MS Operative Theory
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マグネット・コーティングとサイコミュ・システム②
前書き
マグネット・コーティングの実用化のところのMSはあくまでも例です。
——マグネットの反発力を利用した磁性塗膜——
MCは、連邦系MSの駆動システムに使用されているフィールド・モーターのレスポンスの向上を目指した技術である(公国系の流体アクチュエーターには対応していない)。
ミノフスキー物理学の応用により、モノポール(磁気単極子)を中心とした磁性塗膜を構成、これを関節などの可動部に添付すると、モノポール同士が反発しあった結果、機械的な干渉や抵抗が打ち消され、よりスムーズに稼働肢を動かすことができる。
■MCの効果と特徴
緊急措置としてMCが施されたRX-78-2(MC後の形式番号はRX-78-3)は、姿勢変更の所有時間が27%も短縮されるなど、大幅な運動性・レスポンスの向上が見られた。
これ以前にMCの実験機となったRX-78-3(G-3ガンダム)は運動性が2倍に、さらにMCの導入を前提に開発されたRX-78NT-1(アレックス)では、反応速度がすでに既存の機体の3倍にも達していたといわれており、その効果の高さが理解できる。また、関節部分に処理するだけで効果を発揮するため、コストパフォーマンスに優れている点も特徴的である。
◆MCの特徴
①フィールド・モーターのレスポンス(反応速度)向上
②運動性の向上
③低コスト、高整備性
■MCの開発者
MCを考案したのは電磁工学の博士号を持つモスク・ハン博士である。彼は電磁工学とミノフスキー物理学を融合させることで、モノポールを安定させることに成功、MCを完成に導いた。
なお、ハン博士とミノフスキー博士の間に交流があったかは不明である。
■マグネット・コーティングの実用化
アムロ・レイのRX-78でその有効性を示したMCは、戦後に開発された一部の機体の連邦系MSに採用されたほか、変形時間の短縮のために可変MA(TMA)や可変MS(TMS)にも取り入れられた。その後、MCの名はほとんど聞かれなくなったが、これはMCそのものが一般化し、普及したためと思われる。
●試作段階 RX-78-3(G-3ガンダム)
新型のレーザー加速器との相乗効果により、改装前の2倍もの運動性を獲得したといわれている。
●運用段階 RX-78NT-1(アレックス)
リニア・シートなど最新の技術を搭載されており、反応速度は機体の3倍にも達していた。
●応用段階 NRX-044(アッシマー)
最初期のTMAには、未完成だったムーバブル・フレームの代わりにMCが使用されていたと考える。
●一般化 RGM-79N(ジム・カスタム)
アレックスの設計を取り入れ、開発されたジム系の高級機。MCも導入されていたと考えられる。
補足事項
——MC処理後のガンダム——
アムロ・レイの反応速度をフォローできなくなったRX-78-2(ガンダム)は、U.C.0079,12、コンペイトウにおいてMCを施され、姿勢変更時間が27%も短縮されるという大幅な性能向上を果たした。この際、形式番号はRX-78-2からRX-78-3へと変更になったが、これはMC処理により、MCのテスト機であったRX-78-3(G-3ガンダム)と機体の仕様が同等になったことによる(小説版ではそのままG-3ガンダムになっている)。
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