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MS Operative Theory

作者:ユリス
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教育型コンピューター②

 
前書き
オモイカn…ゲフンゲフン 

 
——MSの「大脳」たるパイロットを補佐する「小脳」——

 AMCとICNは「学習するか否か」という点を除けば、MSの基本動作を司るという役割は同じである。これらのシステムが存在しなければ、MSは各可働肢を動かすために別々のコントロール・スティックが必要になったといわれている。

 実際レバーやペダルを押すだけで、MSが足を交互に動かして歩行するのも、また武装を換装した直後、火器管制システムと腕部の拳動が選択した兵装に最適化されるだけでなく、換装前と同じトリガーで武装を使用できるのも、AMC系技術の恩恵である。

 パイロットをMSの「大脳」とするなら、AMC系技術は運動を司る「小脳」と言える。



——AMCとICNの機能——

■AMC

 公国軍系MSに用いられた「AMC」は、データベースにあるプログラムの中から最適な動作を選び、それを状況に合わせてアレンジして採用する。

 のちにICNに近い特性を持つ「AAMC」(アドバンスト・アクティブ・ミッション・コントロール)が開発され、ドム系MSや水陸両用MSに搭載されたといわれている。


■ICN

 RX系MSなど、連邦軍の一部の機体に用いられていた「ICN」は、一年戦争以前にフラナガン博士によって提唱されたニュータイプの先読み能力を理論化した「先取的行動予測理論」を取り入れたシステムで、パイロットの「やりたいこと」を予測し、データベース内から検索、または複数のデータから適切な行動をとるためのプログラムを作り出すことが可能とされる。戦闘で得たデータはICN内に保存された後、新たなプログラムとしてデータベース化され、最適化が続けられる。

 一年戦争末期には、ICNを改良した「NICN」(新推論型ナビゲーション・コントロール)が実投下され、RX-78-3(G-3ガンダム)やRX-78NT-1(アレックス)などに採用されている。





補足事項

——人とマシンを一体化させるバイオ・コンピューター——

 ICNに、パイロットの意思を汲み取る機能があったことは前述したとおりである。

 しかし、ICNの機能はあくまでもデータベース内にある情報を機体の動作に反映させるだけで、それがパイロットにフィードバックされるわけではない。ICNはデータベースを中心に構築された操縦システムなのである。これに対してパイロットとマシンを一体化させるシステムとして、サイコミュ、そしてU.C.0100年代の「フォーミュラ計画」で実用化された「バイオ・コンピューター」が知られている。

 バイオ・コンピューターは、ネオ・サイコミュとも呼ばれるマン=マシン・インターフェイスで、その構成素子は人間の脳に類似した構造を持っている。

 このため、バイオ・コンピューターはパイロットの記憶や感情にアクセスして機体制御を可能にするほか、機体のセンサー情報をパイロットに直接伝達するなど、パイロットとマシンを一体化させる「神経」として機能する。

 (バイオ・コンピューターは、 F91 (ガンダムF91)に搭載。また、試験的にF90Ⅱ(ガンダムF90Ⅱ)にも装備されたといわれる。 機動戦士ガンダムF90より)
 
 

 
後書き
次回 MA(モビルアーマー) 
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