リトルバスターズ!~始まった世界~
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修学旅行編
第二話 道中
「ねえ、恭介。」
ここはワゴン内。
「ん、なんだ理樹」
「海に行くんだよね」
「ああ、就職活動のツテで民宿に泊めてもらうことにした。泳ぐ準備は万全だぜ!」
「・・・今は九月だけど?」
「・・・」
そう。夏休み中は僕と鈴以外の全員が入院していた。あの時はさびしかったものだ。
「失念してた・・・」
「いいじゃねえかよ!せっかく来たんだから泳ごうぜ!筋肉も鍛えられるしよ!」
「そうだな、せっかくリトルバスターズスイミングを考えたから使わなきゃもったいない」
「戻ってきても謙吾少年の頭のネジは飛びっぱなしだな」
と来々谷さん。
「はるちんはいいですヨ!」
「私はどちらにせよ泳ぎませんが・・・」
「およご~よ~」
「大丈夫なのです!」
「皆の賛同があるならいいか・・・」
「よし、結果オーライだぜ!」
ま、いっか・・・
「邪魔だ」
「んだ、鈴、筋肉が邪魔で広々と座れません、その荷物のごとく鎮座しているものをどかしてくださいとでも言いたげだな、ああ?」
毎度の事ながら素晴らしいいいがかりだ、真人は。
「ならバトルだ!」
「なんでそこで恭介!?こんな狭いところでバトルなんかできないよ!」
「じゃんけんで決めろ」
結果。
「うぉぉーー!」
真人がワゴンから蹴りだされた。
「走って付いてくる真人はすごいね・・・」
真人は<無駄な塊>の称号を得た!
「ちゃっかり称号付けてるし・・・」
「真人ができるのに俺に出来ない事があるか!」
謙吾が飛び降りた。
「こいつら馬鹿だ」
「常人の思考では解せないものがあるな」
謙吾は<本格的にネジが外れた男>の称号を得た!
「ま、付いてきてるならいいだろ。このままいくぞ」
こうしてワゴン車と馬鹿二人は海へと走っていく。
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