ヘタリア大帝国
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TURN93 怪獣軍団その七
こうなってはどうしようもない、それで日本達に今度はこう言ったのである。
「その娘に変なことするなよ!特に日本軍の海軍長官!」
「俺か」
「そうだよ、手前相当な女たらしらしいな」
「安心してくれ、同意のうえでないと何もしない」
「同意でも駄目だからな、その娘はうちの大切な提督だからな」
モニターから東郷を指差して言う、さながらプロレスのリングだ。
「下手なことしたらただじゃおかねえぞ」
「つまり大事にしろってことだよね」
イタリアはイギリスの今の言葉をこう解釈した。
「そうだよね」
「ああ、間違いなくそうだな」
フランスもイタリアに応えて言う。
「こいつはそう言いたいんだよ」
「まあお兄さんも紳士だからそんなことはしないけれどな」
「御前も裸なんて見せるなよ」
イギリスはフランスに特に言う。
「猫耳で下をチリ紙で隠しただけとかな」
「それはナイスな変態さんですね」
小澤はフランスのその一面を聞いてある意味感心した。
「フランスさん、一度そのお姿を私に見せて下さい」
「それ褒めてるのかよ」
「そのつもりです」
そうだというのだ。
「ですから」
「ああ、じゃあ今度その格好でイベントやってやるよ」
「やったら即刻警察に通報した方がいいですね」
サフランがぽつりと突っ込みを入れる。
「国家が警察に逮捕される珍現象が起こります」
「それ本気で言ってるよな」
「私は何時でも本気です」
サフランはフランスにもさらりと毒を吐く。
「せめて下はトランクスでお願いします」
「わかったよ、じゃあトランクスにしとくよ」
「それでお願いします」
「とにかく、変なことはするんじゃねえぞ」
またイギリスが言って来た。
「そっちに少しだけ任せてやるからな」
「わかったから早く撤退しろよ」
プロイセンが呆れている顔で返す。
「御前そういう間に逃げられねえか?」
「だから今撤退してるんだよ」
実際に軍をまとめてもう撤退に入っている、モンゴメリーも見事な後詰を務め枢軸軍の攻撃を防ぎ続けている。
「今度はこうはいかねえからな」
「ああ、わかったから早く行け」
ゴローンもイギリスには冷たい。
「さっさと戦争終わらせてギャルゲやりたいんだからな」
「ギャルゲはいいがその娘は駄目だからな」
まだ言うイギリスだった。
「次の機会まで勝利の美酒を味わってやがれ」
「全軍南アフリカに戻ります」
イギリス妹も告げた、そしてだった。
エイリス軍は南アフリカに撤退した、モンゴメリーの見事な殿軍で追撃は許さず無事に戦場を退いた。枢軸軍はマダガスカル防衛戦を勝利で終わらせた。
そのうえでだった、東郷は港に帰還してからイザベラに尋ねた。
「それであの娘だが」
「怪獣操者ですね」
「ああ、大丈夫かい?」
「怪我はしていません」
それは大丈夫だというのだ。
「食欲もあります」
「そうか、それは何よりだ」
「ですがいつもびくびくとしていまして」
「怯えているか」
「我々が幾ら身の安全を保障しましても」
それでもだというのだ。
「中々信じようとしません」
「過去に何かあった様だな」
「その様ですね。エイリスの南アフリカ統治は最近までかなり酷かったそうですし」
「ああ、そうだよ」
ビルメが出て来て話してきた。
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