。
「ですがこちらに来たら」
「馬になるんだな」
「そうなんです」
こうランスに話す。
「不思議なことに」
「わからない理屈だな」
「そうですよね、言葉は喋れますけれど」
「馬の姿だと何も出来ないな」
ランスはそうした方面のことを言った。
「全く忌々しいことだ」
「それでもハーンはオルドはそのままだよね」
「ああ、さらに大きくしていくつもりだ」
モンゴルの問いにスケベそうな笑みで応える。
「今以上にな」
「そうするんだね」
「オルド、ハーレムだな」
ランスの世界ではこう呼ばれる。
「男の夢だ、どんどん大きくしていくぞ」
「コアイもその中にいていいよね」
コアイはこうランスに問うた。
「そうしてもね」
「勿論だ、この世界でも可愛い娘は皆俺のものだ」
「何か旦那みたいなこと言う人だね」
南雲はそんなランスの言葉を聞いて笑った。
「似ているところがあるけれどね」
「俺もそう思う」
東郷もランスを見つつ応える。
「ハーンと似ているところがあるな」
「しかし俺は手段を選ばないからな」
可愛い娘を手に入れる為には、というのだ。
「そこはこの旦那とは違うか」
「俺はクリーンでいく主義だ」
東郷は確かにかなりの女好きだがそこはそうしているのだ。
「しかしハーン、ここはだ」
「この世界ではだな」
「自重してもらいたい」
つまり手段を選んでくれというのだ。
「鬼畜王とか言われることはしないでくれ」
「わかった、まあ今でオルドには百人いるからな」
全てランスの女である。
「それで満足するか」
「そういうことでな。さて、これからだが」
東郷はランス達との話を一段落させてから応えた。
「満州に戻りソビエトと戦うか」
「遂に第八世代の艦艇達が完成しました」
秋山が言う。
「製造の予算も確保していましたので」
「主力艦隊全てにだな」
「配備出来ます」
「よし、第八世代の大型空母に戦艦に」
それにだった。
「巡洋艦、水雷駆逐艦にだな」
「潜水艦にバリア戦艦もあります、全ての艦艇に防寒、防塵設備も備えてあります」
「駆逐艦にはソナーもだな」
「あります、航空潜水艦もあります」
まさに全てが備わっていた。
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