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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十五話 忍のライダーその五

「伏兵もこうして吊り出したのならね」
「怖がる心配はないですね」
 雲雀が春花に応える。
「そういうことですね」
「そうよ、だからね」
 それでだというのだ。
「こうして人形を使って吊り出したのよ」
「それじゃあ後は」
「さあ、いいわね」
 春花は今度は雲雀の方を見て微笑んで誘いの言葉をかけた。
「今からね」
「あのアンノウン達とですね」
「戦うわよ」
「わかりました」
「じゃあ俺達も」
「残って」
 また戦士達の中の幾分かが残った、そうしてだった。
 ついつい姿を出してしまったアンノウン達に向かう、穴と穴の間は確かに足場は悪いがそれでもだった。
 その中に入りだ、そのうえで。
 戦いはじめる、雲雀は巨大な兎に乗りそれでだった。
 その巨体で穴を埋めアンノウン達が隠れられない様にしたうえで突き進む、そしてそれによってであった。
 アンノウン達を吹き飛ばしていく、その横で春花もだった。
 木人形達を操りつつだった、そうして。
 その格闘術で戦う、その拳や足で薙ぎ倒しつつ共に戦う雲雀に言った。
「前の戦いよりも腕を上げたわね」
「そうですか?」
「ええ、嬉しいわ」
 実際に楽しげな顔で応える。
「次に手合わせする時を楽しみにしているわ」
「はい、その時は雲雀も」
「負けないっていうのね」
「はい、絶対に」
 兎の上で目を輝かせての言葉だった。後ろには仲間達がいて彼等もまた共に戦いつつ突き進んでいる。
「負けないですから」
「いい心がけよ、それでこそね」
 どうかというのだ。
「私の見込んだ娘よ」
 こう二人で話をしながら敵を薙ぎ倒していく、二人もまた善忍と悪忍の垣根を越えてそのうえで戦っていた。
 登り降りのある様々な器具を前にしてだ、斑鳩と詠はまずはお互いに見合ってから無言で頷き合った、そのうえで言うことは。
「ではここは」
「わたくし達に任せて下さいませ」
 こう仲間達に言ったのである。
「アンノウンの気配を感じます」
「周囲に。かなりの数ですわね」
「あと少しでゴールです」
「そこは他の方で行って下さいませ」
 こう微笑んで告げた、その言葉もだった。
 仲間達は受けた、そしてここでも戦士達の幾分かが残った。
 ローズは背中に翼を出したうえでだ、二人に問うた。
「じゃあ一緒に」
「すいません、お手数をおかけします」
 斑鳩はそのローズ達に言葉で謝罪する、既にその刀を構えている。
「激しい戦いになりますが」
「わかっているから」
 それでだとだ、ローズは何でもないといった調子で返した。
「気にしないで」
「そうですか」
「ではご一緒に」
 詠も巨大な剣を両手に持っている、そのうえでの言葉だった。
「戦いましょう」
「詠さん、いいですね」
「貴女こそ」
 二人は寄り添いながら微笑んで話した、そうしてだった。
 斑鳩は四方八方から来るアンノウンに剣を閃かせそこから出る鎌ィ足で迎え撃つ、詠はまずはその手に無数のダガーを出した。   
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