仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第九十六話 羊誘拐事件その六
「だからここにも来たのであろーー」
「それもそやな。仮面ライダーの人達も助けてくれるしな」
「相手がスサノオだからな」
照井は鋭い目で述べた。
「協力させてもらう」
「見たところかなり健康みたいやし」
ノアは早速ライダー達の身体をチェックしだした、その身体はというと。
「実験にも使えるな、しかし皆でかいな」
「そんなに大きいかな、僕達って」
「うちから見ればな」
かなりだというのだ、見れば三人共ガブリエラより大きい。それで小柄な彼女は彼等を見上げてそして言うのだ。
「というかこっちの警察も大きいけどな」
「僕達もなんだ」
「そや、大きいわ」
何故か口元から涎を垂れさせてにまり、として言うノアだった。
「実験に使えるわ」
「いや、それには乗らないから」
フィリップはこのことは断った。
「北高いに協力はするけれどね」
「何や、それは残念やな」
「というか君かなり危ない趣味を持ってるんだね」
「科学者やさかいな」
それでだというのだ。
「そうした趣味もあるで」
「マッドサイエンティストっちゅうことやな」
亜樹子はノアがどういった科学者かもう看破していた、そのうえでの言葉だった。
「やっぱり危険やな」
「安心しろ、私は殺し屋だ」
ガブリエラは自ら己の職業を語った。
「苦しまない様にしている」
「吾輩も何度も額を撃たれたであーーる」
「それ普通に死ぬやろ」
亜樹子はヴァレンティーノの今の言葉に冷静に突っ込みを入れた。
「ちゅうかあんたの生命力相当高いんやな」
「ドンは不死身です」
ロレンツォは何気に凄いことを言う。
「弾丸程度では死にません」
「そんなもので死んではマフィアのドンなぞやっていられないであろーー」
「中々凄いな、そっちの世界も」
左も冷静だ、そもそも彼等が共に戦ってきている面々の生命力は誰もが尋常なものではないからだ。それこそ不死身と言っていい面子ばかりだからだ。
それでロレンツォの言葉にも特に驚かずにだ、ヴァレンティーノファミリーの面々にこう言った。
「少しこの家を出ていいか」
「何処に行くのであろーー」
「この世界を見回りたい」
そしてだというのだ。
「そのうえで警察や探偵の連中とも話をしたい」
「ああ、それやったらな」
ノアは左の今の言葉にすぐに地図を差し出した。そのうえで二つのポイントを交互に指し示しながら説明した。
「警察署はここで探偵事務所はここやから」
「場所もわかっているのか」
「しょちゅうお互いに行くしな」
だからもうわかっているというのだ。
「そやからこの地図通りに行けばええさかい」
「わかった、済まないな」
「お礼はええわ、仲間やしな」
ノアは左ににこりと笑って述べた。
「それとそろそろな」
「そろそろ、何だ」
「テロリストがこっち来るわ」
明るくこれ以上はないまでに物騒な集団の来訪を話した。
「紹介するわ」
「今度はテロリストか」
照井はこの世界の緊迫しない空気にまだ馴染めないものを感じながらも応えた。
ページ上へ戻る