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ヘタリア大帝国

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TURN95 マンシュタイン参戦その九

「こんな宇宙とか艦隊とかの世界じゃなかった」
「そうだったね」
「そこでは好き勝手やってたな」
「鬼畜王って言われたって?」
「それがその頃のランス=ハーン様の仇名だよ」
 こう言うのである。
「いい名前だろ」
「確かに君に相応しい名前だね」
「それでこの世界の祖国さんよ」
 彼、ランス=ハーンはあらためてモンゴルに言う。
「満州に行くってことでいいよな」
「いいよ、僕も暫くずっと静かにしていたけれどね」
「それを変えるか」
「うん、もう一度世界帝国を築くって訳じゃないけれど」
「それでもだよな」
「満州は元々僕の領土だったから」
 それでだというのだ。
「奪還しようかなって」
「おいおい、もっと凄くなろうぜ」
「凄く?」
「そうだよ、世界の可愛い娘独占とかな」
 これがランスの言う凄いことだった。
「そんなのどうだよ」
「悪くないかな」
 モンゴルはランスのその話に乗った。
「それじゃあね」
「よし、祖国さんも中々だな」
「オルドの国だよ」
 オンゴルは笑ってランスに返した。
「僕の歴代上司なんてね」
「皆ハーレム持ってたんだな」
「ハーレムじゃないよ、オルドだよ」
 言葉は違うというのだ。
「近いかも知れないけれどね」
「よし、じゃあ俺もオルドを作るか」
「僕もね」
「ワイルドに行くか、この世界でも」
「ところでランスさんって元の世界じゃどうだったのかな」
「俺の本来の世界でか」
「うん、どうだったのかな」
 ランスにこのことを問う。
「大体予想がつくけれど」
「我fが道を行く、だったんだよ」
 こう言うのだった。
「まさにな」
「ああ、やっぱりそうなんだ」
「やりたいことをやってきた」
 モンゴルに胸を張って豪語する。 
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